【仕事】舞踏会にも行ったことない人が描いたダンス
こんにちは、イラストレーターのfunenoです。
突然ですが社交ダンスってご興味ありますか?
私は生まれてこのかた、触れたことがない世界でした。
世界大会もあって、熱い戦いが繰り広げられるんです。それを動画で拝見すると、さっぱり動きを掴めないんですよ。速すぎて。キレッキレで。特にラテン。
キンタロー。さんの社交ダンス部しか見たことがなかったんですね。
それを描くことになった。というわけでもちろん調べた。
社交ダンスの大会に参加するには細かい服装規定がある。また、競技にはスタンダードとラテンという2カテゴリ・10種目があるらしい。
・スタンダード(ワルツ・タンゴ・ヴィエニーズワルツ・スローフォックストロット・クイックステップ)
・ラテン(サンバ・チャチャチャ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブ)
何が違うのかというと、いろいろあるんですけど、ペアの密着度がスタンダード種目のほうが高いらしい。
また、ピクチャーポーズという決めポーズがあって。ステップも決まってて、とか、もうね、何を描いたらNGなのかわからなくて、本当に手探りでした。
そんなイラストレーターが四苦八苦して描いた競技ダンス絵をご覧ください↓
真ん中のペアがやってるのが、ピクチャーポーズの一種の「オーバースウェイ」です。
真ん中と右上のペアは、スタンダード種目を踊ってます。ワルツとかタンゴとか。残りのペアはラテン。
左上ペアは「チャチャチャ」で、ニューヨークを踊っている。
左下は「ルンバ」で、三日月のポーズ。
右中のペアはサンバウォークをしている。
スタンダードとラテンでは、服装も違うらしくて。
スタンダードは基本的に女性→丈が長いひらひらドレス。男性→燕尾。なお、女性のドレスの腕についているふりふりの飾りは、フロートと言うらしい。
ラテンはドレスの丈が短い場合が多い。靴も違う。
ダンスが全然わからなかったので、さしあたり漫画で理解しようと思ってさアニメ化もされた、『ボールルームへようこそ』で勉強しました。
4巻がアツいです。一見地味めな女子が、主人公のフォローによって輝く回。
なお、この女子のお兄ちゃんが、ダンス上手いけど一見、嫌なやつなんですよ。
でもじつはこのお兄ちゃんは、妹がダンスをやりたいって言ったから、自分は特に好きではなかったけど、妹のダンスのパートナーとしてダンス続けてるんですね。
そのお兄ちゃん、同級生から男がダンスなんて、などと言われてからかわれて落ち込んでいたけど、審査員に、「君みたいに身体能力の高い子はどんなスポーツでもやれるのに、ダンスを選んでくれてありがとう」って言われて元気出すシーンも胸アツです。
初登場からずっと嫌なやつ感を出していただけに、そんなピュアな面があるのか、っていうギャップが可愛い。
この漫画を一言でいうと「ダンスを舐めるなよ」です。競技ダンスの精神的肉体的すさまじさが、気迫のこもったデッサン力で描かれています。
特に、「ダンス速すぎる」のマンガ表現が、ほんとに「ダンス速すぎて人の目に映らない感じ」でして、卓越的です。
もう1枚は端午の節句です。
足柄山の金太郎は、長じて、酒呑童子を倒す源頼光パーティの一員になるのは知られた話かと思います。
ところで、ご存じですか。
金太郎のママがやまんばだということを。(諸説あります)
それを表現しました。
今回のイラストは、RGBで作ってCMYKに変換する方式で作ってみました。RGBのほうが影が作りやすい(まだ手探りなんですけど)。
ダンスのほうは、一見単純な絵に見えるかもしれないのですが、かつてないほど時間がかかった……
・上の2枚の絵が載っている『ひらめく!まちがいさがしvol.12』はこちら↓
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