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ベンチャー企業の資金調達のその後〜株式会社bajjiの成長戦略インタビュー〜

こんにちは、FUNDINNOのまとめ編集部のハネコです!

FUNDINNOで資金調達をしたベンチャー企業の"その後"はどうなっているのか?

投資家の皆さんから、質問をいただくことも多くあります。

そんなお声に応え、資金調達の"その後"をインタビュー形式でご紹介する企画をスタートします。

今回は、2021年1月に資金調達をした株式会社 bajjiの代表取締役 小林 慎和(こばやし のりたか)さんにお話をうかがいました。


株式会社 bajji 代表取締役 小林 慎和さん


株式会社bajjiは、感情日記アプリ「Feelyou(フィールユー)」の開発、運営を行う企業です。「Feelyou」は世界中の人々の不安や孤独感を緩和、解消させることを目的としたもので、感情シェアと共感でウェルビーイングを高める居心地の良いSNSを目指しています。

2021年当時のFUNDINNOで資金調達をした際の募集ページはこちらです。

資金調達のその後をインタビュー

調達後の進捗~感情日記「Feelyou」~

主要サービスである、感情日記「Feelyou」の事業進捗についてお聞きしました。

ーー FUNDINNOでの資金調達した後、事業の進捗はいかがでしょうか?

2020年7月にリリースした「Feelyou」は、ユーザー数が10万人を超え、今年4月には投稿・共感リアクション・コメントの総計が200万回を突破しました。

 

ーー 「Feelyou」は順調に進捗しているようで、素晴らしいですね!

一方、資金調達時には3.5%だった有料課金率は、色々と画策したにもかかわらず、低下してきており、一部機能の無料解放を進めています。また、資金調達時に検討していたアスリートのメンタルケアについては、実名だと弱音を吐きにくいという点がネックになり、断念しました。 

FUNDINNOプロジェクトページより引用

ーー 当初の計画通りとは言えない、と・・・今後については、どのように考えていらっしゃいますか?

そうですね。今の結果を悲観しているわけではなく、「Feelyou」の提供を通じ、発見もありました。それは、人々が「身近な他人」を求めているということです。「Feelyou」のユーザーは、リアルの対面を果たすようなウェットな関係を求めているわけではなく、いつ離れてもいい、いつ近づいてもいい、そういった心地よさを求めているのです。実際、「Feelyou」では知り合いが増えると、ユーザーが離れていく傾向も出ています。

「Feelyou」は広告出稿をしていないにもかかわらず、口コミでユーザーが順調に拡大しています。ユーザーにとって、居心地のいい空間をつくりだせているという点で社会的意義はあると思うので、事業としては継続していきたいと考えています。

 

脱炭素社会の早期実現を目指す、環境貢献型NFT「capture.x 」

注力サービスである環境貢献型NFT「capture.x 」についてお聞きしました。

capture.xサイトより引用


 ーー現在、注力されている環境貢献型NFT「capture.x 」について教えていただけますか? 

「capture.x 」は、CO2削減プロジェクトを応援して脱炭素社会の早期実現を自分ごとに変えるサービスです。毎日アプリを立ち上げてCO2削減量を確認することでポイント(エールポイント)が得られるなど、行動変容につながるさまざまなインセンティブを用意したり、ふるさと納税とのコラボレーションを展開しています。


ーーふるさと納税のコラボレーションという着眼点が素晴らしいですね! 

サービスを拡大していくうえで欠かせないキーワードが「地方創生」です。

地方創生に必要な要素は3つあり、①お金を集める ②知ってもらう ③来てもらう、です。

ふるさと納税は、①お金を集める の要素はクリアできていますが、②③の要素が課題です。

例えば、ふるさと納税で寄付をした場合、実際に返礼品が手元に届く頃には、どこに寄付をしたか忘れてしまっているという経験、ありますよね?(笑)

「capture.x 」では、毎日アプリを開いて、応援先の自治体にエールを送ることでポイントがもらえるため、②知ってもらう の要素もクリアしています。

そして、③来てもらう については、自治体と連携し、その地域で話題のスポットへ限定何名を招待というようなキャンペーンをして、ユーザーが実際にその地域に足を運ぶ機会を提供する取組みも進めています。


 ーー今後どのように「capture.x」の事業を拡大されていく予定ですか?

ありがたいことに、さまざまな企業から引き合いをいただいていて、今後は発電所や鉄鋼会社との提携を進めていく予定です。

  

 事業にかける思い ~ 挑戦していないと意味がない ~

最後に、小林社長が経営をされる上で大切にしていることをお聞きしました。

 ーー 小林社長は今まで5社の起業をされているそうですが、大切にされている信念はありますか?


起業家を10年続けていますが、事業を立ち上げる際に大事にしているのは、「世界に向けて展開できるかどうか」という点です。

世の中の大半の人は、「成功しないと意味がない」と思っているように感じますが、私はそうでなく、「挑戦していないと意味がない」と考えています。

bajji社のパーパス「テクノロジーの力で世の中を1mmでも良くする」の「1mm」を小さいと思われる方もいるかもしれません。しかし、何かを始めて「1mm」でも影響を及ぼす、その挑戦はそれだけで意味があると私は考えています。 


ーー 小さな一歩が大事ということですね!小林社長の原動力はどこから来るのでしょうか?

私は100歳まで生きることを目標に掲げているのですが、生きている限り、世の中を良くすることに関わりたいと思っています。会社員時代は、仕事が面白くないと感じていたこともありました。しかし、起業家になってから、どうやってモチベーションを上げるかということは一度も考えたことがありません。

とにかく全力で生きているという感じなのです(笑)。

少し大げさかもしれないですが、私自身が生きることによって、人々や社会をほんのちょっとでもいい方向に変えていきたい。そのために、これからも一生懸命、生き続けたいと思っています。

 

ーー 100歳まで元気に生きるために健康も欠かせないと思いますが、その点での抱負はありますか?

フルマラソンでサブスリー(3時間切り)を目指して頑張っています!今は、11月のつくばマラソンに向けて、1カ月あたり平均170km走り込むようにしています。


小林社長、貴重なお話をありがとうございました!

編集後記

インタビュー中、小林代表のシリアルアントレプレナーとしての
「静かな、しかし熱い想い」
「深い知見」
「やり切るという強靭な意志」
にずっと圧倒されていました。

ピンチの時も淡々とそれをクリアしていく小林代表そしてbajji社のこれからに、目が離せません。

株式会社bajjiの成長戦略や直近の仕掛けは、PRTimesや公式サイトをチェックしてみてください!

成長するベンチャー企業を投資で応援できるFUNDINNOでは、毎月、未来を創るベンチャー企業をご紹介しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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では、まただ次回にお会いしましょう♪

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