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歯医者の人生こう決まる!

こんにちは。
院長のkazuです。

前回、歯科医師の学生生活について書かせていただきました!


今回は歯医者になってからの選択肢について
歯医者も医者と同じで専門分野に別れております!
どのようにして専門分野を決めていくか
についてです!


歯医者の専門分野は

・口腔外科→親知らず抜歯や口腔がんの手術
・矯正歯科→いわゆる矯正治療
・小児歯科→子供の治療に特化
・歯科麻酔→歯科恐怖症や鎮静処置に対応
・補綴科→入れ歯や噛み合わせ治療の専門医
・歯周病科→歯槽膿漏の治療の専門
・歯内療法→歯の根の治療の専門
・保存修復→虫歯治療の専門

医者も内科、整形外科、眼科、耳鼻科
などとあるように歯医者も専門分野に分かれています。
歯医者は多くが開業するので、開業医のほとんどが全部を満遍なくやる"一般歯科"に属します。


ちなみに僕は、研修先が慶應病院であったため、全国から他大学の初めましての同期が8人集まり、研修医生活が始まりました。


学んだ分野は、歯周病、補綴、口腔外科、歯科麻酔でしたので、選択肢が多くありました。



なぜ慶應病院を選んだかは
あるきっかけによります。


人生を変えるきっかけといっても過言ではないです。
大学5年生の病院実習の時です。


口腔外科での実習中、顎変形症の患者さんの顎の骨切り手術のアシスタントをしていた際に、


急に
「よし、じゃあ君、片方全部縫ってみなさい」
と言われて、見よう見まねで何本も患者さんの縫合を行うこととなりました。
意外と緊張とかはなく、ただなんか楽しい!
そんな感覚でした。


その後執刀医の教授に色々とアドバイスをいただきました。

なぜ縫合をやらしていただくことができたのかは、不思議でしたが、
元々普段のアシスタント自体楽しく感じていたので、今回も上手くやろう!
としっかり心がけていたのを見抜いてくれていたのかもしれません。


とても厳しく、そして優しくアドバイスをいただいき、学生の僕にもここまで丁寧に教えてくれるんだ、
こんなかっこいいドクターに僕もなりたい
そう強く思いました。


その先生の手術中のオーラはすごく、今も鮮明に覚えております。


そこから"手術"をできる歯科医師はかっこいい
こうなりたい
と思い、目指すべきところが決まりました。


そのきっかけとなった先生は現在も東京歯科大学で教授をされている先生です。
いつかどこかで直接お会いしてこのお話をさせていただきたいです。

先日その先生の弟子にあたる先生にこの話をさせてもらったところ、今度会うからその話をちゃんと伝えとくよ!
と言っていただき、証拠の写真までいただきました。


このきっかけにより、
僕は"手術をできる歯科医師"を目指すことになりました。

選択肢としては、
①口腔外科一本バリバリの道へ進み一生口腔外科医として生きる
②口腔外科病院でしばらく(10年程度)経験を積み、将来一般歯科として開業する
③口腔外科も一般歯科も両方できる病院で経験を積み、将来開業する


欲張りな僕はすぐ全部やりたい!
と思い③ができる唯一の慶應病院を目指すことにしました。



歯周病、補綴などがある一般歯科と
口腔外科をローテーションする研修医生活がスタートしました。

口腔外科は想像以上に大変でした。

手術を執刀するのはかなり上の先生がメインで、研修医は基本的には雑用や手術のアシスタントのみ
たまーに運良く親知らず抜歯を経験できる
ぐらいでした。
そして何より大変なのが入院患者さんの管理です。

入院病棟には歯科研修医では全く太刀打ちできない圧倒的な経験値をもった看護師さんが多く在籍しており、その看護師さん達のプレッシャーが半端なかったです。


今でも覚えているのは、研修医なりたての当直のとき、夜中に夜勤中のベテラン看護師さんから電話があり、「先生、患者さんが嘔吐してるので来てください」
僕は嘔吐?わかんない、どうしよう

そんな状態で入院病棟に向かいました。
そこでいきなり、聴診器を渡され、
「はい、診察して」

と、
いまだにこの"診察しておばさん"看護師さんを思い出すと恐怖で寝られません。

歯医者でもこのような管理ができていないと、口腔外科では生きていけません。

このような下準備ができて初めて手術を執刀できる一人前になります。


一般の開業医では経験できない貴重な体験ができました。


次に歯周病や補綴科がある一般歯科での研修が始まります。

そこでも人生が変わる体験がありました。
前にも自己紹介で書きましたが、メンターとなる先輩と出会います。

その先輩は今も学会などでよくお会いして、最近どうだ?と優しく気にかけてくれる人ですが、

当時は
めっちゃ厳しい
オーラが半端ない
めっちゃイケメン(銀座でアバクロの店員にスカウトされるぐらい)

という何とも近寄りがたい人でした。
以下、I先輩


しかし、I先輩の治療を見学させていただくと、姿勢が綺麗でかっこよく、手技も綺麗、
しかも、親知らずの抜歯が口腔外科の先生よりもなんかスムーズで早いし綺麗!
そう思って
この人についていくしかない
そう思いました。

やっぱりかっこいいカリスマ性がないとついて行きたくないですよね!


そんなI先輩は、歯周病の専門医
歯周病分野は、一般的な治療全般ができ、重度の歯周病の患者さんには歯周外科手術という手術が必要になります。
歯周病で溶けた骨を再生させる、再生治療や
歯茎が下がった人を回復させる、歯茎の再生治療
などいろんな手術があります。

I先輩の手術のアシスタント時には、予習をし、自分だったらこうする
ってのを常に考えながら望まないと、ブチギレられるような環境でした。

そこでアシスタント力が身につきました。


そうです。
歯周病分野は一般的な治療からさまざまな手術まで全てが経験できるのです。

こうして僕は歯周病分野に進むことに決めました!


そんな感じで、憧れの先輩や学生時代から好きな分野、趣味などから進む得意分野を決めている先生が周りにも多くいます。


ここからは僕の勝手な偏見ですが、
歯周病分野の先生は、根は真面目でコミュ力高め
全ての分野に長けていないといけないからでしょう。

補綴(噛み合わせ)分野の先生は、こだわり強めで自分強め、仲良くなったらすごい優しい、仲良くならないと近寄りがたい
人それぞれの噛み合わせを正しく診査診断していくので、人を深く分析する人が多いイメージ

口腔外科分野の先生は、ゴリゴリの体育会系
女子少なめ
上下関係も厳しいし、当直もあり、厳しい組織の中でやっていける体力がないといけません。

矯正分野の先生は、お坊ちゃん、お嬢様が多め
真面目で頭良い、女医も多い(美人多い)
男は顔は普通多め
です!笑


ではまた!



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