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終わらない戦後

「終わらない戦後
フィリピン残留日本人が見つめた太平洋戦争」

船尾の最新刊が6月1日に出版されて、議会や農繁期という事もあり、なかなか手に取る事が出来ずにいましたが、やっと先週末になって読むことが出来ました。

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通りを歩いていたらいきなり罵声を浴びせかけられた。
「あたしは日本人なんか大嫌いなのよ!」

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船尾がフィリピン残留日本人に関わるきっかけになったジョセフィンさんとの出会いから本は始まります。

この時期、ジリジリと強い日差しが肌を刺すようになると、太平洋戦争や原爆という言葉というよりか、イメージがチラチラと頭をよぎります。
それは子どもの頃から、夏休み中に汗をかきかき歩いて登校して、学校で原爆や空襲の授業を受けてきたからかもしれません。

私たちは幼いころ、授業で何度も戦争の悲惨さを勉強してきました。

一般の人が巻き込まれる悲惨な戦争は絶対に繰り返してはならない、というポイントを絞った授業だったのだと思うのですが、戦争について深く掘り下げた授業を受けたという記憶があまりありません。

幸い想いのある表現者たちが著したものを読んたり見たりして、知る事は出来るのですが、戦前にフィリピンに3万人以上の日本人たちが渡り、その家族が戦争によって大きく運命が変えられてしまったことなど、多くの人が知らないままなのではないでしょうか。

実際に戦地であるフィリピンへ派兵された方のお話し「私はこの手で4人を殺しました。」なども、取材した話しを元に掲載されています。

ちらっと読んだ方が
「ヘビーだね」と感想を漏らしていました。
確かに内容はヘビーですが、読みやすい語り口を心掛けているようです。

今度の本は我が家に在庫はありませんが、本屋さんや図書館などで、是非お手にとってみて下さい。

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