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[第2回]統計学が悩めるあなたに助け舟、ボートだけにね
いますよね、こんな人──
最近、ズボンにお腹が乗っかってきたのは仕事のあとの晩酌が原因だとわかっているのにやめられない──
家族や友達に「身体によくないよ🙄」といわれなくても、ちゃんとわかってるんですよ。でもやめられないんですよ。
ボートレースの仙人は、あなたのすぐ隣に
では、お医者さんに「このまま太り続けたら、危ないですよ🧐」といわれたならどうでしょうか。「これを機に晩酌🍺を少し控えよう💧」と決心する人も現れそうです。
人間とはちょっと立派そうな人の言動についつい影響される生き物なのです。
では、ボートレースに話を置き換えるとどうでしょうか。
あなたは展示航走を見ながらレースを予想しています。そのとき隣にいた酒臭いおじさんの「3号艇、良さそうじゃな…👴」というひとり言が耳に飛び込んできました。
その言葉を聞いた途端、そのおじさんが山から下りてきた、かの有名な幻のボートレースの仙人ではないかと勘違いしてしまうことが頻繁にあると思います。
ご自身は3号艇を切ろうと考えていました。でも、その一言を聞いてしまうと舟券を買うまで、もっといえばそのレースが終わるまで3号艇の動向が気になって仕方なくなってしまうのです。
買うときに悩むもの、それは舟券と腹筋マシン
もし、あなたの眼中に3号艇のことがまったくなかったとしたら仙人、いや、酒臭いおじさんの呟きはどう聞こえていたのでしょうか。はたしてあなたをそこまで悩ませたでしょうか。
「そのぽっこりお腹、解決できますよ📺️」などと安っぽいテレビショッピングのようなことを言うつもりはありません。
ただ、少なくとも私のボートレースに対する迷いを払拭するのに一役買ってくれているのが統計学であることは紛れもない事実です。
統計学には、何かを判断してほしいときに指標を示してくれる手法がいくつかあり、私はそれをボートレースにフル活用しています。
どのような場面で助言してくれるのかというと、あくまでイメージですが下のようなのときです。
例えば、定食屋さんに入って1300円の豚肩ロースのしょうが焼き定食、ライス大盛りを注文したとしましょう。
料理が運ばれ、いざ食べ始めましたが箸を進めながらこんなことが頭をよぎります。
豚肩ロースと豚ロースは違う部位、らしい
「ライス大盛り🍚でこの量…並盛と比べてどうなのかな──」
「このしょうが焼き、玉ねぎ🧅でかさ増ししてんじゃね?こんなものかな──」
「この小鉢、どんぶり鉢に山盛りなんだけど💦これ、正解なのかな──」
「このクオリティでこの値段👛、本当に合ってるのかな──」
隣のテーブルのサラリーマンは、豚ロースのしょうが焼き定食のライス大盛りを食べています──もう少しだけ茶番にお付き合いください。
「あの人の大盛りライス🍚ちょっと多くみえるんだけど…差があるんじゃないかな──」
「豚肩ロースのしょうが焼き定食🥩と豚ロースのしょうが焼き定食っ🥩て、見た目は同じじゃん…別々の定食なのかな──」
そのお悩み、すべて統計学が手助けしてくれますよ。
ただし、指標を示してくれるだけで、あくまで助言、あくまで手助けということだけは、念押ししておきます。このあたりのニュアンスはきっちりとお話しするべきだと思うので、また次回以降の記事で取上げることにしましょう。
見えないものを見ようとして、統計学に頼み込んだ
では、どのようにして助言に至るのかという点ですが、いくつかのある工程のその中のひとつを今回はお話させてください。
どういえば上手く伝わるのか、いろいろと考えたのですが《関係性を数値化する》という表現が私の中では一番しっくりきています。
並ライスの量や、玉ねぎの量、通常の小鉢の大きさと、目の前にあるそれらの量との関係性や、サラリーマンと自分とのライスの量の関係性、また、別の定食との関係性──これらを数字で示してくれるとでも申しましょうか。
統計学だと、数字と数字との関係性になるのですが、私が魅了されたのはこの「関係性」という抽象的でふわっとしたものを、ひとつの値として定めてくれるところなのです。
ゲームセンターの片隅にあった、恋人同士で楽しむ相性度チェックゲームで一喜一憂している高校生と、今の私は何ら変わりありません。
お医者さん、ボートレースの仙人、テレビショッピング、人のボートレース予想──どれに乗るかはおまかせしますが、ここは昔の学者さんの大発明に乗っかってみるのも悪くないと、私は思っているのです──
おまけ
ここからは、統計学に関心を持たれている方や勉強中の方、精通された方向けのコーナーです。専門用語も飛び出しますので初心者の方は閲覧注意です。頭から煙を噴きます。
今後、私は仮説検定を使っていろいろな角度からボートレースを見て、それをなるべくわかりやすく記事にしていこうと考えています。
今回、定食に例えて母比率の検定、母比率の差の検定、適合度の検定、独立性の検定を少し強引ではありましたが紹介しました。
また、最後の部分では統計検定量に少し触れています。
今後ものも含め、記事の中で私が間違った認識をしていたり誤解を招きかねない表現、気になるところがありましたら、ご指導ご鞭撻、アドバイスをいただけると嬉しく思います。
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