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VISIONを決めるのは後からでいい。芯をもって流されることを愉しむ理由。

※この記事は2022年7月1日のwantedlyのストーリーを再掲しています。

カチカチのVISIONを決めるのは違和感があった

スタートアップであれば起業するタイミングで創業メンバーでMISSION、VISION、VALUEなどの理念体系を決めていくプロセスがあるんだと思うのですが、funakuは鈴木が細々と始めたので必要性も感じなかったんです。

ただ、メンバーの谷津が入社した時点で、MISSIONとVALUEは決めましたというか、言語化しました。MISSIONは「人・組織・事業の不を解決する」というfunakuという社名そのものにかけた想いを改めて表現したもの。ここでいう「不」とは不安、不満、不平等など世の中で人や社会を困らせている元のことです。そしてVALUEは次の3つ。日々仕事の中で鈴木が大切にしていることを掲げたのですが、決めてからしばらくたった今でもしっくりきています。言うのは簡単だけどやり続けるのは難しい当たり前のことを愚直にしっかりやり続けることが大切なのだと思います。

Pay it Forward
常にGiverであろう。大志もあの日あの時の身近な人へのGiveから始まる。

With Customers
顧客と成功を分かち合おう。苦楽を共にし、最後に必ず成功をつかむ。

Focus on Impact
有意な結果にこだわろう。常に本質を捉えて思考・行動する。

偶発的な出会いや感覚を優先したかった

創業1~2年目は遠くの未来に向かって誰かにVISIONを約束することよりも、予期せぬ出会いを経験したり、思うがままに行動してみて数か月後にどうなっていくかを愉しみにしていました。事業も組織も何かを決めて進むより、周りから色々と吸収して価値観を取り込みたいなと。一見場当たり的なアプローチにみえるかもしれないのですが、単に適当に処していくのではなくて、funakuの周りにある可能性を丁寧に感じて回りたかった。場所を変えながら東北をフィールドワークして改めて地域の歴史や文化を学んだり体験したり、当日の事業状況やコロナ影響もあって全部がうまくいったわけではないですが、そういった積み重ねがあって今は後戻りせずにやりたいことに向き合えているんだと思います。

(塩釜市へのフィールドワークで訪れた歴史ある駄菓子屋)

この期間をかけて気づけたことは、小さい組織だからあえて流されながら選択肢を選んでいくという方向から、少しずつでも自分たちで選択肢を創っていくという方向にシフトチェンジした方がいいのではないかということです。地方創生、自律分散型社会、エコシステム、云々ありますが、結局自分たちにフィットする選択肢は自分たちで作るしかない、作っていきたいなと。

一緒に働くメンバーと創っていきたい

現在掲げているMISSIONやVALUEは私にとっては大切なものですが、固執するつもりはありません。採用も新しいメンバーにカルチャーフィットや価値観への共感はあまり求めず、それよりもどんどん個性の違った人たちが集まってきて新しいカルチャーを形作ってくれることを愉しみにしています。異なる個が互いに理解しあい、協働していくことで組織も新しいフェーズに進んでいけるんだと思います。

グレイテスト・ショーマンという映画の挿入歌に This is me という曲があるんですけど、私としてはこの世界観が好きで、、。不安な中でも一歩目を踏み出したチャレンジをメンバーが応援し、熱狂していく姿が自分たちの事業・組織でも作っていけたらと。普段は仕事柄ロジックや物事の整合性の中で生きていますが、やっぱり人を突き動かすのは感情を掻き立てられる何か情熱的なものだと思うし、funakuはその要素を十分に持ち合わせていると思います。

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