【塩釜PJ#1】不のぐるぐるが見つかる
funakuは今期から宮城県塩釜市を舞台に地域の課題解決に取り組むプロジェクトをはじめています。しばらくは本業が忙しくゆっくりとした動き出しでしたが、いくつか進捗もあったりしてPJの現在地として2回目の投稿です!1回目の発信は以下。
1. 仕込もうとしていたプロジェクトは思い通りにいかなかった
PJの最初の踏み出しは「自分達も一緒に困って考えなければ本当の意味での当事者意識は生まれないのでは?」という課題意識からスタートしてます。
自分たちでお金も労力もかけながら既に地域に存在する医療・福祉分野で活動されている方々と協働できないかをご相談しつつ、地域をフィールドワークしてきました。funakuが本業で得た利益の中からある程度まとまった金額を委託費or寄付として用意し、塩釜市で不の解決に尽力されている方とテーマを設定したプロジェクトを立ち上げることを考えていました。
突撃含むアポを取らせていただき笑、お会いしながら地域の現状や協業可否を伺ってきました。結果、難しそうでした、、。既存の組織は既存の仕組みでしっかりと地域に根差して貢献を続けていて、すぐに新しい取り組みを始めていくのはいろんな局面をクリアしていく必要がありそうで。取り組みのコンセプトは共感や応援いただけることが分かり、そこが確認できただけでも収穫だったと思います。
2. 体当たりしてみて分かったこともある
スムーズにはいかなかったけども、フィールドワークしながらお聞きしたことの中で結構共通のことがあると分かってきました。今回だけではなく、地域で過ごした経験や震災後に首都圏から通っていた経験をベースに、塩釜市でぐるぐるしている「不」が見えてきました。実際はより複数の要素がより複雑に関係していると思うのですが、自分達が仮定義したぐるぐるはこれです。
いきなり解決策に飛びつかず、原因や因果関係の理解をしっかり深めた上で、どうしたものかをしばらく考えていました。多くの不があるなかで、自分たちが取り組んで一番貢献できるのはどこかと考えた時に、funakuは地域にはないビジネスのバックグラウンドを持っているわけだし、そこを活かしていこうと。
ヒアリングの中で分かったことで意外だったのが、もともとはこのぐるぐるにいるのは高齢者や子どもが多いのかなと予想していたら、量的に多いのはむしろ色んな理由で不安定な雇用に就いている現役世代の方が多かった。あとから帰って調べたら、雇用が不安定なのは所得水準というよりも、職業の選択肢がかなり絞られていることに要因があるように見受けられたし、様々なご事情を抱えた方が住んでいる地域の中から仕事を選んで安定的な収入を得ていくのはきっと想像した以上に難しいことなんだろうなと。
3. 2サイクル目の体当たりに突入していきたい
取り組みの方向性として、地域プレーヤーとの協業というスタイルは転換する必要があることが分かりました。仕切り直して考えたのは事業を通じた雇用創出と、医療機関と連携した当事者への経済的な施策2つ。
壮大なぐるぐるに対してすごく小さなリソースで行動を起こしていくことになるので、自分たちが一番影響を与えられるところ。やっぱり地域に強い事業と良質な雇用を作っていかなければならないことが改めて確認できたし、一周まわって当事者としてしっかりと向き合っていく覚悟ができました。事業領域は私が経験のあるITでチャレンジしようと早速動き始めています。
ここで一つ考えたことが、「じゃあ今大変な人どうすんの?」という問題。事業を通じた雇用創出というある程度先の未来を見据えた課題解決の方向性は着手していくことに決めたけども、大変な人が大変な思いをしているのは今で、先の夢ばかりを語ってここに対して何にも手を付けないのはあまりにもカッコ悪いなと。そこで税理士に相談したりして決められたことがいくつかあったので、これから医療機関へご提案に行くところです。(←今ここ)
当初想定した以上にゆっくりな進みではありますが、一歩一歩進めている感じもします。進捗については今後も不定期でnoteでご報告させていただきますっ!
浦戸諸島散歩中に見かけた野良猫
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