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なぜ個人開発のゲームは売れないのか?原因を探ってみる

こんにちは。ゲームを販売したけれども売れなかったという話をよく耳にします。その原因を探ることに興味があります。私もゲームを制作していますが、まだ販売には至っていません。しかし、売れない理由についてはある程度予測がつきます。

売れている個人ゲームはごく一部

個々のゲームが売れていると思われがちですが、実際には売れているゲームは目立つ一部に過ぎず、それは氷山の一角に過ぎません。売れないゲームの方が圧倒的に多いことは容易に想像できるでしょう。それでは、この売れていない99%のゲームがなぜ売れなかったのかについて考察していきます。

そもそも出来が悪い

個人開発のゲームは、ゲーム会社の作品と比べると品質が劣ることが多いです。これは当然のことと言えます。なぜなら、ゲーム会社は数億円から数百億円の予算をかけて制作し、数十人から数百人のスタッフが数年をかけて開発を行っています。一方で、個人が一人で同じレベルのゲームを作るのは非常に難しいでしょう。このように比較すること自体が適切ではないかもしれません。

しかし、ユーザーとしてお金を払ってゲームを購入する立場から見ると、どちらのゲームが魅力的かは明白です。結局のところ、支払う価値があるかどうかが重要です。最近では、PSプラスやゲームパスといったサブスクリプションサービスが登場し、ゲームをやり放題で楽しめるようになっています。

そのため、個人開発のゲームをプレイする機会がさらに減っています。私のようにPSプラスでAAAタイトルを楽しんでいると、個人開発のゲームにお金を払う気にはなかなかなれないのです。

グラフィックがチープ

個人開発のゲームで残念に感じるのは、グラフィックの見た目があまり良くないことです。グラフィックは、ゲームを購入するかどうかの重要な決め手の一つなので、見た目が残念だと購入意欲が減退してしまいます。ただし、個人でグラフィックを制作するのが大変であることも理解しています。

予算があればイラストレーターに依頼することも可能でしょうが、それも難しいことが多いでしょう。自分でグラフィックを作成すると、どうしてもチープに見えてしまいがちです。

その一方で、プログラミングの部分はゲームを買う前に判断することができません。どのようなプログラムが組まれているか、客観的に知る手段がないからです。ゲームが面白いかどうかは、実際に購入してからしかわからないものです。

面白くなさそう

「面白くなさそう」という理由は一見漠然としていますが、実は非常に重要です。例えば、トレーラー映像がつまらないと感じただけで、そのゲームを買う気にはなりません。

トレーラー映像を作るには技術が必要で、映像クリエーターに依頼したり、声優さんを起用したりといった作業が求められます。しかし、これらには予算が必要で、個人ではなかなか負担できません。すべてを自分でこなすのは現実的ではないのです。

体験版を配布するという手段もありますが、そもそもトレーラー映像が面白くなければ、体験版すらプレイしてもらえない可能性があります。この点において、ゲーム会社は特に力を入れているのです。

トレーラー映像は、ゲームの購買意欲を高めるための重要なツールと言えます。ユーザーはトレーラー映像を見てゲームの内容を判断するため、ゲーム会社にとっても映像の質は非常に重要です。

個人ゲームに興味がない

私は個人制作のゲームに対して特別な興味を持っていないというわけではありません。ただ、個人制作のゲームに触れる機会がほとんどないというのが実情です。

一般的なユーザーは、Nintendo SwitchやPlayStationで有名なゲームを探しています。また、ゲームストアもトップページに有名なゲームを優先して表示する傾向があります。そのため、個人制作のゲームをプレイするには、自分から積極的に探さないと見つけることが難しい仕組みになっています。

意識も行かない

個人開発のインディーゲームが一部の界隈で人気を集めているものの、一般ユーザーが積極的に遊ぶようになるにはまだ時間がかかりそうです。一般的には、世間で流行しているゲームをプレイしたいと考えるのが普通ですし、AAAタイトルのゲームに注目が集まるのも当然です。

しかし、多くのユーザーがAAAタイトルのマンネリ化に飽きてきているのも事実です。既に売れそうなアイデアは出尽くしているため、新しいアイデアが生まれにくくなっています。スクエニのゲームが売れなくなっているのも、これが一因でしょう。

そのため、インディーゲームのような奇抜なアイデアが支持されるようになり、ゲーム業界のトレンドが変わりつつあります。ただし、その変化が全体に広がるかどうかはまだ未知数です。

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