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問題を解く前に、その問題が本当に解くべき問題なのかを考える。〜イシューからはじめよ〜

今日は、
「イシューからはじめよ」https://amzn.to/2TJQSST
という安宅さんのベストセラー本について
書いていこうと思います。

この本のメッセージは、

「問題を解決する前に、まずその問題が本当に解くべき問題なのかを考えろ!」

というところに集約されると思います。

イシューのように見える問題が100あったとしても、「今、本当に答えを出すべき問題」は2,3しかない。そのなかで「今の段階で答えを出す手段がある問題」はさらにその半数程度だ。つまり、「今、本当に答えを出すべき問題であり、かつ答えを出せる問題=イシュー」は、僕らが問題だと思う対象の1%ほどに過ぎない。

この部分に、安宅さんのメッセージが集約されていると感じました。

課題を解決する時に必要な能力として、

イシューを立てる力

それを解決する力

の2軸があります。

多くの人は、
問題解決能力を高めることばかりに注力していますが、
本書では、
解決する力ではなく、
イシューを立てる力を高めよ。
と言っています。

なぜか?

バリューのある仕事 = イシュー度 × 解の質

バリューのある仕事を安宅さんは上のように定義しています。

この式から、わかるように
いくら解の質を上げても、イシュー度が低かったら、
バリューのある仕事には、ならないからです。

例えば
計算能力をひたすら高めていても、
現代ではそれは電卓の方が得意ですから、
その能力を高めても、バリューは出ないということです。

まず、
解くべき課題を見極めること。

それこそが一番大事なのです。

具体的にそれをどのように見極めるのか、
という詳しい話は、本書に余すことなく書かれているので、
気になる方は是非読んでみてください。


ここでは、
なぜ多くの人は、
解の質を高めることばかりに注力するのかを考えていきます。

僕なりに出した結論は、

受験というシステムによって生まれた価値観が根強いから

というものです。

どういうことか?

受験勉強は、
解くべき問題がすでに決められているのです。

教科書に書いてあることをひたすら覚えた人が、勝つゲームです。
それによって、
問題解決能力は磨かれますが、
イシューを立てる力はほとんど身につきません。

学歴社会においては、
どうしても「解決能力が高い人」がエリートと呼ばれるようになっているのです。

ところが実社会においては、

まずどの問題を解くのか

から決めないといけないので、

ここで多くの人がつまづくのです。あるいは、つまづいていることにすら、気づいていないかもしれません。

高学歴なのに、実社会ではイマイチ成果が出ていないような人は、
「イシュー度」という観点で
自分の仕事をみていくといいのかもしれません。


本書を読んで、僕自身これから、
「このタスクは本当にやるべきイシューなのか」
を常に意識して、仕事をしていこうと思いました。

「イシューからはじめよ」https://amzn.to/2TJQSST

この話と似た話を以前も書いたことがあるので、そちらも是非読んでみてください。


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