太閤記 上 〜司馬遼太郎〜
司馬遼太郎の太閤記の上を読んだ。https://amzn.to/38lhjoO
現在、下を読んでいるのだが
この段階で一度振り返っておこうと思う。
振り返りと言っても、秀吉について深く語ったりはしない。
上で、最も印象に残った言葉
「智恵とは勇気があってはじめてひかるもの」
を少し深掘りしてみようと思う。
まず「智恵」の定義をコトバンクで調べてみた。(参照)(精選版 日本国語大辞典)
①仏語。
②物事の道理をさとり、是非・善悪をわきまえる心のはたらき。物事の筋道を知り、前後をよく考え、計画し、正しく処理していく能力。また、それを有する人。
③才知のはたらき。すぐれた機知、工夫、やりくり、思いつきなど。才覚。
まとめると、
「優れたアイデアを適切に緻密に正確に計画できる能力」
のことだろう。
「ベクトルを定める能力」と言えるかもしれない。
「智恵とは勇気があってはじめてひかるもの」
この言葉を少し変えてみよう。
「進むベクトルを定める能力は、勇気があってはじめてひかるもの」
ちょっと見えてきた。
ここから「勇気」の定義を調べてみよう。(参照)
①勇ましい意気。物事を恐れない強い気力。(精選版 日本国語大辞典)
「智恵とは勇気があってはじめてひかるもの」
→「進むベクトルを定める能力は、勇気があってはじめてひかるもの」
→「進むベクトルを定める能力は、物事を恐れない強い気力があってはじめてひかるもの」
おおお。わかりましたね。
いくら緻密に計画をする能力が高くても、
それを実行する気力(行動力とも言えるだろう)がなければ、
その能力は価値を生み出さない。
なるほど、なるほど。
確かに両方の能力があると強い。
実際、秀吉はこの2つの能力を兼ね備えていた天才であるが、
必ずしもこの2つの能力がなければ、物事を成し遂げられない訳ではないと思った。
片方の能力しかないなら、もう片方の能力を持っている人とチームを組めばいいのだ。(キングダムの信と河了貂がわかりやすいかも)
どちらもない場合は、2つの能力を持っている人を動かせればいい。(超むずい、劉邦がいい例だろう。劉邦自身は何もできないが、張良や韓信や蕭何など優秀な部下がいた)項羽と劉邦の記事も過去に書いた。
今回は、
太閤記のたった一文について深掘りしてみた。(https://amzn.to/38lhjoO)
おもしろいので、是非時間ある人は読んでみてほしい。
太閤記 上(https://amzn.to/38lhjoO)
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