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項羽と劉邦を読み終えて 〜人望とは〜

司馬遼太郎先生の作品
「項羽と劉邦」読みました。https://amzn.to/3eYrMsG

上・中・下とあるので、非常に重たいんですが、
項羽と劉邦の物語は、
横山さんの漫画で読んだことがあったので、
比較的スラスラと読めました。漫画(https://amzn.to/2UtCEpf

もし読んでみようと思った方は、漫画から読むのをオススメします。

この本は史実に基づいた物語で、

ざっくり言うと、

生まれも平凡で、
呑んだくれで乞食のような生活をしてきて、
一人では何もできない劉邦が、
生まれも育ちもよくて、
天下一の武人であり、
劉邦なんかに負けるはずのない項羽を
いかにして負かしていったか。

という話です。

この
「いかにして」の部分が、
「人望」であると僕は思いました。

「人望」をググりますと、
「信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること」
と出てきました。(goo辞書

一人じゃ何もできなくても、
人望さえあれば天下でさえ統一できる。

そんなことを「項羽と劉邦」から学ぶことができます。

あのアフリカの格言が思い起こされます。

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め」

この格言を使わせてもらうと、
項羽は、劉邦と違って
「一人で進みすぎた」のだと思います。

自分の力が強すぎるが故に
誰にも頼らず(もしくは頼れず)、己の力だけを信じて進みすぎたのです。

それに対して、
劉邦は、自分は何もできないということを自覚して、
それぞれの分野で才能のある人間をちゃんと登用して、
「頼って」、政治を行っていきました。

この本から
こうすれば「人望を集められる」といったようなことはわからなかったのですが、
少なくとも「人を頼る」ということが、人望を集める為には必要なのかな。と思いました。(必要条件と十分条件のセンター試験っぽい)

こんな分厚い本を読んで、
月並みな言葉に行き着くのはなんかあれですが、(あれって何)
「信頼されたきゃ、まずは信頼しろ」
ということなのかなと思いました。

『与えよ、さらば与えられん』とも似ている気がします。
(新約聖書(ルカによる福音書第6章))

相手を信頼していないなら、信頼される訳ない。
相手に与えていないなら、与えられる訳がない。

2000年前も、そして現在も
世の中、因果応報なんだなー。

そんなことを「項羽と劉邦」を読んで、思いました。

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