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フォードvsフェラーリ

強烈に印象に残ったシーンとその前後をメモするためのノート。

この映画をビジネス映画としておすすめする人がとても多いのでみてみた。自分自身そんなに車には詳しくないが、この2つのメーカーは知っている。フォードはアメリカ、フェラーリはイタリアくらいの知識はあった。

印象に残っているシーンは3つ。

1つ目は、フォードの社内戦略会議のプレゼンで、あまり業績の振るわないフォードの新しい一手を考えるときの話。業績好調のフェラーリに学ぼう。「フェラーリが月に生産する車の台数は、フォードが1日に生産する車の台数よりも少ない。だが、フェラーリは勝利の象徴だ。だから売れる。」

2つ目は、フェラーリに勝利する直前のシーン。フォードから出場している3台の車種が同時にゴールするような演出をしたいとマーケティング責任者が打診。ドライバーのケンはそれに従わず指示を受けた後も最速ラップを更新していた。しかし、その後ケンの横顔の描写が1分くらいあり最終的に3台並んでゴールする選択をした。この間のどういったことを考えていたのか想像するのは楽しい。映画のタイトルになっているこの対立構造の結果が出る部分が、作品のピークになると思っていたがそうではなかった。いや、ピークではあるが、ピークを迎えて終了にしなかった。

3つ目は、シェルビーはケンが昔怒って放り投げたスパナを持って、ケンの息子に会いに行ったシーン。スパナがケンの意志なのかなと感じた。それをケンの息子に渡す行為が意思を受けつぐ行為なのかなと感じた。

企業の対立構造が、そのまま国の対立構造になっていた。アメリカ対イタリア。車やレースに興味のないアメリカ国民もつい引き込まれ応援したくなる仕組み。これは、ドラマハゲタカの日本企業対アメリカのファンドの構造と同じ。


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