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フィルムのスキャンの続き    (1991年北海道ツーリング編)

バイクで北海道を走るのは、一つの憧れでした。北海道旅行というよりも、とにかくバイクで走る事、ただそれだけなので全国道路地図を頼りに国道をひたすら走るのみです。
しかも、この時点でキャンプ経験ゼロ。
テントもシュラフもピカピカの新品です。
今から考えると、かなり無謀な事を平気で出来た年齢でした。
国道8号線をひたすら北上するルート、新潟から秋田に入り内陸を目指す頃に陽が沈みました。
まだ、キャンプ場に入る時間の目安が分からない私は、とにかく走る。キャンプ場で何かを行う訳でも無いので、寝れれば良い。
現在の私だと、目指すキャンプ場が見つからない場合、適当な公園などの野営を考える事も出来るが、この時は、キャンプ場と言う考えしか無かった。
結局、秋田から内陸に入り、夕暮れの薄暗い道路を走ると看板などを見落とす確率も上がり、当てもなく引き返す訳にも行かず、現在地が分からないまま、林道の片隅でテントを張った。
これを書いている今も、この時の林道がどこか未だに分からない。

上の写真の右側が林道で、左側は林だったような気がする。
夜中には、テントの外から木々がざわつく音で目が覚めるので、無我夢中で寝ていたような、夜明け前に一台の車のライトがテント越しに通り過ぎて行ったので、林道の片隅でテントを張っているバイクにビックリされたんじゃないだろうか。

無事に一夜を過ごして早々に出発の支度です。
キャンプ場や公園でもない、単なる林道で一夜を過ごしたのは、これが最初で最後です。

この後は、青森市内からフェリーに乗れば良いのに、本州の最北端を目指して下北半島を北上する。
下北半島を北上する際に、原子力発電の廃棄物を保管する「六ヶ所村」が青森のこの地にあると言う事が分かった。
下北半島を走り抜けて、むつ市を通過し大間町から函館行きのフェリー乗る。
函館行きのフェリーも夕暮れ間近の便に乗ったため、函館の上陸は、夕方。
途中、夕食を済ませるため国道5号線を北上し、大沼公園をキャンプツーリング2泊目の宿と考える。
東大沼キャンプ場に到着する頃には、辺り一面が真っ暗なためキャンプ場内に入っていく事が難しい。
仕方が無いので、キャンプ場の駐車場脇でバイクのライトを照らしながらテントを設営。昨夜と近い状況で夜を過ごす事になったが、周辺には、車が沢山ありキャンプ場の中には、テントが幾つか見えたような気がしたので、一人じゃないと変な安心感が有ったのを覚えている。

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