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大人になるってどんなかなぁ、というはなし

こんにちは、Funtom―ふぁんとむ、16歳です。
この間は成人の日でしたね。そして明日は、先輩たちが大学共通テストを受ける日。
来年は高校2年生、いよいよきっと、受験勉強も本格的にはじめなければいけません。今から少しずつ、はじめているつもりではありますが。

『大人になるってどんなかなぁ』。
進路についての話をされるたび、もう少しで18歳、大人なのだと、大学生になるのだと(本当になるかはわかりませんが)しみじみ感じます。

…嘘です。全然感じてません。
まだまだずっと、友だちと学校でわちゃわちゃ話して、宿題終わってない〜って焦って、授業でこっくりうたた寝して、お小遣いでかわいい雑貨屋さんを見に行く、そんな日々が続いていくように思っています。

大人になるの?ほんとうに?

自分でがんばってお金を稼いで、朝昼晩自分で作って(もしくは買って)食べて、自分でいろんなことをこなして…ううん、全然わからない。
・お金を稼ぐ ・三食自力で食べる ・その他いろんなことをこなす
大人になったらしなくちゃいけないことに、この3つしかうまく思いつかない時点で、だいぶ実感も自覚もないですよね。ないです。
あと、食欲を、自分の好きなかたちで満たして生きていたい。…というわたしの願望が見え透いちゃっています。

そう。ないから、そのことについて考えると、とっても不安で怖く思えてきます。
頭の中が霧に覆われて、一寸先も見えないような、そんな感じ。
こっちはぬくぬくあったかい。大好きな友だちと、心地のいい環境が整っています。反対に、あっちの霧の方は大変そう。自力で生きるって、絶対絶対むずかしいよ。
親が認めるとろい子さんで、あくまでもマイペースなわたしに、そんなことできるのかな。
まだまだ、こっちのひだまりの中に居たい…。
…でも、思い切って霧の中に入ってみたら、実は霧の向こうもひだまりだったり…するんでしょうか。

最近、『お金がないから、稼ぎたい』と思うことが増えました。
年々物欲は無くなっていって、その代わり、欲しいものの、一個あたりの値段がぐーんと高くなったんです。
そうなると、お小遣いだけじゃ賄えない。
でも、親に頼むには少し勇気がいります。
学費に塾にその他色々、娘の立場であるわたしに、たくさんお金を使ってもらっているということが、年々わかってきたから。わがままを言いづらくなってきちゃったから。
だから、働きたい。自力で作り出したお金なら、自分の望みをすきなように、いくらでも叶えてあげられる。

…もしかして、こういうことが、大人になる感覚なんでしょうか。
今まで知らなかった複雑な事情を知って、色々複雑に思うこと。
そして、『働きたい』と思えるということは、きっとわたしは無自覚にも、『自分は働ける力がある』とわかってるってことなんです。多分。本当にあるかは定かではありませんが。でも、なくてもがんばって生み出してみせます。環境に適応することは得意だと自負しています。

こういうことが、大人になるってことなんでしょうか。
まだ社会的には『こども』のわたしに、『大人』という成分が、とろりとろりと注がれているということなんでしょうか。

『こども』であるわたしが、いくら考えても答えは出ません。
『大人』になればわかるのでしょうけれど、この霞んだ感じをずっと持ち続けるのは、くるしいし、こわい。
でも絶対、もし何事もなかったのなら、誰しも『大人』になります。
飛び込んだ先がこわいところだったら、どうしよう。

大人になるって、どんなかなぁ。
とりあえず今は、このきもちの記録を残しておきます。


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