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子どもに<●●できたらお菓子あげる>は危険!!見返りを求めない声がけとは?

#子育ては量より質!
仕事も家庭もマルッとHAPPYに。

時間をイノベートしながら
感情教育で人生を楽しむ大人に育てる!
ライフマネジメントコーチAkiです。

今日はInstagramでダントツに反響が高かった
子育てNGワード「●●できたらお菓子あげる」
をお届けします。
Instagramではお伝えしきれなかった、
アンダーマイニング効果の深堀もしていきますよ。


親の都合でご褒美


やる気を引き出すための
モノでのご褒美作戦。

使ってしまっている方も多いのでは?

やる気になる子が多いですが、残念ながらNGです。

これを繰り返し使うと
常に見返りを求めるように。
ゆくゆくは報酬や見返りがないと
なかなか腰が上がらない大人になる恐れも。

これ心理学では「アンダーマイニング効果」といい、
外発的な動機づけを行うことによって、
内発的なやる気が低減することがわかっています。

叫ぶ男の子


アンダーマイニング効果って?

アンダーマイニング効果は、
純粋な好奇心や達成感を満たすために行なってきた行為が、
外部から報酬を提示されることで
報酬を得るための手段に成り下がって
しまうことで起こります。

例えば保育園行かないと駄々をこねた時、
「保育園行くならお菓子をあげるよ」
と繰り返しご褒美をあげていた場合。

好奇心や達成感を満たすための保育園が、
お菓子をもらうためにいやいや行く場所になってしまうということ。

さらに幼児を対象としたこんな心理実験も。

お絵描き好きな幼児たちのグループを3つに分けて、
各グループに以下を実施。

グループA
絵を描いたらお菓子がもらえることを子どもたちに知らせ、
実際にお菓子を与えた
グループB
絵を描く前にはお菓子がもらえることを知らせず、
絵を描いたあとにお菓子を与えた
グループC
お菓子がもらえるとは伝えず、
描いたあともお菓子を与えなかった

そして2週間後にお菓子のことも何も伝えず、
ただ絵を描いてもらいました。

すると・・・
グループBとCは以前と同様に絵を描くことを楽しめました。
でもグループAだけは、以前は好きだった絵を描くことに
興味を示さなくなってしまったのです。

大人もあるある。アンダーマイニング効果

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大人だともっとわかりやすい。

「好き・楽しい」から始めた仕事が
「お金を得る手段」というようになると、
つまらなくなった経験はありませんか?

行為に対する自分のなかで、
意味づけが変わってしまうことが、
内発的動機づけが損なわれる原因。

お給料を上げるためというような、
物理的な報酬だけのモチベーションアップは
長続きしません。


外発的動機づけによって一時的にはやる気が上がっても、
アンダーマイニング効果によって
次第にモチベーション低下・・・。

しかも動機が外発的なもの(お菓子やお給料)
に移ると、他人から「やらされている感」が
生じやすくなります。

やらされている感覚が強まると
当事者意識は失われますよね。

つまり内発的動機付けと当事者意識の低下の
Wパンチでますますやる気は損なわれ、
自発的に行動しなくなってしまうのです。

子どもの場合は
<お菓子くれないなら●●やらない>
<お小遣いあげてくれるなら、●●やる>
というように報酬を求めてくるようになったら要注意。

このまま大人になったら
どうなるかとぞっとしますよね。



ご褒美作戦、辞められないママへ

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わかってはいるけど、今が大変!
ご褒美作戦しないと、
保育園行けない・・・
ご飯作れない・・・
だからつい使ってしまう。

その悲痛な叫び、すごーくわかります。


まだ先かな、なんて思っている
0歳や1歳のママも要注意。
3歳までに脳は大人の80%できあがります。
しかも子どもは目より、耳から発達。

まだ言葉が理解できないと安心して、
NGワードを連発していると
子どもの思考パターンに影響してしまう恐れも。


大丈夫。簡単に言い換えできます


ソファーの上の親子

お菓子のご褒美の替わりを用意します。
それは<時間>。

●●できたら、
■■の時間を作ろうね。

<モノ>ではなく<時間>は心に健全なご褒美なんです。

例えば
「今日保育園しっかり行けたら、
帰りにママと公園に寄ろう」

「習い事休まず行けたら、
ママと一緒にクッキー作ろう」
など。

そもそも、子どもはママと一緒に
何かすることを非常に喜びます。


最近お子さんと
じっくり向き合った時間はありますか?

子育ては量より質!
5分でもいいから
家事も仕事も忘れて
子どもと夢中になって遊ぶ。
これは子どもにとって
最高のご褒美になりますよ。

ご褒美をあげていたとすると、
最初は苦労するかもしれません。

そこはぐっと我慢。

子育て=人材育成。
親子の信頼関係という土台がしっかりしていると
子どもの心は安定します。

そして親の声がけで子ども人間力はぐんぐん伸びる。
短くていいので、
時間のご褒美、ぜひ取り入れてみてくださいね。

親子の手とハート


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