見出し画像

パブロフのうさぎ|ふあんクリエイターの実行日誌

どうしよう。いや、わたしではどうにもできないのです。



エサ袋の

カサカサっ・・・

と擦れる音をききつけて

ぴょんこっ!!!

と、全力でとびかかってくる、我が家の灰色うさぎ、通称うさ地蔵はただいま闘病中。

小屋の隅でうずくまる、うさ地蔵。わたしに尻を向けて、小さくなっている。部屋が静かになってしまった。こんなに静かだったかな。


あんなに食いしん坊なうさ地蔵が、まったく、まったく食べなくなり。


獣医師さんたちが、親身になって症状の改善になりそうな治療をほどこしてくれた。

あとは運まかせ。

自宅では薬をあげながら、なるべくうさ地蔵のストレスにならないよう、遠巻きに見守っている。


仕事中、正直気になる。いま、部屋でどうにかなっていないか。気もそぞろ、しかし仕事は仕事、とちゃんとしようと気を割いているので、最近はどっぷり疲れの沼にいる。それで、帰宅して、ドアを閉めるか閉めないかくらいのタイミングで

「うさ地蔵、ただいまーっ」

と帰ったよ!の呼びかけをしながら、高速で靴を脱ぎ、荷物を置いて、マフラーや上着をポイっと、手もちゃんと洗って、少しドキドキしながら様子を見に行く日々。ああ、在宅勤務がしたい、けれどできない。もどかしい。


だけど、本当につらいのは、うさ地蔵なのだ。

命あるものは、いつかはね、なんてことを考えていたつもりだったのだが、やっぱりこたえるな。

つらいな。

ひとりつぶやいてみる。


無責任に、がんばれ!うさ地蔵!なんて声がけもした。もう十分、治療もたえたのに。自然の摂理もあるからね。

さて、

限りのある人生は、わたしも同じこと。

どう生きるのか?

そんなことを、全力で教えてくれているのだろうか。

[日誌はつづく]

うさぎのおやつ代になります。(いまの季節は🍎かな)