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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ4/30–5/6

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では4/30–5/6の出来事をまとめています。SMASH WEEKLYの過去のアーカイブはこちら。

https://note.com/fun2smash/m/m79b2381a8659

・今週(4/30–5/6)のニュース

※ 今週は大きな大会が多かったのでテキスト量多めです。

🇯🇵日本初のPLATINUM大会「篝火#7」が開催される。
優勝はあcola選手!篝火史上最年少の15歳で初参加初優勝。
準優勝はあしも選手。3位にがくと選手。

5/4–5日の2日間にわたって東京ポートシティ竹芝で「篝火#7」が開催されました。篝火#7は約768人の選手が参加した「Smash World Tour(以下SWT)」での日本初のPLATINUM大会です。前回の篝火#6も同規模の大会でしたが、COVID-19の影響でキャンセルした選手が多かったことを考えると、日本では「EVO JAPAN2020」以来最多の参加選手人数の大会になります。

篝火#7 DAY2会場内の様子。

篝火に全大会参加し直近で連覇をしているザクレイ選手(ジョーカー/シーク等)が8月までポケモンユナイトで重点的に活動するため、直近2連続で決勝の第1シードのしゅーとん選手(ホムラヒカリ/ピクミン&オリマー)や、第2シードのプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)、3日前にマエスマTOPを優勝した篝火初参加のあcola選手(スティーブ)が注目されていました。

まず768人から96人に絞る1日目ではいくつかアップセットがありながらも、先述の3選手に加えてぱせりまん選手(フォックス)・コメ選手(シュルク)・てぃー選手(パックマン/カズヤ)・KEN選手(ソニック/セフィロス)など上位シード選手の多くは順当に勝者側のまま勝ち進みました。

しかし2日目の序盤から様子が一変。まずHuto選手(ファルコン/ワリオ/キングクルール)がぱせりまん選手に勝利すると、あしも選手(リュウ)がプロトバナム選手とてぃー選手に、DIO選手(スネーク)がコメ選手に、れあ選手(ゲッコウガ/ソラ)がしゅーとん選手に勝利するなど、勝者側TOP4にがくと選手を除いて第30シード未満の選手がいないという波乱の事態となりました。

敗者側でも波乱は続き、歴代篝火優勝者のKEN選手・てぃー選手・プロトバナム選手の全員がTOP8を前に姿を消しました。特にコメ選手がリバース3連勝の末プロトバナム選手に勝利した試合は、最後の最後までどちらが勝つかがわからない名勝負となりました。

篝火#7 DAY2 TOP8前の様子。

最終的にTOP8は、勝者側にあcola選手・がくと選手・あしも選手・Huto選手、敗者側にしゅーとん選手・コメ選手・れあ選手・DIO選手が残りました。

その中で勝者側を優勝したのはあcola選手でした。あcola選手がフルセットの3-2まで行った勝者側準決勝では、あcola選手のスティーブのトロッコに対して対戦相手のがくと選手のネスが確実に空中攻撃をあて続け、最初の2試合をあcola選手が落としてしまいます。しかしそこから3試合は先にストックリードを奪ってから着実に自分のペースに持ち込む試合運びを行い、リバース3連勝で勝者側を優勝しました。

そして敗者側の優勝者はあしも選手でした。勝者側準決勝ではHuto選手のキングクルールにペースを乱されることなく勝利すると、敗者側準決勝のがくと選手のネスに対しては、最初の2試合を落としてから空中ニュートラルのコンボやシールドブレイクによって2連勝し、最終戦は先に1ストックリードを奪われるものの絶妙の復帰などでお互いラスト1ストックの状況に戻し、そこから渾身の空中ニュートラル攻撃に昇竜拳をつなげ勝利しました。

勝者側決勝でも対戦した両者が決勝で再び対戦となりましたが、あcola選手が3-0と圧倒する形で優勝を決めました。あしも選手にリードを奪われても、適切な撃墜技の選択やダメージが高いコンボによってすぐに5分状況に戻すあcola選手の操作精度と隙のないゲームメイクが優勝へと導きました。

これであcola選手はスマバト・マエスマTOP・篝火の初めて参加した全ての大会で1度も敗退することなく優勝したことになります。15歳ながらオンラインで行われているスマメイトでレート2400を達成するなど実力は折り紙つきでしたが、オフライン大会に参加してからたった2ヶ月近くで日本最強の最有力選手となり、5月6日現在のSWTポイント世界1位の選手になるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか。今後日本のスマブラは彼を中心に回っていくのかもしれません。

あしも選手もかつては格闘ファイターの中で評価が低いとされがちだったリュウで2位は大健闘の結果でした。

fun2smashがデザインしたあcola選手のファンアート


🇯🇵関西最大規模大会「マエスマTOP#7」が開催される。
優勝はあcola選手。準優勝はしゅーとん選手。

5/1にホテルフクラシア大阪ベイにて、関西最大規模の500人超が参加した「マエスマTOP#7」が開催されました。今大会は会場の壁をフルに活用した大迫力の演出など非常に豪華な大会になりました。

今大会は序盤からアップセットが起き、前回のマエスマTOP#6優勝者で第1シードのプロトバナム選手がTOP17で敗退、第6シードのがくと選手がTOP65で敗退するなど誰が優勝するか分からない状況になりました。

その中であcola選手がマエスマTOP#7を優勝しました。あcola選手はヨシドラ選手(ヨッシー)に勝者側準決勝で敗退したものの、そこから勝ち続け敗者側決勝まで勝ち進みました。特に敗者側準決勝のてぃー選手のパックマンとの対戦は、本来何もないはずの終点が設置物だらけになる「ギミックあり終点」と称されるほどにカオスな状況になりました。

あcola選手は敗者側決勝で再びヨシドラ選手と対決し、ヨシドラ選手にメテオ技をくらうなど勝者側同様接戦となりますが、終点でカズヤを使用するなどで盛り返し見事3-1で決勝まで駒を進めました。

決勝では勝者側のまま勝ち進めたしゅーとん選手との対戦になりました。あcola選手としゅーとん選手は今年2月に開催されたマエスマの招待制トーナメントでも決勝で対戦しており、その際はしゅーとん選手が勝利していました。

あcola選手はその時の対戦の反省を踏まえ、5戦にわたる接戦を制しリセットすると、その後は1本も落とすことなく優勝を飾りました。あcola選手はスティーブを使うきっかけがしゅーとん選手のスティーブということを語っており、今後両選手の師弟的関係にも注目です。


🇯🇵196人規模大会「西武撃#10」が開催される。
優勝はしゅーとん選手。準優勝はあしも選手。

5/3に196人規模大会の「西武撃#10」が開催されました(SILVER4相当)。篝火の前日ということもあり、TOP64中20人超が関東以外の地域からの遠征勢になりました。

その中で、第1シードのしゅーとん選手が敗者側に落ちることなく優勝を飾りました。しゅーとん選手は決勝までホムラヒカリ単で戦い、その18試合で負けたのは2試合のみという圧倒的な強さで勝ち進みました。

しかし敗者側からかけあがってきたあしも選手に決勝で2連敗とリセットまであと1敗のところまで追い込まれてしまいます。そこでしゅーとん選手が今大会初のピクミン&オリマーを使用。これが刺さり2連勝すると、最後はラスト1ストック同士の中の撃墜レースを制し優勝を決めました。

2022年に入り出場した大会の殆どで決勝に残る安定した結果を出していたしゅーとん選手ですが、平日大会・招待制大会を除くと長らく優勝することができていませんでした。しかし念願の優勝を飾り、それは奇しくも去年11月7日の「西武撃 #9」という同大会以来の優勝になりました。


🇺🇸「LowTideCity2022」が開催される。
優勝はSparg0選手。FaZe所属後初の大規模大会優勝。

日本時間4/30-5/2にアメリカのテキサス州で500人規模大会「LowTideCity2022」が開催され、Sparg0選手(クラウド/ホムラヒカリ)が優勝しました。

今大会は先週開催されたProudで決勝に残ったGlutonny選手(ワリオ)やMkLeo選手(ベレト/カムイ)などが不参加の中、Proudでは不参加のSparg0選手とKola選手(ロイ/クラウド)が参加し、決勝ではその2人の対決となりました。

勝者側を勝ち進んだKola選手と違い、Sparg0選手はTOP8をかけた試合でMuteAce選手(ピーチ)に2-3で敗戦し、TOP8は敗者側のスタートとなってしまいます。

しかし、そこから敗者側を勝ち進んでいきます。クラウドをメインにしてから使用機会が減っていたホムラヒカリをLui$選手(パルテナ/フォックス)のパルテナやZomba選手(ロボット)に対して使用するなどがうまく刺さり決勝まで進出します。

決勝ではSparg0選手とKola選手のプレースタイルが表れたのか、1試合平均時間約2分46秒という非常にスピーディな試合となりました。その中で展開をとった際の撃墜勝負で優位に立ったSparg0選手が、7戦中6勝という圧倒的な結果で優勝しました。

Sparg0選手にとっては今年の4月18日にFaze所属して以来初めての大型大会の優勝で、Summit4を数えると今年に入って3大会目の優勝になります。

🖋SaSamisu選手とヤマナクション選手が
CLAUDIO.EXE スマブラ部門の所属を発表。

SaSamisu選手(パルテナ)とヤマナクション選手(ルイージ/ロイ)が、VALORANTなどで活動しているCLAUDIO.EXEに新設されたスマブラ部門に所属することが発表されました。

・今週の名撃墜

<篝火#7> LF あしも選手(vs がくと選手)

<篝火#7> リー選手(vs メーリン選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。

・日本人選手のSWTポイントランキング(5月6日現在)

あcola選手は篝火#7とマエスマTOPを優勝したことで、SWTポイントが1075追加されてランキング1位になりました。

リンクを参照。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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