見出し画像

「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ7/30–8/5

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では7/30–8/5の出来事をまとめています。
SMASH WEEKLYのアーカイブを読みたい方・フォローしたい方は
↓の画像をクリックしてください。


📢今週(7/30–8/5)のニュース

🇯🇵国内最大規模大会「篝火#8」が開催される。
優勝はミーヤー選手!2大会連続の高校生優勝者!
準優勝はあばだんご選手。3位にしゅーとん選手。

「篝火#8」は7/30-31の2日に渡って、東京の飯田橋で開催された大会です。今大会はCOVID-19拡大の影響により多くの選手が辞退を表明しましたが、それでも約500名近くの選手が参加しました。

第1シードのがくと選手(ネス)をはじめ、プロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)KEN選手(セフィロス/ソニック)しゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・ヨシドラ選手(ヨッシー)・かめめ選手(ソラ等)など数々の強豪選手が参加しました。

その中で優勝したのはミーヤー選手(Mr.ゲーム&ウォッチ)でした!
ミーヤー選手は今年に入ってから、目覚ましい活躍している17歳の選手です。
主にオンラインを中心に結果を残しており、オンラインのレーティング制サービスのスマメイトでレート2500以上を達成したたった2人のうちの1人です。

同じくレート2500超えで、前回大会の篝火#7で優勝したあcola選手(スティーブ等)が所属していたプロゲーミングチーム「flat-gaming」にミーヤー選手も所属しています。ミーヤー選手が篝火#8を優勝したことで、同チームの2選手が篝火で連覇を果たしたことになります。

またミーヤー選手が7月初旬に優勝したオフライン大会「マエスマoffine企画 feat.銭スマ・まめブラ」のインタビューで、篝火#8の優勝を目標に掲げており、今回の優勝は有言実行の結果となりました。


今大会1日目に参加した約500名のうち、128名だけが2日目に進出しました。強豪選手の多くは順調に勝者側のまま勝ち進み、比較的波乱がなく進行していきました。


そこから2日目、まず会場を沸かせたのはミーヤー選手でした。

ミーヤー選手は、「Double Down 2022」で優勝したプロトバナム選手を相手に、崖展開や着地狩りなどで有利状況を作り続け、3-1で勝利しました。

そして次に会場を沸かせたのはあばだんご選手(メタナイト/サムス/パルテナ)でした。前作の「スマブラ for Wii U」で国内最強の選手の一角だったあばだんご選手は、シード順位が上のかめめ選手やヨシドラ選手に勝利し、トーナメントを勝ち上がっていきました。


会場を沸かせた両選手は、勝者側準決勝で対決しました。

まず序盤はあばだんご選手の持ち味である徹底力が光りました。
ミーヤー選手が撃墜したい場面で、あばだんご選手は安易に動かず撃墜技にあたらないことを徹底し、撃墜レースで優位に試合を進めていきます。

しかし徐々にミーヤー選手が対応し、有利展開をつくってから逃げ先に撃墜技を置くなどして撃墜を通し始め、最終的にはミーヤー選手が3-1で勝利を収めました。

勝者側決勝に進んだミーヤー選手は、しゅーとん選手との対決となりました。しゅーとん選手は、勝者側準決勝でKEN選手を倒しての勝者側決勝進出でした。

ミーヤー選手は縦軸の空中に強いMr.ゲーム&ウォッチ、しゅーとん選手は横軸の地上に強いピクミン&オリマーを使用し、得意なフィールドの異なるファイターの僅差の戦いとなりました。

2-2のフルセット状況になった最終戦で、ミーヤー選手はしゅーとん選手にストックをリードされました。しかしその状況でも、無理に撃墜を狙わず堅実に展開維持をしつづけることでストック数を逆転し、最後はNBシェフから上スマッシュの安定した撃墜択で勝者側優勝を決めました。


fun2smashによる敗者側でのあばだんご選手のメタナイトの活躍をまとめたスタッツ

そしてミーヤー選手に敗れたあばだんご選手は、敗者側でプロトバナム選手・KEN選手・しゅーとん選手にメタナイトで勝利する今大会屈指の活躍を見せました。

敗者側準決勝でKEN選手との対決となったあばだんご選手は、KEN選手のセフィロスのリーチや片翼を生かした手堅い立ち回り・唐突な下スマッシュ攻撃などに苦戦し2連敗します。
しかし3戦目をあばだんご選手が撃墜勝負を僅差で勝利すると、次の4戦目以降から復帰阻止が刺さり始め、リバースの3連勝でKEN選手に勝利しました。

敗者側決勝に進んだあばだんご選手は、しゅーとん選手相手にも勢いが止まらず2-1で先に王手をかけました。そして第4戦目でも、あばだんご選手が2ストック有利の状況までしゅーとん選手を追い詰めました。
しかしそこから篝火初優勝を狙うしゅーとん選手も底力を見せます。あばだんご選手の2ストック目を1度もダメージを受けずに撃墜することで一気に逆転勝利し、最終戦にまで持ち込みました。

しかしその敗戦を受けても、数々の激戦をくぐり抜けてきたあばだんご選手のメンタルは動じませんでした。
あばだんご選手は空中上攻撃コンボによる早期撃墜や復帰阻止をしゅーとん選手に決め、100名以上参加大会では2020年1月に開催されたEGS Cup#3以来の決勝進出となりました。


こうして決勝は勝者側準決勝と同じカードとなり、ミーヤー選手はあばだんご選手に真の実力をジャッジされることとなりました。
決勝では、ミーヤー選手がMr.ゲーム&ウォッチ、あばだんご選手が1戦目以外パルテナを使用しました。

前回の勝者側準決勝ではどちらかというと堅実で守り気味であったあばだんご選手は、パルテナの空中後ろ攻撃やダッシュ攻撃の盾の無敵判定を押し付ける攻撃的な戦い方に変更しました。
そのことによって、ミーヤー選手は展開維持に必要な最初の始動技を当てることが難しくなり、1-2で先に王手をかけられました。

しかし第4戦・第5戦になり、ミーヤー選手のMr.ゲーム&ウォッチは、撃墜パーセント時に1番当てたかった下スマッシュ攻撃を、今大会1番重要な場面で、鉄壁のあばだんご選手にヒットさせるようになりました。
そのことが勝因となり、ミーヤー選手は勝者側のまま優勝を飾りました。


17歳のミーヤー選手が優勝したことで、篝火は未成年の選手が4大会連続で優勝しています
一方で準優勝を果たしたあばだんご選手は、ベテランとしての存在感をいかんなく発揮しました。新進気鋭の選手も歴戦の王者も活躍を見せた今大会は、日本国内のスマブラSPの選手層の厚さを感じさせるものとなりました。


🇲🇽メキシコPLATINUM大会「Smash Factor 9」が開催される。
優勝はMkLeo選手。準優勝にDabuz選手。

「Smash Factor 9」は日本時間の7/30–8/1にメキシコのサン・アンドレス・チョルラで開催された約700名規模の大会で、SWTでは最高のPLATINUMに、PANDA CUPではCommunity Stopsに指定されていました。

今大会は世界最強のMkLeo選手(ベレト等)の母国開催ということでMkLeo選手には期待が集まりました。他にもMaister選手(Mr.ゲーム&ウォッチ)などメキシコ出身の強豪選手が多数いることもあり、世界各国から多くの選手が参加しました。

その中で優勝したのはMkLeo選手でした。
これによりSWTで唯一の3000点超えとなったMkLeo選手ですが、実はまだPLATINUM大会で優勝をしていませんでした。そんな中今大会でPLATINUMを初優勝したことで、母国のファンの声援に見事応えました。

今大会MkLeo選手は主にホムラヒカリを使用し、勝者側決勝まで21勝1敗と圧倒しトーナメントを勝ち進みました。

今大会MkLeo選手にとって最大の障壁となったのが、勝者側決勝の相手のDabuz選手(ロゼッタ&チコ/ミェンミェン等)でした。
MkLeo選手は、Dabuz選手の使用ファイターのミェンミェンを苦手としており、先日の「Double Down 2022」ではプロトバナム選手のミェンミェンに敗れていました。

それでもMkLeo選手はホムラヒカリでDabuz選手に2連勝し、勝者側優勝に王手をかけました。しかし次の試合でDabuz選手のミェンミェンに負けると、次の試合からMkLeo選手はファイターをジョーカーにスイッチしました。

MkLeo選手のジョーカーはCOVID-19前の代表的なメインファイターで、彼はジョーカーで多くの大会を優勝していました。
しかし近年は要所でしか使用しておらず、大型大会の決勝に出たのは昨年の10月以来で、その時もDabuz選手のミェンミェン相手に使用していました。
しかしMkLeo選手のジョーカーの動きは衰えていないばかりか、空中下攻撃など以前よりも巧くなった部分も多く、1ストックも落とさずDabuz選手のミェンミェンを圧倒しました。

最終的に決勝でDabuz選手と再戦した際もジョーカーで3-0のストレートで勝利し、今大会を27勝2敗の圧倒的成績で優勝しました。

今大会、MkLeo選手のファイターで目立ったのはジョーカーでしたが、切り札的に使用しており、大会全体で活躍したのはホムラヒカリでした。
今年上半期までベレトをメインファイターとして使用していたMkLeo選手が、今後どのようなファイター構成で戦うかにも注目が集まります。


✒️あcola選手が「flat-gaming」を脱退。

プロゲーミングチーム「flat-gaming」からあcola選手が脱退されることが発表されました。
「flat-gaming」はデュエル・マスターズなどで有名なflat氏が、元々あcola選手を支援する目的で3月末に設立したプロゲーミングチームです。

過去にflat氏は「大手チームがあcola選手を引き抜くことを妨げるつもりはない」と発言していたことから、今後のあcola選手の動向に注目が集まります。


✒️えつじ選手が「RayRoad Gaming」を脱退。

プロゲーミングチーム「RayRoad Gaming(R2G)」からえつじ選手(ディディー)が脱退することが発表されました。
「R2G」はかめめ選手満足選手(トゥーンリンク)が所属しており、えつじ選手は設立メンバーでした。

えつじ選手は自身のTwitchで、理由をスマブラ以外での活動を増やすためと語っており、R2Gとは話あった末の円満な脱退ということです。


✒️「マエスマTOP #10」がPLATINUM大会として開催されることが発表。

スマブラSPの2大オンライン大会のマエスマが主催するオフライン大会「マエスマTOP」の#10が、10/15-16に開催されることが発表されました。
また、マエスマTOP#10はSWTの国内2番目のPLATINUM大会となることも発表されました。


💥今週の名撃墜

<篝火#8>あばだんご選手(vs しゅーとん選手)

<篝火#8>ふたりのきわみアー!選手(vs ヨシドラ選手)

<篝火#8>Yez選手(vs スネア選手)


⏳過去の名場面(7/30-8/5)

EVO 2019(2019/8/3-8/5)

「EVO2019」は2019年に開催された世界最大規模の対戦格闘ゲームイベントの祭典で、今大会はスマブラSPトーナメントも行われました。参加プレイヤーは3,534名で、優勝賞金は21,204ドルでした。

その世界最高の舞台で優勝したのは、世界最強のMkLeo選手でした。MkLeo選手はかめめ選手に敗れTOP32で敗者側に落ちたものの、そこから決勝のTweek選手相手に2敗した以外は、1試合も負けることなく優勝を飾りました。
なお日本人最高順位はプロトバナム選手とライト選手の5位でした。またMkLeo選手とザクレイ選手が初めて対戦した大会でもあります。


🗓来週(8/6-8/12)開催予定の注目大会

🇺🇸Super Smash Con 2022(2022/8/12-8/15)

「Super Smash Con 2022」はアメリカのヴァージニア州で開催される大会で、SWTでは最高のPLATINUMに指定されています。
「Super Smash Con」はスマブラSPやDXだけでなく、64・X・Wii Uなどスマブラの全シリーズを扱う大会で、コンボコンテストやコスチュームコンテストなども行われます。

※「Super Smash Con 2019」のコンボコンテストの様子。

MkLeo選手をはじめ、Dabuz選手Riddles選手(テリー/カズヤ)Glutonny選手(ワリオ)など名だたる選手が参加する中に、日本のあcola選手も参加する予定です。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(8月5日現在)

国内はプロトバナム選手とKEN選手が、篝火#8の結果により先週から順位をあげました。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?