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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ6/4–6/10

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では6/4–6/10の出来事をまとめています。
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・今週(6/4–6/10)のニュース

🇯🇵スマブラSPリーグ「心剣」が決着!
優勝はプロトバナム選手。準優勝はぱせりまん選手。

5本先取(BO9)形式のリーグ制大会「心剣」が5/16から予選が始まり6/4に決勝トーナメントが開催されました。総勢12名の強豪選手をAグループとBグループにわけて予選を行い、勝敗やストック差により各グループ上位2名ずつ・計4名が決勝に進出します。

決勝トーナメントに進出した選手は、Aグループから5戦全勝のしゅーとん選手(ホムラヒカリ/ピクミン&オリマー)と3勝2敗のKEN選手(セフィロス/ソニック)、Bグループから5戦全勝のぱせりまん選手(フォックス)と4勝1敗のプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)の4名でした。

その中で優勝したのがプロトバナム選手でした。準優勝にぱせりまん選手、3位がKEN選手となりました。

<第一試合 プロトバナム選手 vs しゅーとん選手>

プロトバナム選手としゅーとん選手は直近の100人以上参加の大会ではしのスマHEROES#01の決勝で戦っており、そこではしゅーとん選手が勝ったカードです。

プロトバナム選手は最初にミェンミェンを選択しますが、しゅーとん選手のピクミン&オリマーのピクミン投げの巧さや崖によるミェンミェン対策が光り、プロトバナム選手を圧倒し2連勝します。

その結果を受けプロトバナム選手はルキナにファイターを変更しこれが非常に機能します。ピクミン&オリマーの復帰阻止展開になった際のプロトバナム選手は幾度となくその復帰ルートを読み切り続け2連勝を返します。

しゅーとん選手もホムラヒカリにファイターをスイッチしますが、ステージ外に出たヒカリが崖に帰ろうとしたところにルキナのドルフィンスラッシュ(上B)を当てたり、ホムラの空中下攻撃の地上メテオに確実に受け身を取ったりといった完璧な対策によって流れを戻しません。

5戦目にしゅーとん選手はピクミン&オリマーに戻したものの流れは変わらず、3戦目から5戦全勝の5-2でしゅーとん選手に勝利しました。

<第二試合 ぱせりまん選手 vs KEN選手>

ぱせりまん選手とKEN選手の対戦は4月の「WINNER! -Next Gen-」以来で、その時はぱせりまん選手が勝利しているカードです。

まずKEN選手はぱせりまん選手のフォックスに対してセフィロスを使用しますが、KEN選手がセフィロスでのフォックス対策が固まっていないとのこともあり1戦目の敗退後は使い慣れたソニックでぱせりまん選手に挑みました。

このカードは撃墜レースが重要な要素になりました。全ファイター中5番目に軽いフォックスが160%以上耐えるゲームを3度するなどKEN選手は撃墜困難な場面が多くなります。逆にぱせりまん選手は判定が強い空中攻撃やKEN選手の回避後の後隙を見て的確にスマッシュ攻撃を決めるなどし、撃墜レースを制し続けていきます。

その結果KEN選手が苦しい時間帯が長くなり、最終的にぱせりまん選手の5-1での勝利となりました。

<決勝 プロトバナム選手 vs ぱせりまん選手>

決勝はプロトバナム選手とぱせりまん選手というBグループの1位と2位同士の対戦となりました。予選でぱせりまん選手がプロトバナム選手に5-3で勝利したカードであり、プロトバナム選手にとってはリベンジマッチとなります。

最初はプロトバナム選手がルキナ・ぱせりまん選手はフォックスを使用しました。前回敗戦したプロトバナム選手はフォックスの確定ではないコンボへの対策で、ルキナのドルフィンスラッシュによる割り込みを多用し、ぱせりまん選手の攻めを消極的なものにしていきます。

それでもぱせりまん選手も、空中攻撃の当て勘、撃墜だけはしない復帰択、回避を読み切るスマッシュなど心剣リーグ全てで見せてきた持ち味を活かし、決してプロトバナム選手にひけをとることはなく2-2で一進一退の戦いになります。

しかし大事な5戦目をプロトバナム選手が積極的なスマッシュや着地狩りで制し3-2にすると、ルキナに加えてミェンミェンも使い始めます。狭めのステージではルキナ・広めのステージではミェンミェンとステージに合わせてファイターを使用しぱせりまん選手は翻弄されます。

ぱせりまん選手も最後までくらいつきますが、最後はプロトバナム選手のミェンミェンが復帰阻止を決めて5-3で勝利し、プロトバナム選手が心剣リーグを優勝しました。

プロトバナム選手はEPI#2やSummit4のような招待制大会で見せた強さを心剣リーグでも発揮し、事前対策ができている時のプロトバナム選手の強さを改めて再確認する結果となりました。


🇯🇵「カミスマ#13 Sponsored byマエスマ」が開催される。
優勝はあcola選手。準優勝はヨシドラ選手。

「カミスマ#13」は6/5に兵庫県神戸市で開催された約256名規模大会です。「カミスマ」は神戸市平日大会である平日カミスマを主催されているとよたくさん主催の大会です。今大会はスマブラSPの2大オンライン大会の「マエスマ」を運営されているまえだくんに協賛を受けたこともあり過去最大規模の大会になりました。

その中で優勝したのがあcola選手(スティーブ等)でした。準優勝にヨシドラ選手(ヨッシー)が入り、先週開催された第26回スマバトSPと同様の2名が決勝で戦いました。

大会前の下馬評通りの結果となりましたが、お互いその道のりは決して楽なものではありませんでした。
あcola選手は見事なスティーブ対策を見せたいんぜりー選手(WiiFitトレーナー/Mii 格闘タイプ等)りど選手(リンク)、ヨシドラ選手は5/3以降の大会全てで4位以上のあしも選手(リュウ)・勝者側を初戦で敗退したものの敗者側を12連勝し敗者側決勝まであがったりぜあす選手(全ファイター)といった強豪選手に勝利して勝者側決勝/決勝まで駒を進めていました。

<GF あcola選手 vs ヨシドラ選手>

決勝の最初の3試合をあcola選手はメインファイターのスティーブでヨシドラ選手のヨッシーに挑みました。ヨシドラ選手のヨッシーはあcola選手に最初から果敢に攻めることでスティーブの採掘をとがめ先行させないようにしていきます。実際勝者側決勝を含めてあcola選手のスティーブに対して、ヨシドラ選手が7試合中5試合は撃墜を先行していました。

しかしスティーブの採掘により武器が強化されると、開いたリードが追いついていき最終的に逆転するという展開が多くなります。特に決勝の2戦目はあcola選手のスティーブが残り1ストックになった段階でヨシドラ選手のヨッシーは3ストック残っていたのですが、1回の有利展開から豊富なスティーブの技を的確に判断し、撃墜までもっていってしまう完璧な復帰阻止で見事に逆転勝利を収めます。

追い詰められたヨシドラ選手も決勝3戦目に意地を見せます。リードしていた28%のスティーブに上強攻撃をあててから空中で展開維持をし、一気に撃墜までもっていくパフォーマンスにより勝利します。

その結果を受けて4戦目あcola選手が選択したファイターはカズヤでした。あcola選手が最近オンラインで精力的に使っていたカズヤは最速風神拳の精度が高くヨシドラ選手を追い詰めていきます。ヨシドラ選手もヨッシーのふんばりジャンプのアーマーでコンボを抜けたり、カズヤの弱点である着地狩りをし続けますが、最後はやはりカズヤの最速風神拳からのコンボで撃墜をしカミスマ#13を優勝しました。

あcola選手は出場した大会の全てで決勝に進出しており現在最も安定感のある日本人選手です。そしてヨシドラ選手もそのあcola選手と対等にやりあうことができる数少ない選手です。今後幾度となく見れるであろうお互いの対決に目が離せません。


✒️がくと選手がファン投票によりアメリカの招待制大会の「Gimvitational」に参加することが決定!

日本時間の6/17–20に開催されるVGBC主催のアメリカの招待制大会「Gimvitational」に、がくと選手(ネス)がファン投票の結果参加することが決定しました。

すでに篝火#7で優勝・準優勝のあcola選手とあしも選手が招待されていたのは発表されていましたが、オンラインにて行われた追加招待の選手6名を決めるファン投票に日本人で唯一エントリーしていたがくと選手が入りました。


・今週の名撃墜

<心剣リーグ | 決勝>プロトバナム選手(vsぱせりまん選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。


・過去の名場面(6/4-6/10)

<2019/6/9>ワールドチャンピオンシップ 2019 3v3

2019年のE3に任天堂が公式に開催したアイテムありの3vs3の世界大会です。日本・北米・欧州・豪州の代表が参加し、日本からはこんぶ選手・ザクレイ選手・クロ選手・akasa選手が出場し見事優勝しました。


・来週(6/11-6/17)開催予定の注目大会

🇯🇵「マエスマTOP#8」(6/11–12)

「マエスマTOP#8」は東大阪市花園ラグビー場で開催される最大1024人参加予定の大会で、もしそうなればEVO JAPAN2020以来・緊急事態宣言後のスマブラSP国内最大規模大会になります。SWTではGOLD大会に認可されており、関西の大会では初めての2日間開催の大会となります。

「マエスマTOP」は「オフラインとオンラインの架け橋」を目標の1つとしており、オフライン大会に出たことがなくてもオンライン大会で優秀な戦績を収めた選手であれば優先枠に設定されるのが特徴です。

今大会ではプロトバナム選手・ヨシドラ選手・がくと選手・あしも選手など多くの強豪選手が参加することに加えて、最近オンラインでの活躍が目覚ましいミーヤー選手(Mr.ゲーム&ウォッチ)も参加するということで注目されています。

🇨🇦Battle of BC4(6/11–13)

「Battle of BC4」はカナダのバンクーバーで開催される512人規模大会で、SWTのGOLD指定の大会です。誰でも参加できるオープントーナメントですが、Glutonny選手(ワリオ)Riddles選手(テリー/カズヤ)Maister選手(Mr.ゲーム&ウォッチ/ソラ)等有名選手が数多く招待されています。日本の選手も招待されており、しゅーとん選手・KEN選手・てぃー選手(パックマン/カズヤ)コメ選手(シュルク)が参加する予定です。

またスマブラDXの大会には日本のaMSa選手(ヨッシー)も参加する予定です。

🇺🇸Gimvitational(6/17–20)

「Gimvitational」はアメリカで開催されるVGBCの招待制大会です。日本からはあcola選手・あしも選手・がくと選手が参加する予定なのは上記のとおりですが、海外からはSparg0選手(クラウド/ホムラヒカリ)・Light選手(フォックス)・Tweek選手(ディディー等)を含めた16名が参加します。


・日本人選手のSWTポイントランキング
(6月10日現在)

カミスマ#13の優勝を受け、あcola選手がSWTポイントの世界ランク1位に返り咲きました。

リンク参照。ただし一部選手が未反映。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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