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デートの記録の話。

こんにちは、モフです。
ドイツの介護施設で働いています。

日曜のデートは穏やかで、満たされて、でもやっぱりどこかで「私たちは本当に合うんだろうか?」と思わされるものでした。

いろんな感情が渦巻いているので、適当に箇条書きで印象に残ったことを書いていきます。

※ドイツでは付き合っている、いないの期間が曖昧で、デート期間中でもはたからみたら恋人に見えるような時間を過ごします。告白の文化もありません。


・まず一番に「会いたかった!」とハグするつもりが、前回あんな話をした手前、彼が私にハグするのを躊躇していた。ので私からハグしにいったら、思いっきりぎゅ〜っとしてくれた。なんか恥ずかしくて「さむい!!!」と日本語で言ったら「そうですね」と彼も日本語で笑っていた。

・その後、手を繋ぐこともなく目的地に向かった。私は何を話したらいいかわからなくて、彼が色々話題を振ってくれた。優しい。

・目的地について、エスカレーターに乗った。私と彼は身長差が36cmあり、エスカレーターに乗るといつも彼は2段下or上に行って、私と同じ目線になりたがる。今回も上りで彼が先に乗ったのに、わざわざ2段下に行ってニコニコしていた。かわいいな〜と思って前を向いたら、後ろから突然ぎゅーっとされた。正直びっくりした(今回はもう友達みたいに過ごすんだと思ってたから...)けど、彼も私に触れたかったんだな、と嬉しかった。

・エスカレーターを降りて、私はすぐ彼の手を握った。それから一日中私たちは手を繋いで歩いた。会場が暑くて手汗をかいたけど(笑)それでも手を離さずに歩いた。

・気づいたらいつも彼が私を見てニコニコしていて、「Was?(何?)」て聞いても毎回ただニコニコしていた。それがとてもとても嬉しい。

・彼がトイレに行くと言うので、てっきり私もついていくものだと思ったら(会場が信じられないくらい広かった)「ここで待ってて、モフのこと見つけるから!」と颯爽と一人でトイレを探しに行った。“Ich finde dich! (モフのこと見つけるから!)“ がなんかすごい嬉しかった。こんなに人がいても、(ドイツでは)チビな私のこと見つけられるんだな〜てへへ。

・棚の商品を見ながら彼を待っていたら、彼が帰宅と同時に私の肩に顎を乗せてきた。かわいい〜

・彼の好きなゲームの小説を見つけたので、こんなのあったよ、と渡したら、値段も見ずに即買いしていた。本当に好きなんだね。あと経済力の差を感じるよ...値段見ないなんて.....

・私の冗談で彼はよく笑ってくれる。今回もしょうもないジョークがツボったらしく、歩いていたのに突然またぎゅ〜っとされた。かわいい!!

・歩き疲れてベンチで休んでいた時、肩に手を回して腕の中に入れてくれた。私は疲れすぎて彼にもたれて本気で寝た(笑)

・好きなポケモンは何かと聞いたら「ピカチュウ」と言っていた。とても彼らしいと思った。彼はご飯を食べに行っても必ずスタンダードなものを選ぶ。絶対みんなが好きで、失敗しない、安心できるもの。彼の人生もとても安定した一本道だ。私は冒険者なので、期間限定が大好きだし、人生の道は逸れた道からまた逸れた道に行ってばかりだし、好きなポケモンはメタモン。理由は、「何にでもなれるから」...私はチャンスがあるなら何にでも手を出してみたい。こんな私たちがもっと長く時間を過ごすことになったらどうなるんだろう?

・日本食を食べに行った。彼は今までのご飯デートの時と違って、ずっと私の手を握ったり触ったりなでたりしていた。いろんな話をして、私のネガティブな精神面の話もよく聞いてくれた。優しいと思った。でも、今私たちは月に2回会うだけで、もっと会うようになったらなんとなく感じている合わなさがもっと出てくる気がして暗い気持ちになってしまった。彼はとにかく一人が好きで、人にペースを乱される、急かされることがとても嫌なんだと再認識した。暗くなってぼーっとしてたら、大丈夫?と聞かれた。疲れただけだよと嘘をついた。

・外に出たら雨が降っていたけど、ドイツでは傘をさすほどの雨じゃなかったのでそのまま歩いていた。彼はフードをかぶっていたけど私の上着はフードなし。「モフ、めちゃくちゃ濡れてるんじゃないの?!(私の頭を触る) えーもーほらーー!!」と慈悲深く(?)抱きしめてくれた。かわいい!

・駅で彼を見送る時、たくさんハグしてくれた。顔も撫でてくれた。電車が出る直前、ハグしながら「私ずっと君に会いたかったんだ、この1ヶ月間...長かった...」と伝えた。それを聞くと彼はちょっと私を見つめて、それからキスしてくれた。それが彼の返事なんだろうなと嬉しかった。その後「Tschüss(バイバイ)」と笑顔で電車に乗っていった。

・初めてのデートから今まで、彼との別れが辛いと思ったことがない。元彼の時は、辛くて寂しくて悲しくて毎回泣いていた。この差はなんなんだろう。まだそんなに濃厚に日を過ごしていないから?(元彼とは初デートからお泊まりだった...) 彼とは不思議なくらい、あー楽しかった!次も楽しみ!!ニコニコっと別れられるのだ。これは今までにない経験で、自分でもとっても謎な感情...まだ実はそんなに好きじゃないのかな?わからない。


今は彼が好きだ。笑顔が可愛くて、手が大きくて、落ち着いてて、冗談が子供っぽくて可愛くて、オタクな面があって、声が低くて、服装が地味で、賢くて、私と全然違う才能を持っていて、真面目で、謙虚で、いい人だ。

でもまだ、安心感が得られない。嫌われたくない、幻滅されたくないと思ってしまう。

私はわかっている、このドキドキとか、かっこいいな、素敵だな、みたいな気持ちは、長く一緒にいるようになったら薄れることを。

その時にもまだ、彼を好きだと思えるのか?また彼も、私を好きでいられるのだろうか?

彼が私と全然違う人間だからいいなと思う面もありつつ、あまりに違いすぎて、この先がどうしても不安になってしまう。

このままデートをしていけば、安心感を持てる日が来るのだろうか。
私たちはまだ全然、お互いのことがわかっていないと思う。
月に2回、半日しか会わないのに、何がわかるのだろうか。

今度はもっと落ち着いた場所で、もう少し踏み切った話ができたらいいなと思う。

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