113 うれしい工夫をひとさじ

霞みがかった青空は、春からの素敵な贈りものです。
はるか昔から続く贈りもの。どんなときもやわらかく頭上に広がる贈りもの。
毎年忘れずに贈られてくる奇跡に驚き、感謝します。
きょうも晴れました。

外出自粛のためピクニックには行けませんが、そういうときはお家でピクニックしましょ。
外に持っていくならサンドイッチだけど、お家ならフレンチトーストもいいかもしれません。

ふわふわでやさしいフレンチトーストはしあわせの味。
幼いころ、古くなったパンで母がよく作ってくれました。

古いパンでも、工夫をしたらこんなにおいしくなるのよ。

そう言いながらたまごと牛乳を混ぜます。

大丈夫、かたくてもそのうちやわらかくなるわ。

こんな会話をしながら、明るい光の中で作るフレンチトーストはきらきらと光っているようでした。

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Happy are the hearts that can bend for they will never break.
―よくしなる心を持つことができれば幸せです。それは、折れることはありません。

これは、カトリック教会に司祭であるフランシスコ・サレジオ（1567-1622）の言葉です。

今は、やりたいことができない状況の方がたくさんいると思います。仕事ができない、授業を受けることができない、外出ができない。私もその一人です。

でも、どんな状況でも、気持ちを明るくする工夫はできるはずです。
空の青さを感じる、おいしい食事を作る、心あたたまる記憶を思い出す。

この状況を乗り越えられたら、きっと、今よりも良くなります。
たとえば、今よりも体を大切にできる。人にやさしくできる。いろいろなことに感謝できるようになる。ちょっとしたうれしいを発見できる。そして、強くなれる。

強くなることは、しなやかになること。
かたい心をやわらかくすること。

不安で不自由な日々に少しでも早くピリオドがつきますように。

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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今回のイラスト
いつものフレンチトーストをもっと楽しむアイデア集

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