見出し画像

082 かばんを開けたら

美人は荷物が少なくてかばんが小さい、とよく言われます。
テレビでも雑誌でもたまに見るYouTubeでも。
私のかばんは、残念ながらあまり小さくありません。
小さいものも持っていますが、あまり使いません。入らないんだもの。

今回は、そんな私のかばんの中身をご紹介します。
もちろん、散歩だけのときや図書館に行くとき、仕事のときなど、その日の目的によってかばんの中身も大きさも変わります。でも、だいたいこんな感じというレギュラーメンバーをご紹介します。紹介する順番は大切なものから。

画像1


*お財布
8年ほど使っているお気に入りのお財布。カードもお金もあまり入っていません。
お財布はしょっちゅう変えた方が良い、金運があがる、なんてよく企業の戦略で言われていますが、私はどんなものでも、作り手さんがいる以上大切に使いたいと思っています。このお財布は、長く使ってもほつれることなく、働きものです。皮はやわらかく手になじみ、さらに手離せない相棒です。でも、たしかに金運は良くないかもしれません(笑)

*ハンカチとティッシュ
かばんに入っていないと不安になるコンビ。ハンカチは近沢レースのものがすきです。レースの模様がそのときどきで変わっていて、買いに行くのも楽しいのです。何回も洗っているので、最初は水色や桃色だった生地もいつのまにか白色になっています。
ティッシュケースは手作り。適当に作りました。普段はそのへんに転がっているティッシュを使いますが、鼻水大量発生の際は、カシミアというティッシュを使います。やわらかくて、パッケージもかわいらしいのです(ケースに入れちゃうけど)。

*本
イラストにはありませんが、これも入っていないと不安になります。ハードカバーは重たいので、なるべく文庫本にしますが、どうしても読みたいものはハードカバーをどっしり持ち歩きます。これがあれば、待ち時間も電車もわくわくタイムに。この前、銀行で本の続きを読みふけっていたら、銀行員さんに「順番がきましたよ」と教えていただきました。夢中になりすぎて、順番がきたことにちっとも気づきませんでした。これは要注意。
ちなみに、読んでいる本があと少しで終わりそうなときは、2冊持ち歩いていることもあります。

*携帯電話
この携帯電話は10年使っています。さすがにバッテリーが限界になってきましたが、電池さえあれば電話もメールもできるので、じゅうぶんです。しかし、しょっちゅう充電するので、しょっちゅう家に忘れてしまいます。友人にも家族にも「電話を携帯しなさい」とよく怒られます。大切な存在だと認識はしているのですが、なかなか…。

*お薬ケース(ミニケース)
頭痛もちなので、痛み止めを持ち歩きます。お薬に頼るのなんて良くないなぁ、軟弱だなぁ、と思うのですが、仕事をするときに頭が働かないとどうにもならないので、持ち歩いています。緊急事態のお守りです。ミニケースは手作りのお店で買いました。バラをかたどったリボン刺繍がかわいくてお気に入りです。

*ポーチはこちら

画像2

ポーチは手づくりのお店で買いました。アンティークレースがかわいくて、4年ほど使っています。一点ものなので、大切に使わなくちゃ、と思います。
中に入っているのは、おしろいとリップグロス、鏡、くし、目薬です。目薬は潤えばなんでもいいのですが、薬局で目玉のおやじのパッケージのものがあり、即購入しました。とってもかわいらしいです。定番にならないかなぁ。

レギュラーはこんな感じでした。
お仕事の日はこれに紅茶入り水筒とノートと定期券が入ります。
本屋さんや図書館に行く日は、これにエコバッグが入ります。

本を持ち歩くかぎり、小さなポシェットでは出かけられないようです。ふむ…。

そんなことを思いながら、ふと学生を見たらとてつもなく大きな鞄を持っています。
ぎょっとするほど大きなリュック(大体ノースフェイスと書いてあります)に手提げ×2に1リットルくらい飲みものが入りそうな大きな水筒。
仕事で知り合った高校生の子に声をかけてみました。
「ななな、なにが入っているの?」
彼はなんでもなさそうに
「教科書、ノート、ファイルがほとんどですね。あとは筆箱とか体操服とか弁当とか」
と言いました。
「お、おもたそうね」
と言うと、その子は頷いて
「肩こりがひどいんですよ。でも置き勉できないから」
と。なんだか気の毒になりました。

そういえば、私も学生のころは大きなかばんを持って毎日登校していたなぁ、と思い出しました。学校が指定しているかばんは、なにも入れてなくても重たいくせに収納力がなくて、大きな手提げも持っていたような気がします。
真冬になると、コートも指定だったのですが、それもまた重たくて。

徳川家康の名言
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
を唱えながら、えっちらおっちら歩いていました。

それに比べたら、今はずいぶん荷物は軽くなったんじゃないかしら。

かばんの中身は持ち主をうつすと言います。同じものが入っていたとしても、たとえばお財布の年季とか、ハンカチの柄とか、違うものはたくさんあります。
その人が選んできたもの。お出かけの相棒。暮らしに欠かせないもの。雑誌などでよく特集される「かばんの中身紹介」は、その人の世界をのぞいてみたい、という人々の気持ちから、人気があるのかもしれませんね。

私のかばんの中身はいかがでしたか。
本を必ず入れていることから、常に他の世界を持ち歩いているともいえます。
とりあえず、美人風の小さなかばんには、ほど遠いですね。

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?