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ふむもくエッセイ

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ふむふむと思ったことと、もくもくと感じたうれしいことを集めました。
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2019年11月の記事一覧

091 白い日にはお茶と音楽を

雲がたくさん出て空が白い日。 せっかくのお休みなのに、なんとなく外に出たくない日。 そんな日は家カフェしましょう。 どのお茶をいれるか、どの食器を使うかは気分次第。ひとつずつ選んでいくうちに、沈んでいた心がわくわくしはじめます。ケトルにお水を入れて、さぁお湯をわかしましょう。 お菓子があれば、もっとうれしい。(こういう日のためにお菓子のストックはいつも気にかけています。)音楽も選びます。しばらく新しいCDを購入していないのですが、今持っているCDたちでも、まだまだ飽きませ

090 ぜいたくな時間

何年も前から、お手本にしたいな、と思っている人がいます。 それは、図書館にお勤めしていたころに出会った女性の職員さん。 なにをお手本にしたいかと言うと、しぐさです。 その職員さんは、どれほどいそがしくても、そして(おそらく)急いでいるときも、丁寧に見える素敵な立ち振る舞いをされるのです。席の立ち方、座り方。物の持ち方。大学を卒業したばかりの私は、素直に「素敵なひとだな」と思いました。 ゆったりとしていながらも無駄な動きがないので、結果的に早い対応ができています。 この方に

089 空の上、空の下の人たちにごあいさつ

ずっと大切にしている手紙たちのなかには、もちろん年賀状もあります。 はじめて年賀状をもらったのは七歳。小学校一年生のときです。その頃から毎年こつこつと、だれかに年賀状を書いてきました。 プリンターを使ったり、スタンプやシールを使ったり、自分で絵を描いたり。 はがきという小さなスペースを工夫するのがおもしろくて、年賀状の準備は、ちょっとした楽しみでした。 -------------------- 年賀状を書くときに欠かせないのが住所録。 高校生の時に作ったものを今でも使っ

088 ニットのようなあたたかさ

さむさが厳しくなってきたので、プチ衣替えとしてもこもこのニットを出しました。 自分で購入して自分が着ていたニットなのに、出している最中に「あ、こんなニットあったな」と発見もあります。なつかしい人に久しぶりに再会するようで、なんだかうれしくなります。 ニットをあれこれ出していると、ほこりが立ったのか、突然目がしばしばとしてきました。思わず、ニットを持ったまま目をつむりました。 すると、あることを思い出しました。 それは、先日再会したとある女の子のことです。 -------

084 じょじょに好きになるもの

ドアを開けたら、冷たい空気が頬を冷やしました。 ついこの前まで「暑いねぇ」と話していたのに、いつの間にか冬の粒たちがそこにいました。こんな風に、いつも次の季節は突然やってきます。 さむいさむい冬は苦手でしたが、冷たい空気を吸うと姿勢がしゃんと良くなる気がします。鼻からとおる新鮮な空気で体が清められるような。背中にすっと手をあてられるような。そう思うと、なんだか冷たい空気も悪くないね、と思いました。 こんなふうに年齢を重ねると好きになってくるものがあります。 ------

082 かばんを開けたら

美人は荷物が少なくてかばんが小さい、とよく言われます。 テレビでも雑誌でもたまに見るYouTubeでも。 私のかばんは、残念ながらあまり小さくありません。 小さいものも持っていますが、あまり使いません。入らないんだもの。 今回は、そんな私のかばんの中身をご紹介します。 もちろん、散歩だけのときや図書館に行くとき、仕事のときなど、その日の目的によってかばんの中身も大きさも変わります。でも、だいたいこんな感じというレギュラーメンバーをご紹介します。紹介する順番は大切なものから。