きょうちゃんのフツウの子育て
きょうちゃんとは3年ほど前、
私が参加している「無敵の子育て講座」という
オンライン講座で出会いました。
当時、6歳、4歳、2歳という
2歳差きょうだいの子育てをしながら、
バリバリ働いて、尚且つ
パパは仕事で出張が多く不在がち。
ワンオペ状態で疲れ切っていたきょうちゃん。
(私からすると2歳差で3人育てるワーママ
というだけでスペシャルリスペクトなのに、
更にワンオペって!どんだけ凄いのさ!!と、
ヒーローを見るような気分)
インタビューのために久しぶりに
オンラインの画面に映ったきょうちゃんは、
心からの笑顔!!とっても軽やかな
スッキリとした雰囲気で、
3年前とは印象が違っていました。
この3年、きっと良い時間を過ごしたんだなぁ、
と嬉しく感じながらインタビュー、スタートです。
純真無垢で真っ直ぐな長男Sくん(小学3年生)
Q.長男のSくんはどんな子?
純粋で優しくて真っ直ぐな長男Sは、
いつもキラキラした目をしてるんです!
ときょうちゃんの第一声。
イヤなものはイヤ、悲しいときは全力で泣く、
でもパッと切り替えて機嫌が直る、
堂々とイタズラする。
子どもらしい子どもなんだとか。
1歳の時にサッカーボールを蹴り始め、
3歳からずっとサッカー少年。
沢山の素晴らしい仲間やお友達に恵まれて
毎日楽しく過ごしているんだって♪
Q.どうしてこんなにのびのびとした子に
育ったんだろうね?
「うーん、どうしてなんだろう?」と考えて、
きょうちゃんはポツリと話し始めました。
「私は助産師をしていたんだけど、
自分は思うようなお産ができなくて。
こんなお産をして、
子どもに悪い影響があったらどうしよう、
と不安でいっぱいだったんです」
そんな時、パパが新生児のSくんを連れて
2時間も3時間も出かけて、
きょうちゃんをゆっくり休ませてくれたんだそう。
パパはSくんを本当に可愛がって、
二人で過ごす時間を楽しんでいたんだって。
サッカー好きなパパの影響でSくんもサッカーを始めて、
二人の絆はとても強いんだとか。
「夫のおかげなんですよ~。
ついつい感情が先立つ私に対して、
夫は常に冷静で子どもを信じる力が強い。
夫の方が育児上手だと思います」と笑うきょうちゃん。
(いやぁ、幸せだねえ。
素直にこう言えるきょうちゃんも、
こんな風に言ってもらえるパパさんも)
「Sが小学一年生の時、学校に行けなかった時も、
夫は"大丈夫、心配ない"って言ってました」
Q.Sくんが学校に行けなかった時期に、
きょうちゃんと私は出会ったんだよね。
「あの頃、自分の仕事をセーブして
Sに寄り添うことを選んだけれど、
夫も仕事で不在がちで、
2歳違いの3人の子どものお世話で
いっぱいいっぱいだった」と振り返るきょうちゃん。
「”無敵の子育て”に参加して、これでいいんだ!
大丈夫なんだ!と、自分の枠を外せて救われました」
(枠を外せるきっかけになったのなら嬉しいな)
Q.お話を聴いていると、パパもサッカーを通じて
Sくんと絆を深めているし、
きょうちゃんも大事な局面で仕事をセーブして、
Sくんファーストで過ごしてた。
そんな二人の無条件の愛情が、
のびのびと子どもらしいSくんを育てたんだろうね~。
「確かに、そうかもしれませんね~」と
照れくさそうに笑うきょうちゃんでした。
自分自身と重なる甘え下手な長女Oちゃん(小学1年生)
Q.長女のOちゃんはどんな子?
開口一番、「自分と重なるんですよ~~」と、
面白がっているような、困っているような笑顔。
パパも3人兄弟の真ん中っ子。
きょうちゃんは5人兄弟の真ん中っ子。
真ん中の気持ちは痛いほど分かるのだとか。
強気で頑固で素直に甘えられない。
でも本当は寂しい。
その寂しさや悲しみが伝わってくると、
自分も寂しくなり、悲しくなり、
泣きたくなるんだそう。
逆にOちゃんが嬉しいときは
自分のことのように嬉しくなる。
Q.まさに一心同体ってかんじだね。
きょうちゃん自身は子どもの頃、寂しいって感じてたの?
「うーん・・・」と考えながら
「自分は小さい頃、お母さんと一緒に居ないようにしてた。
お母さんは下の兄弟のところへ行ってしまうから、
最初から離れておばあちゃんのところに行ってた」
(うんうん、気を遣うというか、
寂しさから自分を守って離れてしまうこと、あるよね。涙)
「お母さんが自分と距離があることは、
当時イヤではなかったんですよね。
あなたは一人で大丈夫、と思われていることが
自信にも繋がっていたと思う」
Q.そっか~。お母さんとの関係で
もう少しこうだったら嬉しいな、って思ったことは?
じっくり考えながら
「なんか・・・もう少し一緒に居たかったかな。
お母さんと2人きりで過ごす時間も欲しかったな~」
と話してくれた後、パッと大きな笑顔になって
「だから、今、Oと2人で過ごす時間を
大事にしてるんです!2人で出かけたり、お茶したり、
本当に楽しくて幸せで!」
Q.子どもにしてあげることで、
かつての自分の寂しさが癒やされることってあるよね~。
「Oはとても繊細で、しんどい時、辛い時は
私じゃなきゃダメなんですよね。
きっとママに分かって欲しい!自分も納得したい!
って私のところに来る。
私も冷静に受け止めてあげれば良いんだけど、
辛くなっちゃってバチバチにぶつかることもあるんです。
でも、言葉にならない気持ちがある
ってことはわかるんですよ~」
「Oは誰よりも心配な存在」と、きょうちゃんは呟きました。
我が子と自分が重なることってありますよね。
まるで自分を見ているようで、
嬉しいときには本人以上に嬉しくなったり、
辛そうなときは身が引き裂かれるように苦しくなったり。
そして、時には「自分がして欲しかったように、
してあげることで、自分自身が癒やされる」
そんなこともあったりします。
子育ての中で、親が癒やされたり救われたりしながら、
一緒に成長して、子どもの年齢が上がるにつれて、
それぞれの道を歩くようになるんですね。
子育てってこんなに楽!?全て満たされている次男Jくん(4歳)
Q.次男Jくんはどんな子?
「もう全て満たされて満足している人!笑」だとか。
「お兄ちゃんのお友達にも可愛がってもらって
一緒に遊んでもらって、周りに育ててもらっているという感じ。
大体ふざけていて、自分の気持ちを素直に伝えるシンプルな性格。
少し甘ったれだけど心配はしてないんです。
子ども3人目にしてやっと楽!
周りにも育ててもらう子育てってこんなに楽なんですね!」
Jくんのお話、シンプル!!笑。
ご褒美のような子育てなんだね~♪集大成だ。
終わりに
Q.きょうちゃんにとって子育てとは?
「自分の人生を豊かにしてくれたもの。
大変なことも苦しいことも嬉しいこともあって、
喜怒哀楽をこんなに味わえているのは
子育てをしているからだと思う。
自分ってこんなにも人のために頑張れるんだ、
って知ることもできた。
1人だったら味わえなかったと思うんです。
子育てして良かった!!」
「ガミガミうるさい母さんなのに、
子どもたちは大好きって言ってくれるし」
と幸せな笑顔のきょうちゃんでした。
Q.インタビューはどうでしたか?
「自分の子育てを振り返ることなんて
今までなかったけど、
紀子さんだからホッと安心して話せた。
話しながら色々思い出して
子育ての幸せを感じることができました!
ありがとうございました!」
こちらこそ、ありがとう~~~!
インタビューを振り返って
きょうちゃんがふと呟いたひと言が印象的でした。
「深い信頼関係は簡単には手に入らない」
私がきょうちゃんと出会った時、
ちょうどSくんが学校に行きたがらず、パパも不在がちで、
2歳違いの3人育児をワンオペでこなしている真っ最中でした。
そんな時、きょうちゃんは
「うちの子、こんなに大変なんです」という嘆きの10倍くらい
「うちの子は優しいんです」「面白いところがあって」
「思いやりもあるんです」と我が子の良いところを
見失わずにいました。
当時は心身共に疲れてズタボロだったはずなのに。
そんなあり方が子ども達に伝わってるんですね。
きょうちゃんは子どもたちとの深い信頼関係を、
こうして手に入れたんだなぁ、と胸が熱くなりました。
きょうちゃん、素敵な子育てストーリー、
聴かせてくれてありがとうございました!
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