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ふーちゃんのフツウの子育て~しあわせ不完全子育て

前回のインタビューから
時間が空いてしまいました。
仕事でバタバタしているうちに
夏休みに入ってしまったこともあり、
インタビューのお相手と
スケジュール調整がなかなかできず、、、
なんと、急遽私の妹にインタビュー!!笑
姉妹なのに知らないこと、
意外なこともザクザク聴けました。

ふーちゃん:
男子(大学生二年)・女子(高二)
男子(高一)のママ。
転勤の多い夫と実母の6人暮らし。
私の実妹。

子ども3人、個性バラバラ、幸せのかたちバラバラ。

まあ、どこのお家もそうでしょうが、
同じ親から生まれて同じものを食べて、
同じように育てても兄弟というのは
個性バラバラですね。
ふーちゃんちの三兄弟もご多分に漏れず。
 
長男Hは、とにかく優しい。
感受性も豊かで、時に我慢してしまい
ストレスを感じることがあるほど優しい。
もともと学ぶことが好きなタイプで
進学校から公立大学へ進学。
現在一人暮らし満喫中。

長女Rは、とにかくポジティブ。
親戚一同ネガティブな彼女を
見たことがないほど。
勉強は好きではないため
「行ける高校」に進学したが、
高校生活を最高に楽しんでいる。

次男Rは、とにかく心が広い。
多様性を重んじ、誰とでも
仲良くするので友達も多い。
中1から進学したい学校を決め、
その推薦をもらうべく
効率よく内申点を取得し希望を叶えた。
 
これだけ個性バラバラ、得意・不得意も違うと、
兄弟間でひがみ、嫉みが出てしまいそうだが、
そんな様子は一切無い。
長男が妹・弟に嫉妬することもなく
非常に仲が良い。
長女は勉強のできる兄弟に挟まれながらも、
卑屈になったり気後れする様子は微塵もない。
一番手のかからなかった末っ子は、
気づいたら大きくなってた状態だが、
とんでもなく愛の人である。
1人1人が自分の個性をのびのびと発揮して、
幸せそうなのはどうして?
 
「最低限大切なことだけ出来ていれば
OKと思って、指示命令はしなかった。
だからひとりひとり、
個性を出しやすかったのかも知れないな~」
と、自己分析して答えてくれた。
 
大切なこと、というのは?
「優しさ」「思いやり」
「謝ることは恥ずかしくない」
「毎日笑って暮らすこと」など、
ほんの少しのキーワードのみ。
生活面や勉強、進路などには
細かく口を出すことはなかったそう。
 
なんとも肝っ玉母さんな子育てだが、
なぜその境地に至ったのか?
姉の私から見て、ふーちゃんは
割と何でも出来る優等生気質で
完璧主義だった気がするけど・・・。
 
結婚してから少しずつ
「思い通りにはならない」を経験しはじめた。
1人目を育て始めた頃は、胃潰瘍になり、
引きこもってしまうほど、
完璧子育てを目指して苦しかったけど、
子どもが増えるにつれて、
「不完全な自分」を認めざるを得なくなり、
更に「不完全でも大丈夫」と気づけたら、
子どもにも「完全」とか「もっと良く」を
求めなくなった、と振り返るふーちゃん。

「最低限これだけできていれば、
幸せに生きられるはず」という
前述のいくつかのことだけを心にとめて
子育てをしてきたらしい。
 

子育て論的にアウト?でもこれが私流!甘辛スタイル

話を聴いていて面白かったのは、
私が「甘辛スタイル」と名付けた
ふーちゃんの子育てスタイルである。
 
ふーちゃんは子どもたちに
「中学からは生活面も勉強も一切口出さない。
自分で考えて自分で決めて」と宣言したそう。
学生時代の失敗なんてたいしたことは無いし、
親元に居るうちに、失敗して何とかするという
経験をして欲しかったとか。

中1から口出しされず任されるから、
当然、宿題忘れやテストの点数が悪いなど
様々な問題が出てくる。
先生に苦言を呈されることもあったらしいけど、
「すみませーん!言っておきますね」と
笑顔で親が謝るだけ!と全然気にしてない。
(先生方、すみませんねえ。By姉)

生活面でも部屋を片付けない、
お手伝いをしない、
言葉遣い、態度など、
同居するおばあちゃんが発狂しそうになっても
口出ししなかったとか。
(私なら発狂するわ。By姉)

結果、みんな片付けが苦手など、
確かに問題はある模様。(でしょうね。笑)
でも、ふーちゃん
「ははは!私も部屋は散らかってるから~」
と、気にしてない。
とにかく「任せる=辛口子育て」で通している。
 
「辛口子育て」をする一方で
「甘やかし」もすごい。
例えば、子どもに「~してほしい」
と言われたら、嬉しくて
ホイホイ喜んでやっちゃうらしい。
「送り迎え」「お夜食」「友達を車で送る」
「内緒だよ、と美味しいものをご馳走する
(全員と内緒がある)」など、
可愛い甘やかしばかり。
「これはね、もう子どもが可愛くて
やっちゃうの!やってあげたいの!
だから、甘やかしだとか
ワガママになるとか、
言われるかも知れないけどいいの。
やりたいんだもん」と、
甘口子育て宣言をするふーちゃんである。
一般的に良いか悪いか知らんが「これが私流!」
清々しいほど自分軸だな。
 

私流!不完全子育て

子どもたち、欠けているところも沢山ある。
でも幸せに育ったから良し!と
満足そうに笑うふーちゃん。
 
子どもたちは社交的な子もいれば、
ほどほどな子もいる。
勉強好きな子もいれば、
勉強って美味しいの?という子もいる。
繊細な子もいれば、図太い子もいる。
悩む子もいれば、自己解決する子もいる。
お手伝いを軽々とする子もいれば、
なるべくしない子もいる。
兄弟、いろいろ。
 
でも共通するのは、心優しく思いやりがあって、
自分らしい幸せを得て、
日々楽しく暮らしていることだ。
ふーちゃんが目指した子育てのゴールは
達成されている。
 
インタビューの最後に聴いた言葉。
 
「うちの子たち、足りないこと、
欠けていることもたくさんあるんだ。
将来結婚相手に『私の育て方がわるかったね~』
と謝らなきゃいけないかもな~。
これから本人が困る事もあるかもしれないけど、
その時になんとかすると思う。
失敗しても立ち直れるお気楽さも育ってるから」
 
立派に育てたい、という
気負いがないのがいいねえ。
 
「夫はこんな私の子育てを一切否定しなかった。
重要事項の決定は大黒柱の夫が
責任を持ってくれたから安心して子育て出来た。
これはホント感謝だな~」
とも呟いていました。
 
そうそう、夫はもちろん、
同居する実母にもかなり助けられ、
救われているはず。
子育てを1人で背負い込まなかったのも
良かったんだね。

子育ては「もっと上!もっと豊かに!
もっと幸せに!もっと輝いて!
もっときちんと!もっと正しく!」と
子どもに求めるほど、
子どもは勿論、親も苦しいだろう。
 
自分の不完全を認め、
子どもの不完全も許し、
求めることは最小限ってのは、
親子共に楽だろうな。
不完全子育て、幸せのカタチの1つだなぁ、
と、我が妹から気づかせてもらいました。

というわけで。
夏休み特別企画?身内ネタでございました。
姉妹でも知らない事ってたくさんあるのね。
大好きな甥っ子姪っ子の話は、これまた
聴いてて幸せいっぱい感じました!
会いたくなっちゃったな~♪

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