バッド・ジーニアス

出ました、みんなとにかく観てくれ 〜〜〜!案件。私、タイ映画を観るのは初めてなんだけど、なんかマッハ!!!!!(!の数は不確か)とかムエタイ!!!!!(それがマッハか…?)のイメージしかなかったこともあって、導入の時点で「おおお、これは…(イケてるかも)」といい裏切りが。そして結果、見応えのあるストーリー展開、役者の画力、映像のデザイン性、どれをとってもぐっとくる場面、制作者たちを讃えたくなるようなポイントがいくつもあった。そう、最後まで好感触は上積みされ続けたのである。とにかくおもしろい。いやーおもしろい!

この映画130分もあって、腰痛持ちの私はこのくらい長く座りっぱだと「んー、、腰、、、」と二、三度は意識が腰にいくんだけど、ノン。ノンノン。スリルは続くし、テンポは良いし、飽きさせない。ひと場面ひと場面に目が離せない! 生活音を含めた音楽とリズムの作り方、主要登場人物4人の服や持ちもの、確かな意味をもつ画作り、、挙げたらキリがなさそうだけど、何より主演のリンと、準主演(って言っていいよね)のバンクの表情の豊かさ、リアルさ、刹那さよ〜! ストーリーに演技が引っ張られる感じ、若い役者さんだとより強く出る気がする。演技から溢れた感情、たまらん。リンはそのスタイルの良さに目がいきがちだけど、目つきとか眉の動かし方がめっちゃいいんじゃ〜〜。そんでもって父娘愛も盛り込まれてる。父と娘のやり取りのぎこちなさというか、どこか一方通行な感じとか、すごい再現力(誰の)。これで社会風刺も利いてるってすごくない?出来過ぎじゃない? ちょっと上映館数増やしてよ!と言いたくなる超エンタテインメント作品。

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