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磐梯町で始まる、日常を生む空き家活用

 今回は物件情報ではなく、磐梯町で地域おこし協力隊として活動しながら、 会津エリアで空き家活用と宿と古道具の活動する斎藤さんの活動紹介です。
 今年の4月から着任されて、磐梯町で空き家活用の促進と活用事例の提示ができる活動拠点作るための活動についてです。

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地域おこし協力隊の斎藤です。
磐梯町で空き家活用の促進と、活用事例の提示ができる活動拠点をつくろうと考え、町内の空き家の情報を集めていてました。

そして今回、一つの物件をご紹介いただき、こらから新たに磐梯に拠点が生まれます。

今回はその拠点の紹介になります。

「ばんだいナンデモ交流拠点 ”未日常”」

2022年1月11日(火) 開設

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 未日常とは「空き家の相談窓口」「コミュニティスペース」「DIYと古道具による空間」によって構成された、町内にある約築50年の空き家をDIYでリノベーションした施設です。

 空き家のワンストップな相談窓口と、町民が気軽に立ち寄れるコミュニティスペースも併設し、空き家相談以外にもイベントやチャレンジショップなどで活用することができます。

 また、DIYや古道具を使って空間を作ることで、来館者に新しい価値観や、空き家のことを知って・考えてもらうきっかけを提供します。

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拠点となった旧秋山自転車店

 河東インターから車を走ること4分、磐梯町駅までは徒歩10分な町内中心地。秋山自転車店は、築約50年の建物であり、磐梯町の中心近くの大寺通りの端っこに位置するみんなが知っている自転車店でした。

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少しの期間移住者に賃貸したこともありましたが、約9年ほどの間空き家となっています。

 所有者のご親戚がたまたま役場にいらっしゃって、一度内見させていただくと、ちょうど良いサイズで住居と店舗部分の土間とがとても素敵で、何よりここから見える磐梯山が綺麗で、なんて魅力的な場所なんだと心躍る場所でした。

 役場や学校からも近く、街の中心に位置するこの建物をうまく活用しながら、なおかつ磐梯町に新しい日常が生まれるような場所にしていきたいと思いました。

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 もちろん数年空き家というだけあって、要所要所の老朽化はありますが、大きく問題になる部分はないかと思われましたが、調査を進めていくと浄化槽の一部が破損しており(水量が多い)日常的な水道の利用は難しいことがわかりました。

 こういった問題を抱えた物件は、お金をかければ普通に使えるようになりますが、「お金はかければ良いわけではなく、掛け方を工夫すること」が、空き家や空き店舗を活用する上で大事なポイントになります。

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施設の名称について

 この施設で生まれる出来事は磐梯町の非日常(日常に非ず)ではなく、”未だ日常”ではないけど、ここから新しい磐梯町の暮らしが生まれ、町が豊かになるという意味をこめて、施設名称は「ばんだいナンデモ交流拠点 "未日常" 」としました。

ばんだいナンデモ交流拠点「未日常」の3つの機能

未日常が空き家の活用を促進するための3つの機能を設けることにしました。

1 空き家の所有者と、空き家を探している人の相談窓口 
 磐梯町内の空き家に関する相談を受け付け、空き家の適正管理・解体・改修・耐震など建物に関する相談から利活用・税相続などの相談まで、空き家に関するあらゆる相談を一元的に受け付けるワンストップの窓口です。
 電話やメール、対面の相談室などさまざまな形でいつでも問い合わせを受け付けており、不動産・建築・法律・金融分野など高度な専門性を必要とする相談についても外部の関係機関と連携して対応していきます。

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2 なんでもスペースの設置
 気軽に立ち寄って本を読んだり、お喋りしたり、お茶を飲んだり、誰でもコワーキングスペースとして仕事ができて、イベントやワークショップ、チャレンジショップができるようなコミュニティスペースを開設します。

 空き家じゃなくなったら終わり、コミュニティスペースを作って終わり、というわけではなく使ってなんぼの考えで、空き家の活用をみんなと一緒にどんどん考えていき、様々な活動の様子を道行く人に見てもらい、町の活気が感じられるようになればと思っています。 

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3 DIYと古道具による空間作り
 空き家活用の手段に、DIYによるリノベーションや古道具の利活用などがあります。持ち主にとっては不要な家具が誰かにとってずっと探していた家具かもしれませんし、壊れているから誰も欲しがらないだろうと思っている物件を、「自分好みに作り替えてみたい」と魅力的に感じる人もいるかもしれません。
 DIYでのリノベーションや古道具の利活用によって作られた「未日常」自体が、利用される方に新しい空き家・古道具利活用のイメージを与える空間となっています。古道具や空き家物件を整理したい方と、古道具や空き家物件を探している方をつなぐ場所になればと思っています。
 空き家物件だけではなく、古道具の処分やDIYについても、相談を受け付けますので、お気軽にご相談ください。

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ばんだいナンデモ交流拠点 未日常の全体図です。 賃貸契約は磐梯町と所有者で締結し、地域おこし協力隊が運営・管理していきます。

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これからのスケジュール


 未日常は全てが完成してからオープンというわけではなく、まず空き家相談窓口スペースを1月11日(火)に開設し、そこから段階的に機能を増やしていきます

 大きな改装工事を行う前に、建物と古道具、ロケーションの魅力をいかに生かすか、そして実際にどんな設備や機能が欲しいかを町民や利用者に聞くことが一番大事な点になります。

 開所までの期間は、日中は地域おこし協力隊斎藤が在中し作業をしていますので、空き家の相談や施設の見学をしたり、一部すでに出来ているスペースで読書や仕事など、お気軽にお立ち寄りいただいて使ってもらえればと思います。

 その中で来館者や町民とお話したりしながら改装の内容を一緒に考え、1月下旬頃からDIYで時間をかけて空間を作っていきます。DIYは床張りや壁塗りなどを予定し、興味がある人は誰でも参加可能なイベント形式です。

◎日常を作るDIYワークショップ
 2022年 1月25日(火)以降の火曜・木曜
 毎週火曜日 13:00〜15:00
※まん延防止等重点措置に伴い、ワークショップは町民のみ参加可能です。

未日常から生まれる空き家の取り組み


 空き家相談窓口や空き家を活用した拠点が出来たことで、どんどん空き家活用を活発にしていきたいと思います。

ただ、活動拠点が出来たから終わりというわけではもちろんありません。

 拠点ができたことによって、町内外の人たちが入り乱れながら空き家の活用を自分事として行なっていく環境をこれから作っていかないといけません。

 今後の空き家対策ですが、未日常での活動をはじめとする、空き家の相談窓口を皮切りに町内への働きかけ、空き家の利活用と流通の促進を図り、地元民と移住希望者の交流機会を増やすことで磐梯町全体の暮らしについて知ってもらい、移住者や二地域居住者を増加させます。

 簡単な手続き等のみで、空き家情報の受付と提供を行う「ふもと不動産」や、移住者希望者に事前に磐梯町の暮らしを知ってもらう暮らしの体験や宿泊などの仕組み、移住者に向けた借家やサブリースの増加、そして物件それぞれにあった契約方法やDIY・リノベーションによって、磐梯町にあった形の空家流通を作り上げていきます。

磐梯町の空き家対策はまだまだ始まったばかりで、これからです。

多くの方に今から興味を持っていただき磐梯町を少しでも知っていただければと思います。

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開設日

空き家相談窓口・コミュニティスペース
毎週火曜日・木曜日 午前9時~午後4時

上記の時間は地域おこし協力隊 斎藤が常駐しています。空き家の相談をしたり、本を読んだり仕事をしたり、自由にご利用いただけますので、お気軽にお立ち寄りください。
上記時間内は本を読んだり仕事をしたり、自由にご利用いただけます。

※上記以外の時間のご来館やイベント・展示などのご利用ご希望の方はお問い合わせください。

開所日は、今後増やしていく予定です。

問い合わせ先 

磐梯町役場政策課 地域おこし協力隊 斎藤
Tell : 0242-74-1211
Mail : bandai-seisaku_g@town.bandai.fukushima.jp

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ふもと不動産とは

ふもと不動産とは、磐梯町内の空き家・空き店舗や町内で行われる空き家活用について紹介するウェブメディアです。町内に点在する使われていない建物の新しい使い方や、そこから始まる暮らし方を提案して行くことで、磐梯町の新しい可能性を提示していこうと思います。​

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ふもと不動産からのお知らせ

メディア立ち上げから物件紹介が出来ておらず、楽しみにしている方々をお待たせしてしまっている状態です。今現在町内の物件の掲載の準備中となりますので、もう少々お待ちください。

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