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要介護認定の訪問調査にあなたが立ち会うべき3つの理由

下の記事で、要介護認定の流れをご紹介しました。

今日は、要介護認定の中で最重要事項である「訪問調査時の立ち会い」についてご紹介します。


1. 訪問調査とは

要介護認定の申請をすると、役所から訪問調査の日程調整について連絡が入ります。

日程が決まると、役所から認定審査員が家にやってきます。
本人の心身の状態や生活の様子、居住環境、家族の状況などについての聞き取り調査をするためです。

基本的には認定調査員がご両親の状況を確認する調査なので、あなたの立ち会いは必須ではありません。
でも、この訪問調査には、あなたも仕事を休んで同席することを強くおすすめします。

2. 訪問調査に立ち会うべき3つの理由


訪問調査は、要介護度を左右する重要なものです。

ご両親がどのようなサービスを受けられるか、どれくらいの量のサービスを受けられるかが、要介護度によって決まるからです。

介護度が高い方が受けられる介護サービスのレベル・頻度が上がります。
介護度が低いと、必要最低限のサービスしか受けられません。

忙しいとは思いますが、この認定調査だけは、仕事を休んであなたも立ち会うことを強くおすすめします。

理由は3つあります。

(1) お年寄りは自分をよく見せようと頑張ってしまうから

普段は立ち上がるのも苦労したり、歩くのもおぼつかないような方でも、認定調査のときには自分をよく見せようと頑張ってしまうものです。
調査員から「〇〇で困っていませんか?」と聞かれても、「いや全然大丈夫ですよ!」とやけにハキハキと答えてしまったりします。

調査の時に無理に頑張ってしまうと、「この人は元気で、自分のことは自分でやれる人だな」と判断され、要介護度が低く出てしまいかねません。
あなたがちゃんと目を光らせておいて、普段以上に自分をよく見せようとするご両親の気持ちをセーブしてあげることが大切です。

(2) 調査員と直接話をして、詳しく状況を説明できるから

訪問調査は、基本的には調査員がご両親に直接質問し、心身の状況を確認するものです。
でも、あなたから見た普段のご両親の様子を調査員に直接伝えることもできます。

「いつもはこんなことに困っている」
「親が自分でできるのは実際はここまでの範囲だ」

といった本当の姿を調査員に説明することで、認定調査のプラスになることがあります。

私は、両親の普段の様子や困っていることをあらかじめ紙に書き出し、それを見せながら調査員に説明しました。

幸いなことに、私の場合は調査員がすごく親身になって話を聞いてくださり、説明したことを調査票にちゃんと記載してくれました。

(3) 調査員からアドバイスがもらえるから

調査員によりますが、調査員から今後の生活に関するアドバイスがもらえることがあります。

私の場合は、親への調査が終わった後、調査員が私と2人で話す時間をとってくれました。
そこで、事前に準備しておいた紙を見せながら状況を説明したところ、調査員からアドバイスをもらうことができました。

それまでは「介護=施設入居」というイメージが強かったのですが、
「ヘルパーさんに訪問してもらって、掃除や料理などの家事や、身の回りのお世話をしてもらう方法もありますよ。
その方がご両親の自立にもつながりますし、コストも抑えられます」

といったアドバイスをもらいました。

また、母の爪が伸びたままなっていることを気にかけ、入院していた病院の看護師に「ちゃんと爪を切ってあげてください」と言ってくれたりと、大変ありがたい対応をしてくれました。

おわりに


今日のまとめです。

  • 訪問調査には会社を休んででも立ち会おう

  • 自分をよく見せようとする両親の気持ちをセーブし、調査員に本当の姿を伝えよう

  • 普段の様子や困りごとを書き出しておいて調査員に渡すのがおすすめ

訪問調査の結果で、ご両親がどのようなサービスを受けられるか、どれくらいの量のサービスを受けられるかが決まります。
訪問調査は、ご両親のあなたの今後の生活を大きく左右する一大イベントです。

入念な準備をして臨み、調査員に正しい判断をしてもらえるよう、ご両親をサポートしてあげてくださいね。



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