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『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 (角川学芸出版単行本)』を読み終わった

(photo by pixabay)

加藤 文元 著『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 (角川学芸出版単行本)』(KADOKAWA)を読み終わった。

ITU理論というのは、宇宙際タイヒミュラー理論のことで、長年解かれてこなかった数学の難問、ABC予想を証明したということで有名になったものだ。私自身は、その名前が衝撃的過ぎて、ずっと気になっていた。

この本はIUT理論の概要がざっくと理解することはできた気がする。数論の話なのだが、群論、幾何学などが密接に関わっているということで、数学の面白さを感じているところ。

ところでふと思ったのだが、本書の中でもしばしば登場する「異なる数学の舞台を設定する」という概念自体も、数学の持つ抽象化概念から生み出した概念なのだから、その舞台の違いをも巻き込んでの世界・宇宙なのだと言うこともできるのではないだろうか。
ここまでが自分の世界だと思っていたけど、実はそれを覆うもっと広い世界がありました、的な。

何はともあれ、本書は数学的興奮を覚えさせてくれる本だと思う。少しでもIUT理論に興味を持たれた方(理論名が奇抜とかでも(笑))は、一読をお勧めする。

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