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真面目に本と向き合う

ビジネススクールに通っていると、「課題図書」「参考図書」「おすすめの書籍」と本を読む機会を半ば強制的に与えられる。
特にこの3ヶ月は1つの科目で16冊も参考図書が挙げられており、1週に1冊読んでも3ヶ月では間に合わない状態(しかも1冊のボリュームが多い!)。

そんな中でクラスでのやりとり

講師「〇〇(有名なプロ経営者の名前)知ってる人?」

生徒「(無言…)」

講師「本当に××生(学校の名前)は本を読まないなー。ケース(スタディ)には強いのだけれど…」

ショック…自覚はあるけど本を読み時間が作れない。

とはいえ、ただただ積読だけが増えていくのも精神衛生上よろしくない。

ここは一念発起、真面目に本に向き合うことを勝手に決意。

読書に関する書籍からの学びを備忘録的に記しておく


とりあえず全部読む

「読書は一言一句、漏らさず読んで、理解して血肉にしないといけない」
こんな強迫観念に因われている。なので、本を読むことがプレッシャーになり、とにかく疲れる。そして、途中まで読んで、時間が空いてしまうと前に読んだことを忘れているから、また最初から読み始める。これを繰り返して『第1章の沼』から抜けられずに挫折し続けている。

ここで本からの学び。
 

「1回あたりの読む時間」を短くして、とにかく「回転数」を上げる
(中略)まず、最初の3回を「ただ眺める」ことの効果を説明します。「本をパラパラと眺めるだけだと、何も入ってこないのではないか?」と疑問に思う方がいるかも知れません。しかし、パラパラと本をめくるだけでも、太字になっている文字や繰り返し登場する言葉であれば、自然と目に入ってきます。

本山 裕輔 (著)「投資としての読書」

高速読書は1冊を30分で3回読む方法です。(中略)また、高速読書では、単に読むのではなく、読んでいるときに感じたことを本に書き込んだり、気になる部分に線を引いたりします。

上岡 正明 (著) 「死ぬほど読めて忘れない高速読書」

この2冊が言っていることは少しニュアンスが違うが、共通して言えることは「とにかく最後まで読み切ること」
無理に理解しようとするのではなくて、目に入ってくる文字を素直に受け止めることがが大事だと。
1回で理解しようとしないで、1回の時間は短くして回数を増やす。
これを行うことで、

  • 「本を全然読めていない」という罪悪感から開放されること

  • 回数を重ねることでなんとなく大事そうなところが見えること

  • 大事そうなところだけ集中できるので結果的に効率がいいこと

の効果があった。
「理解しなくてもOK!」というのが読書のプレッシャーからも開放されることも大事なポイントです。

本を読む目的を書き出す

「課題図書」「参考図書」「おすすめの書籍」など(自分の意思はあるとはいえ)本を読むことが目的になってしまうと、「すごく学びのある書籍でした」みたいな、何も言っていない感想しか出てこない。これこそ時間のムダであり、本を読むことが苦痛でしかない。

ここで本からの学び。

筋トレと同じように全体観を持ちながら、鍛えたいスキルを決める
鍛えるスキルを明確にしたあとは、「具体的にどんなアウトプットがほしいのか?」を考えます。

本山 裕輔 (著)「投資としての読書」

読書の目的を言語化しよう
脳を動かし、記憶術としての本の内容を忘れないようにするための準備は、いくつかの段階があります。
なかでも、一番大切で、最初にやるべきことは「目的を持つ」ことだと思います。

上岡 正明 (著) 「死ぬほど読めて忘れない高速読書」

「本を読む目的を書き出すこと」と「とりあえず全部読む」ことはセットで行うからこそ効果がある。目的もなしに、ただ本を眺めていても、字を追いかけているだけ何も頭には残らない。先に目的を書き出しておくと、自然と知りたいことが目に飛び込んでくる。そこを重点的に読むことで理解が深まる。
「1冊の本で学びとなるのは全体の20%」なんて言われるが、これは自分が書き出した目的に答えていることが20%ぐらいということで、時間が経って目的が変わるとその20%の場所が変わるという認識である。
目的が明確になることで「全部理解しないといけない」プレッシャーからも開放される。

アウトプットをする

有名な「エビングハウスの忘却曲線」曰く、

・1時間後には56%忘れる
・1日後には74%忘れる
・1週間後には77%忘れる

エビングハウスの忘却曲線

なのでアウトプットをすることの重要生は2冊の本でも言われている。

理解を要約してみる
要約とは「要点」を「約」することです。(中略)要約は、「要点=問いかける答え×根拠」ありき

本山 裕輔 (著)「投資としての読書」

アウトプットノートは、高速読書で得た知識を自らの血肉にするためのものです。読んだ本の感想を書き綴るわけではありません。そうではなく、読んだ本を行動に結びつける際の指針やヒントになりそうなことをシンプルに書いていくものです。

上岡 正明 (著) 「死ぬほど読めて忘れない高速読書」

最初に目的を書き出しているからこそ、目的(問い)に対してどう答えているのか?の視点でアウトプットまで行うことが重要である。

まとめ

ここで紹介した2冊の本はテクニックを身につけたくて買ったのだが、読書へのハードル下げてくれるという意味で自分にとっては学びがあった。

最後に、荒木博行さんの著書「自分の頭で考える読書」の第6章のタイトルを心に留めておきたい。

「本を読む」とは、自らを生きるということ

荒木 博行 (著)「自分の頭で考える読書」


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