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スターバックスや猿田彦珈琲にみる、あいさつの違和感

「いらっしゃいませ、こんにちは~」

スターバックスや猿田彦珈琲、意識高い系のシャレオツなショップで、よく耳にする店員のあいさつだ。
「いらっしゃいませ」は省いて、「こんにちは~」だけの場合が多いかもしれない。

(う、うるせぇ…)

今日も今日とて、不快感がこみ上げて耐えられなくなってしまった。

以前に、この胸に去来する不快感、もとい違和感は何なのか、考察したことがある。

まず、「いらっしゃいませ」は相手の返答を求めないあいさつである。
そして、「こんにちは」は相互作用のあるあいさつといえる。

異質な言葉どうしが結びつくことで、どうなったか。
「こんにちは」は「いらっしゃいませ」に取り込まれてしまい、"リアクションを期待しないコミュニケーション"という、矛盾したものになった。

「いらっしゃいませ」の後に一呼吸を入れて発せられる、「こんにちは」を想像してみてほしい。
間髪入れずに一続きで発せられる、「いらっしゃいませ、こんにちは〜」と比べていかがだろうか。
そこにはお客様と店員とが、視線を合わせ、お互いに笑みを浮かべている様子が描かれていないだろうか。

天下のスタバも顧客満足度で圏外にまで下落してしまった。
(2017年度、JCSIの指標)
メニューやサイズが分かりにくいなど、さまざまな要因があるだろうが、わたしはあいさつの違和感も少なからず影響しているのでは、と思う。

顧客満足のための行動、というのはときに独りよがりになりやすい。
特に大企業が行えば、きっと良いのだろうと真似る。

自分の頭で考え、自分の言葉で接する。
それこそサービスを超えたホスピタリティへの近道であり、コミュニケーションのはじまりである。

あぁ、でも、店員のおねえさんの声が生理的に受け付けなかっただけなのかも、なんてね(笑)

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