『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』加藤シゲアキ (ネタバレあり)【読書感想文】
お盆に読んだせいだろうか。まるで線香花火みたいな小説だと思った。
線香花火がぱちぱちとはじけるように、衝動的で、繊細で、甘く、苦い。
私はその線香花火を、いつまでも、見ていたいと思ってしまうくらい、惹かれてしまう。しかしその火は、線香花火のように、忽然と消え去る。
花火が終わった後、寂しいような切ないような不思議な感情を残していく。
いくら感想を探しても、言葉にしてもしきれない。この本は私の特別な本になると思う。
物語は二巻に分かれている。一巻目の開幕編で