マガジンのカバー画像

本と映画と音楽と。

13
好きな映画、本、音楽などの作品の感想をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

秋、好きな自分でいるために、読書する。『東京タワー』(江國香織)

 表面に見えている部分よりも、好きな音楽や本や映画を香水のエッセンスのようにまとったその…

fumi
1か月前
11

『ソウルフルワールド』劇場上映を見てきた感想。

 劇場上映『ソウルフルワールド』を、早速見てきた。  以前配信で見ていたものの、劇場で見…

fumi
8か月前
21

2023年に観た映画を振り返る。

 新年あけましておめでとうございます。  今年映画の感想をまとめていたら、年を越してしま…

fumi
1年前
20

「君たちはどう生きるか展」の帰りに聴いた「地球儀」が忘れられない。

 11月下旬、三鷹の森ジブリ美術館へ出かけた。  館内の企画展示にて、「君たちはどう生きる…

fumi
1年前
17

『3月のライオン』17巻を読んだ。 【感想/ネタバレなし】

 羽海野チカ先生の『3月のライオン』17巻を、ようやく読んだ。発売してすぐに買ったのだが、…

fumi
1年前
17

『いのちの車窓から』を読んで、星野源のファンになったこと 【読書感想文】

 星野源という人を、私が初めて知ったのは小学生の頃だった。NHKの『LIFE!〜人生に捧げるコン…

fumi
2年前
36

『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』加藤シゲアキ (ネタバレあり)【読書感想文】 

 お盆に読んだせいだろうか。まるで線香花火みたいな小説だと思った。  線香花火がぱちぱちとはじけるように、衝動的で、繊細で、甘く、苦い。  私はその線香花火を、いつまでも、見ていたいと思ってしまうくらい、惹かれてしまう。しかしその火は、線香花火のように、忽然と消え去る。  花火が終わった後、寂しいような切ないような不思議な感情を残していく。  いくら感想を探しても、言葉にしてもしきれない。この本は私の特別な本になると思う。  物語は二巻に分かれている。一巻目の開幕編で

落ち着きたい夜の、心の灯りに。『星旅少年』坂月さかな

 夜、眠ろうとして目をつむると、静寂と暗闇に包まれる。そのときの感覚は、宇宙と似ていると…

fumi
2年前
13

梅雨の弱った心にそっと寄り添ってくれた本。『つめたいよるに』江國香織

 五月病をようやく乗り越えたと思ったら、今度は梅雨、低気圧。どうやら季節は私の気を休ませ…

fumi
2年前
28

暗闇の中で紡いできた、ひなたの道『カムカムエヴリバディ』感想(ネタバレあり)

 半年間、ずっと見続けてきた朝ドラ「カムカムエブリバディ」が終わった。カムカム最終回の余…

fumi
2年前
20

繊細な心にそっと寄り添い、包み込んでくれる 『檸檬』梶井基次郎

 梶井基次郎の「檸檬」を初めて出会ったのは、体調を崩した日のことだった。数日間、微熱が続…

fumi
3年前
77

ジブリ映画『もののけ姫』感想文

 映画のいいところは、頭よりも先に心で感じることができることだ。鑑賞後、心の奥の方では、…

fumi
3年前
21

「あしながおじさん」感想

 最近、寝る前に少しずつ『あしながおじさん』を読み進めていた。  ジュディは学校生活や日…

fumi
3年前
18