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2024.02.16(金)ノンストレス

前回の日記から1週間。この間、転職活動に関して思考の変遷があり、選考中の2社の志望度が逆転した。社内エクスパートのC社が1位、クライアントワークのB社が2位。

決め手は「よりストレスなく、能力を発揮できそう」だから。そもそも転職を考えるようになった起点がそこなのである。現在の仕事が上手く行っていると忘れがちなのだが、俺はクライアントとの駆け引きが苦手で、すぐに間違いを犯す。さらに、社内を仕切って複数のスタッフをまとめるのも苦手。すべてのコミュニケーションができないということではないのだが、プロジェクトを束ねて矢面に立ち、クライアントの意図を的確に汲みつつクライアントの期待を超える企画なり制作物なりを提供するーークリエイティブディレクターに必要な資質が欠落しているのである。

そんな考えから、転職先として広報的もしくは社内ライター的に働ける職種はないものかと探していたのだが、なかなか無い。年明けのある日突然目に飛び込んできたのがC社だった。

企画ができてキャリアの幅が広がりそうだが、コミュニケーション上のストレスを避けられないであろうB社か。キャリアアップについてはやや不安があるが、ストレスなく働ける可能性があるC社か。土曜の夜は朝方まで眠れなかった。B社は確かに刺激が得られ、成長できそうな環境だ。だが、俺がそもそも求めてたのってC社みたいな場所じゃなかったっけ……。

友人に、俺の特性的にどっちに向いてるか意見を求めた。かつて現職で同僚だった営業職のK。国際経験豊かで帰国の度に話し相手になってくれる後輩S。現職で問い詰められる度、愚痴を聞いてくれた盟友P。答えはC社で一致した。まあ、そうだよなと。

水曜、C社の最終面接があった。先に選考が進んでいたB社はまだ最終面接の日程調整中だったが、C社はとにかく意思決定が早い。B社がもたもたしている中、早々にオンライン面接を設定してくださった。

最終面接後、C社の採用担当者から着電。社長との相性を図るため、また、入社後の業務のイメージに齟齬がないか、実技を通じてお互いに確認したいため、金曜に来社してもらえないか、と。で、今日に至る。

結果として、よりC社の事業への共感が高まった。こういう会社のビジネスを、ライティングの能力を活かして応援したい。しかも精神的なストレスなく働けそうな雰囲気。

その前々日、現職でまたクライアントとのやりとりをミスりそうになった。俺が事前に考えた案を見た上司が慌てて適切な代案を示し、それでことなきを得たのだった。俺の案に対しては営業からも危惧の声があった。

この一事で、おそらくB社に入っても同じような過ちを繰り返すことになるだろうなと想像できた。クライアントの懸念点をクリアしつつ、クリエイターとして制作物のクオリティは絶対に下げない。ここの空気感をどうにも把握できない俺を見て、見かねて上司が的確な代案を示してくれたのである。やはりクライアントワークは向かないなと、確信した出来事だった。

C社の選考結果は月曜にわかる見込み。

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