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素敵な人に出会うと、とてもいい気分なる

ものごとを丁寧にこなす人を見るのが大好きだ。
とてつもなく良い気分になる。
そういう人に出会うたびに、私もああなりたい!と思う。

「丁寧な生活」というフレーズが世の中に溢れているけど、所作が丁寧で佇まいまで素敵な人って案外少ないから、そういう人に出会った時はもう釘付けになってしまう。

今まで出会った記憶に残る素敵な人は2人いる。
この素敵な2人のことは、折にふれて思い出すしその度にとってもいい気分になる。

1人は2年前ぐらいに出会った若い女性。
私達家族にとって大変な時期があったのだが、バタバタが落ち着いた頃に癒しを求めて少し高級な料亭を訪れた時のこと。

ものすごく丁寧な所作の仲居さんがいた。
年齢はまだ若い。20代前半だったと思う。


とにかく一皿一皿をものすごく大切なものを扱うように両手でそっと目の前に置いてくれた。
こんなふうに慈しむように配膳してくれた人は初めてで驚いた。
きっとまだ見習いぐらいの時期なんだと思うんだけど(勝手な推測…)、こういう気持ちの良い感じを醸し出せるのって年齢に一切関係がないんだなーと思った。

その時私は彼女に「あなたのおかげで気持ちよい時間を過ごせました。」とお礼も伝えられていないから、まさかあの時の客がここまでの感謝をしているだなんて夢にも思っていないだろうなー。

その節はありがとうございました。

❀❀❀❀❀

そしてもう1人は10年以上前に出会った人。
私と同い年ぐらいの女性の看護師さんだった。

彼女はとにかく姿勢がよくて、いつもにっこりとしていた。その笑顔が、「頑張って口角をあげています」という力みがなくてデフォルトがそういう人だった。

そして、忙しい仕事を決して雑にはこなさない人だった。彼女がため息をついたり、忙しそうな顔をしているところは見たことがない。
仕事量が多いからきびきび動くし、ゆったりはしていられない職種なんだけど、でもどこか丁寧な人だった。

そして彼女は群れなかった。ロッカーで着替えるときも楚々と着替え、笑顔で静かに帰っていく。不満や陰口には混ざらずに一線を引いていた。
当時の彼女は年齢的にはまだ中堅にもならない若手の位置だったけど、なんとなくみんなが一目を置いていた。
極めつけは外科医達である。
彼女が手術の道具を渡す係をする時はどんな怖い外科医も不機嫌にならなかった。

こんなことを言うと失礼かもしれないけど、彼女は特別な美人というわけではなかった。
それでも彼女を目で追う男性は跡を絶たなかった。
ちなみに彼女は視線を浴びていることに気付いていたかわからないけど、少なくともそれを受け止めて意識するような素振りは全くなかった。


こうやって書いていても、とても気分がよくなるぐらいに素敵な2人だった。

また会いたいな〜。

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