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寺沢薫さんの箸墓古墳の年代根拠を検証する

2022/10/26のnote投稿で、箸墓[はしはか]古墳(奈良県桜井市)の実年代の根拠について検証しました。

 その要旨は以下のとおりでした。

○歴博は箸墓の実年代を炭素14年代測定を基に240~260年と発表した(2011年論文)
○しかし、その根拠となる年代モデルは国際標準で統計学的適合度が16%にとどまることが、2022年論文で明らかになった
○適合度16%の根拠を基にした推定年代が適切だとは考えられず、炭素14年代測定では、箸墓古墳が3世紀中頃とは特定できない
〇歴博の年代モデルは再検討が必要

箸墓古墳の実年代を推定する手法には、炭素14年代測定の他に考古学的手法があります。

今回の記事では、寺澤薫さん(纏向[まきむく]学研究センター所長)による中国産の銅鏡を使った考古学的手法について検証したいと思います。

※おことわり
この記事は新しい情報を加え、以下の記事(第1章)に統合しました。
(最終更新2024/1/18)


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