見出し画像

幸福大全 【幸せとは何か?】

”幸せ”とは何か?

一度は誰もが自問自答したことがあるのではないでしょうか?
「幸せを見つけるのが人生だ」という人もいるくらいです。

前提として、幸せは「その人が何に依存するか」で決まってくると思います。
恋愛に夢中な人、仕事に夢中な人、趣味に宗教に…何に依存しようがその人の自由です。
もしくは、依存先を分散させるのも正解だと思います。
「幸せとは何か?」とは”複数選択可能な質問”ですから。

今回は科学に依存することにして、以下を幸せの定義し、話を進めていこうと思います。

限られた期間で,どれだけ幸福ホルモンを自分の脳内に出したか

幸せの定義(科学依存)

科学に依存すると何がいいかというと、定量化・数値化できることだと思います。(医者でも脳科学者でもないので,どうやって測定するのかは知りませんが)
すると、「AさんとBさんどちらが幸せなのか?」という問題は比較的簡単に解けますし、この記事のように人に伝えやすいです。
何より論理で納得できるというメリットがあります。
読んでくださっているあなたにも、どうすれば幸せになれるのかを納得してもらいたいのです。

再度言いますが、何に依存するかはその人次第です。
この記事はあくまで”私的”幸福大全であり、ちょっと参考にするくらいで読み進めていただけたらなと思います。


「幸せ」を関数化して面積を求める

「限られた期間で,どれだけ幸福ホルモンを自分の脳内に出したか」を視覚的に見てみようと思います。
「横軸: 時間、縦軸: 幸福ホルモン量」とってグラフにすると、幸せとはグラフで囲まれた面積です。


お正月休みの幸福度

例えば、このようなグラフを一人ひとり持っていれば「あなたと私のどちらがお正月休みを幸せに過ごしたのか」は一目瞭然になるでしょう。

ここで一番お伝えしたいのは、もっとずっと長い期間、つまり人生を横軸にとって青の面積を最大化することが「私たちが幸せになるためにやること」ということです。

そして、一見難しそうに見える「幸せとはなにか?」という問題はめちゃくちゃシンプルだということです。

ただし、ここで疑問に思ってほしいのが「じゃあ、幸福ホルモンって何?」ということです。


動物的幸福と愛情的幸福と刺激的幸福

結論から言うと、幸福ホルモンとは「セロトニン」と「オキシトシン」と「ドーパミン」(だけ考えれば良い)です。

「セロトニン」は、”心と身体の健康”を支えます。
言い換えれば、人が動物として生きていくためホルモンです。

「オキシトシン」は”つながりと愛情”をもたらします。
言い換えれば、人が社会的動物として生きていくためホルモンです。

「ドーパミン」は”成功や報酬といった快楽”をもたらします。
仕事で成功したり、ゲームやることなどで得られる身近な幸福ホルモンでしょう。

重要なのはこれら3つのホルモンはピラミッド構造を形成しており、「人は動物であることに抗えず、社会的動物であることにも抗えません」

幸福ホルモンの3層構造

心と身体が健康ではない人は、自分のことで精一杯になり、他人との繋がりや社会的なつながりを求める余裕がないことが多いです。

家族や職場などの人間関係に不満がある人は、夢を追いかけたり、成功や報酬を得ることは難しいです。

正確には”難しかった”です。

テクノロジーのレベルが低かった時代にはドーパミンを得るには他人の助けが必要でした。

今はスマホやネットで簡単にドーパミンを得ることができるため、人間関係による幸福(オキシトシン)をないがしろにしがちです。

「恋人はいないけど、推しがいるから幸せ」といったように、オキシトシンが不足していても簡単にドーパミンで代替できる時代なのです。

問題なのは「ドーパミンは長続きしない」という特性を持っていることです。そして、「過剰になると中毒になる」という悪い性質も持っています。

オキシトシンが不足しているのにドーパミンを過剰摂取すると、ピラミッド構造が崩れ、上から溢れ出てしまいます。

つまり「幸せをストックしておく(留めておく)ことができないのです」

この状態がつづくと、ドーパミンをいくら摂取しても幸せになれないため、より多く、より質の高い快楽を求めるようになり、いずれ「中毒」と呼ばれる状態になります。

ドラッグを代表に、酒、タバコ、賭け事、ゲーム、SNS、ポルノなどによって引き起こされます。

個人的には、多くの人が「オキシトシンのドーパミンによるすり替え」で”幸せになっていると思い込み、実際は幸せを失っているのではないか”と危惧しています。

例えば、友人とご飯を食べにいった経験(オキシトシン的幸福)よりもご飯をどれだけきれいにSNSに投稿するか(ドーパミン的幸福)ということを重視してしまうなど。
(人は、”SNSのいいね”はすぐに忘れてしまい、次の”いいね”を獲得しようとします。対して、食事にいった経験は長続きします)

前節では、「幸福ホルモンを最大化しろ」といいましたが、実は幸福ホルモンにはピラミッド構造であるという制約があり、何事もバランスよく摂取してほしいということです。


各ホルモンを増やすために、何をすればいいのか?

「セロトニン」は動物的幸福ホルモンであるといいました。
動物が当たり前にする、寝て食べて運動すればよいのです。(現代人は意外とできない)

特に大事なのは、朝に日光を浴びることです。
午前中の光でないと効果はないようです。顔に当てる必要はありません。
1日15分ほどが目安です。

セロトニンは腸で生成されるという研究結果もあるので、整腸剤や食物繊維を積極的にとることもおすすめです。


「オキシトシン」は愛情的幸福ホルモンです。
では恋愛をしなければいけないかと言われれば、そうでもないです。
他人となにかを共有すればよいです。旅行でも、食事でも、電話でも、趣味でも、仕事でも。

このとき、しっかりと人にフォーカスすることを意識してください。スマホではありません。

たまには親に電話してみたり、旅行を企画してみたり、中学のときの友人に久しぶりに連絡してみたりするのもよいかもしれません。


「ドーパミン」は簡単です。好きなことやっていれば勝手に増加します。
しかし、注意してほしいのが以下3点になります

  1. 容量が決まっている=第2層:オキシトシンまでがどれだけ満たされているか?

  2. 長期的ドーパミンと短期的ドーパミンを分ける

  3. 短期的ドーパミンによる中毒に気をつける


ドーパミンデトックス

人が1日に得られるドーパミンの量は決まっています。
それは先天的な個人差もありますし、そのときの身体的・精神的健康状態(第1層: セロトニン)や人間関係(第2層: オキシトシン)にも依存します。

人は、ドーパミンが出て快楽を得てもすぐに忘れます。そして、無くなった快楽をまたすぐに得ようとします。

このことから、ドーパミンが得る期間が短い「短期的ドーパミンの活動」は中毒になりやすいのです。先程あげた、アルコールやゲームなどです。

中毒になれば、もちろん幸せになれませんし、ドーパミンの容量がすぐに埋まってしまうことも問題です。

つまり、仕事での成功や自己実現による快楽といった「長期的ドーパミン活動」をやる時間や労力がなくなるのです。

ドーパミンのバランス

「ソシャゲができれば幸せ」、「お酒が飲めれば幸せ」という人を否定するつもりはありません。
しかし何度も言いように、これらは長続きしない上に、質と量をより強く求めるようになります。

継続が難しくなったり、中毒症状におちいる危険性があります。

そこで、短期的ドーパミンのデトックス(解毒)を考えてほしいと思います。
上記、図表の短期的ドーパミン割合を減らし、長期的ドーパミン割合を増やす行為です。

長期的ドーパミンは、達成してしまえばすぐに忘れてしまいますが(あくまでドーパミン)過程でも快楽を感じることができます。
達成までの期間も長いため、中毒にもなりにくいです。

もちろん、短期的ドーパミンと違い、簡単に達成することはできないため快楽どころか苦しみを感じることもあります。
しかし、「トータルで人生をより良くし、幸福ににする」のは絶対に長期的ドーパミン活動です。

デトックスの具体例として、「大好きなゲームは1日1時間までにする」といったことです。
ここでのポイントとして「1日3時間やっていた」のであれば、空かさず「余った2時間」は長期的ドーパミンの活動に置き換えてください

人間暇になれば、必ず短期的ドーパミンの活動をします。
つまり、ドーパミンデトックスには前提として「目標設定」が必要とされることに注意してください。(目標の手段=長期的ドーパミン活動


まとめ

  • 幸せ=限られた期間で、どれだけ幸福ホルモンを自分の脳内に出したか

  • 幸福ホルモンは「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」である

  • 幸福ホルモンはピラミッド構造である

  • 「セロトニン」と「オキシトシン」をナイガシロにしない

  • ドーパミンデトックスをして自己実現を目指す




参考


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?