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サンドイッチ_2024年2月16日/晴れ

最近引っ越したので、近くの商店街へ行ってぶらついてきた。
あれこれ店をみながら、細道に入ったりして、
「こんなところにも店があった」とか喜んだりするのはうれしい。

とある路地で、女の人の二連れが道端でしゃがんでた。
みると、そこはサンドイッチ屋さんで、
具だくさんで分厚いサンドイッチに、テーブルが黄色い、いかにも元気のよさそうな店だ。
オムレツや肉や野菜やいろんな具があって選べるらしい。
彼女たちの前には、メニュー看板の前にいて、しゃがんだまま、
少女のようにひとつひとつ指さしては
「これもいいよねー」とただ話し合っていた。
あぁ、わかるなぁ、その気持ち。

こどもの頃から、わたしはサンドイッチ好きなのだ。
サンドイッチがというか、「パン+具」が好きだ。
チーズ&キュウリサンドとか名前のついたやつも好きだけど、
それよりも、肉じゃがとか棒棒鶏とかアジフライとか漬物とか
ポテトチップとかスルメとかパンの面積に乗るものはなんでも
「パン+具」にして食べてきた。
パンの乾いた、どらかというとそっけない味が具をひきたてるから
いくらでも食べられた。
なんというか、パンと合わせればなんでもおいしい
とは思っている。

漫画ピーナッツ(スヌーピーのやつね)のなかで、たしかルーシーが「パンに具を乗せてそのまま食べるのと、パンを二つ折りにして食べるのとは味が違う」と言っていたけれど、わたしもそれに同意する。
パンを二つ折りにすると、具の上と下のふかふかのパンを唇のなかに入れることになり、それを具といっしょに一気に噛みちぎるのはたとえようもなくうまい、と思う。

サンドイッチ伯爵が食べたからサンドイッチ、といわれているけど、
パンの間になにか挟んで食べるのは古代エジプト人がやってたんだってね。
人のDNAには「パン+具」が刻まれているといえるかもしれない。
だからかな、サンドイッチって、見てるだけで幸せな気分になりませんか?あ、そうでもないですか。そうですか。
目の前にあるだけで機嫌がよくなっちゃうんだけどなぁ、わたしは。

で、あのサンドイッチ店のことだけど。
こうして書いてるうちに、また行きたくなってきた。
今度はお店に入って、できるだけ珍しい具を選んでみようっと。

それにしても、サンドイッチ店に並んでるのは、女の人ばかりな気がする。




よんでくださった方、ありがとうございます! スキをくださった方、その勇気に拍手します! できごとがわたしの生活に入ってきてどうなったか、 そういう読みものをつくります! すこしでも「じぶんと同じだな」と 思ってくださる人がいるといいなと思っています。