ファンレターに頭を悩ませてみた
私は手紙を書くのが好きだ。
どちらかというと私は話すより文章にするほうが自分の気持ちを整理して、素直に表現することができる。
パソコンで文章を打つのも好きだが、ペンを持って紙にカリカリと書き綴るのも好きだし、手書きはその人の「字」を見ることができる(人それぞれの字を見るのが好き)。
そして、どんな便箋・封筒にしようか、切手はどんなデザインのを貼ろうか、という見た目に頭を悩ませるのも好きだ。
そんな手紙を出す相手というと、これまでは仲の良い友達や、学生時代はお世話になった先生がほとんどだった。
年賀状や暑中見舞といった、挨拶を兼ねた手紙から、友達同士でなんてことのない話をわざわざ手紙にして送り合ったりと、それほど送り合う人間関係の範囲は広くなかった。
しかし、アイドルを好きになってから、その人に感謝と応援の気持ちを伝える「ファンレター」を書くようになった。
確実に返事がもらえるはずもなく、そもそも手紙を読む時間が相手にあるのか(自分の手紙が読むに値するのか送ってから病む)。
気心の知れた相手なら「この文章はまずいな」などいろいろ考えられるが、こっちが一方的に応援していて、相手の限られた面しか見たことがないために、
「こんな感想読んだら気分を悪くするんじゃ…」
「気持ち悪いと思われたらどうしよう…」
その他もろもろ、悩みに悩んでしまい、一向に筆が進まないし、送ることもためらってしまいがちである。
でも、やはり私の中で、人に気持ちを伝える一番良い方法は「手紙」ということは変えられない。
とにもかくにも書いて出さないことには始まらないし、目的である「感謝と応援の気持ちを伝える」ことが達成できればいい。自分は送らないほうが絶対後悔するだろうし。
そんなふうにいちいち開き直ってからいつもファンレターを書いている。めんどくさい奴だね!
さて、今回の記事は何を話したいのかというと、先日開演されたV6のデビュー25周年記念ライブ「V6 For the 25th anniversary」の感想をメンバーに手紙で送ってみたよ!という話である。
ファンレターを書くときは大体既成の便箋を使って書いている。
いつも手紙の内容に合わせた便箋を選んでいる(舞台の感想だったらその舞台のイメージに沿ったデザインとか)のだが、今回は記念のライブ、さらにコロナ禍における初形式のライブということで、いつもよりちょっと特別なものにしたいなーと考えた。
そこで、「封筒を自分なりにデコレーションしてみよう」と思い、実際にやってみたのだ。
実は封筒も便箋も一から自分で作ったことはある。
今年3月に開演したミュージカル「アナスタシア」の感想を、メインキャストに送る際作ったものである。
びっくりするほど大変だった。
しばらく作ろうとは思わないし、己の無計画さや不器用ぶりをこれでもかと思い知らされ、わりとへこんだ(完成したときは達成感あったけど出来の悪さに泣いた)。
なので一から作るのではなく、既成の封筒に他の紙やシールを貼ったりして、「他とちょっとちがうもの」にしようと考えたのだ。
材料を揃える
ライブ翌日、さっそく必要なものを揃えるべく、銀座の伊東屋に足を運んだ。
いろんな文具を揃えるならここかなぁと思って行ってみたのだが、めちゃくちゃ心が踊る空間だった。
見るもの見るもの欲しくなってしまい、その欲望を抑えながら材料を購入(おニューの万年筆欲しかった…)。
買ったのは
①封筒と便箋 ②封をするシール ③デコレーション用テープ ④ボールペン ⑤ラッピングペーパー
以上、5点である。
作り方
①封筒の型をとる
まず最初に、封筒の中に入れる「飾り紙」を作る。
飾り紙として買った⑤ラッピングペーパーの上に封筒を置き、鉛筆で周りをなぞって型をとっていく。
(机汚ねぇ)(カッターマットがなくてもう使ってないスケッチブックの台紙をマット代わりにしてる)
選んだ封筒は黒一色のシンプルなもの。
ライブのグッズであるうちわが黒を基調としていたことや、25年を記念したライブなので、いつもとは違う感じ(ちょっと格調高い感じにしたかった)を目指してみた。
表がシンプルな分、内側はにぎやかでかわいらしさのあるものにしたくて、それに合ったデザインのペーパーを探していたら、「勤続25年の男たち」という公式のキャッチフレーズに近い、ネクタイと時計、万年筆という、「働く人」をモチーフにしたものが見つかった(自分のイメージに合いすぎて運命かと思った)。
かわいい。
なぞったらカッターで切り、底辺だけもう少し切っていく。そうすると、
上側は少し封筒部分が見えるようになる(見えるようにするかしないかは好み)。
のりや両面テープで貼り、内側はできあがり。
②テープを貼る
次は表面のデコレーションに移る。
黒には金が映えるし、ゴージャスな雰囲気を出したかったので、金色のテープを買った。
まず封筒に鉛筆で薄く線を引いておき、その幅に合わせて貼っていく(幅は5mmにした)。
カーブしている部分は切れ込みを入れ、曲げて貼る。
しっかり貼って、爪や定規などで跡をつけ、それにそってカッターで切っていく 。
もう一方の面にもテープを貼り、デコレーションは完成。
③宛先を書く
黒の封筒なので、白色ボールペンで書く。これがめちゃめちゃ緊張する瞬間である。
つい上のほうに書いちゃうんだよな~
同時進行で一番大事な手紙の内容を書いていく。使った便箋はこちら。
万年筆で書くのに最適と謳っているだけあってすっっっっっごいサラサラ書けた。手が触れちゃって字が擦れちゃうこともなかったし、ノンストレスで書き進められた。
④切手を貼り、封をする
手紙の他に返信用封筒と便箋、そして自作のイラストを印刷したポストカードを入れ、のりづけする。
のりづけだけじゃなくて、シールでも封をする。
シールも全体の雰囲気に合わせたもの(あと「羽根~BEGINNING~」にちなんだ)。
切手はこちら。「SILENT GALAXY」すこ。
一応直感でメンバーそれぞれっぽいやつを貼っていった。
貼れたところで…
完成!!
いい感じなのでは???????と自分でうっとりしちゃってるけど、かなり満足のいくものになった。うれしい。
手紙を書くのもそうだけど、こういうふうにデザインを考えてアレンジするのも好きだし、楽しい。
これを受け取った相手が、ちょっとでも楽しい気持ちになってくれたら最高です。
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