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価格競争のフィールドと距離を置く。「独自性/希少性」の1つが『歴史』。

こんばんは。おつかれさまです。

11時開始予定のmtに合わせて朝休めたおかげで、体調は割と復活。続けていくつかのmtを行いましたけど、mtしてる間の方が元気。私は仕事の打ち合わせしてたり、話したりするのが資質に合う。エネルギーが満たされるのでそうなるんですよね。商談会とか楽しすぎて、1日食事なし、1度も座らずでしたけど、全然余裕。笑


さて、しばらく徒然書いていたのをこちらに戻して

新ブランドfirando立ち上げの際に、基礎概念となったのが【独自性 / 希少性】。

創るフェーズだった9月初旬、Facebookに共有したのがこちら。

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もう、モノは飽和してます。どんどん新しいモノを作り出すのもいい。それもやってきました。そしてその結果、ひとつひとつのサービス、プロダクトに注ぐ力もまた分散して、小さな結果はたくさん出るけど、永く愛される、長期的な成果、つまり大きな成果にはなりにくい、ということに気がつきました。

ひとつの商品にかけた時間や体力、お金が、いつまでも消耗されていく。次々に商品を開発していかなければいけない。マーケティングもその都度やる。ひとつひとつに想い入れをもつ間がない。


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【世に出すなら、感動するくらいおいしいしいもの】
【自信を持って愛せる商品を世に出す】って
商品開発の軸に決めてる自分には、納得がいかなかったんです。


私のベストはもっと違う方法にあるんじゃないか、地方小規模ビジネスとして最適化した答えは、この事業方法とは違う、と気づき始めて、リブランティングを考え始めたのが、今年に入ってから。

3月から半年間、トップクラスの経営者も属する、30名ほどのビジネスサロンにも加入。(数十億の経営者がごろごろいる笑)

そこでさまざまなインプットを重ね、新たな出会いもあり、リブランティングを決めたのが8月。

8月半ばには、一粒1000円の新富ライチのブランディングに成功したこゆ財団のオフィスに、ブランディング研修に伺い

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9月末の展示商談会でfirandoをお披露目し、50社以上の方に商談オファーをいただく結果になりました。現在、様々に進行中です。



こうしてハイスピードでfirandoを現実化できたのは、この基礎概念があり、基礎概念を具体的にした3要素を構造として作り上げていたからです。

つまり、パズルのピースを当てていけばいい状態に、既に仮説として描いていました。

こうすればいいのでは?やってみて、実際どう結果が出るのか検証しよう、という感じ。

基本、このスタンスです。笑


どことも絶対に競合しない「独自性/希少性」の1つが『歴史』。


地方に行くと大抵の人がこう言います。

『ここには何もないから〜笑』

って。

これ、あなたにとっては『ない』だけで

あなたじゃない人から見たら『ある』『めっちゃある!』『っていうか素敵すぎ!』『え、どこ見てる…?』ってことは、往々にしてあります。本当にあります。だって、何もないわけがないんです。笑


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世界遺産登録された、春日の棚田 Photo by Takishita


流行と消失を繰り返す都市部が持たないもの

そして資金が潤沢にある企業が持たないもの

それが『時間の経過』です。

『長く積み重ねられた時間の経過』だけは、誰も作り出せないでしょう。

地方にはどこにでも、間違いなく『時間の経過』があるんです。

そのひとつが、その土地独自の『歴史』です。


平戸に書き記され残された【東西百菓之図】

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firandoがある長崎県平戸市は、長崎の出島より20年早く、イギリス、オランダ、ポルトガルに開かれた国際貿易港でした。さまざまな文化が平戸に入り、全国から集まった商人によってそれぞれの土地に持ち帰られ、西の都フィランド、と呼ばれ栄えました。


西洋菓子製法や砂糖も持ち込まれ、そして和菓子と西洋菓子が入り混じり、カステラ、カスドースのお菓子に発展。当時のお菓子100種を絵巻物に記した【東西百菓之図】があり、現存されております。(平戸藩主の血筋の方が、大切にお持ちになっているそう。本当に貴重なお品です。)(平戸市の様々な歴史的お品は、松浦資料博物館に展示されております。私も勉強に足を運びました。とても素晴らしい場所です。)

 松浦資料博物館

そして、この【菓子文化の起点】【日本菓子と西洋菓子が重なり拡大、発展した】という歴史は、平戸島だけが持つ独自性です。

この発想から生み出す商品は、どこも真似できません。だって、真似したら、うそになってしまいますから。


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事実や現象から生み出すファンタジーが、商品です。
何もない、そんなことは絶対にない。
無の空間なんてない。歴史がない場所なんてどこにもない。
地域独自の歴史の物語から、商品を作る。そうすれば、その物語に惹かれるお客様が、永く愛してくれるようになります。だってそれだけ深く表現できるものは、都市部にはないし、大企業にも作れません。


上記の画像は九州王国という経済誌にご紹介いただいたものです。生まれたてのブランドでも、そこに地域性独自性が強く打ち出されていれば、同じように地域を愛する人に響くのでは、と思います。


まだ発信していない歴史が、掘り起こせば必ずあります。
発信している歴史だって、さらに深く潜ると、その意味を再定義することになるかもしれない。知ることに終わりはありません。何かを生み出すなら、情報がまず先にないと、発想は生まれません。料理しようにも、材料がなかったら、どうしたらいいの、ってなるでしょう。それと何も変わりません。笑


では、また続きを書きますね^^




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