Fontで雑に学ぶ歴史 Trajan編
Fontに関連する時代・歴史について簡単にまとめておく。
Trajan
今我々が使っているフォント Trajan は、1989年に Adobe の Carol Twombly さんが トラヤヌスの記念柱 に書かれている文字をもとに作ったものです。
今回はTrajanフォントが生まれたころの話ではなく、元になった記念柱ができた頃について。
トラヤヌスの記念柱とは、トラヤヌス帝 が治めるローマ帝国がダキア戦争に勝利した際、記念として作られました(113年)。
どんな時代だった?
ローマ帝国最盛期
ローマが共和制から帝政に移行してから、特にトラヤヌス帝を含む 五賢帝 が治めていた時代(1世紀末~2世紀後半)は、歴史家が パクス・ロマーナ と呼んだようにローマ帝国の繁栄は最高潮をむかえていました。
トラヤヌス帝の時代にはローマの領地が最大になります。
地中海、黒海を囲むようにして西は今のポルトガルやモロッコのあたり、東はカスピ海あたりまで支配していました。
後漢にもローマからの使者が訪れたといわれています。
領土拡大し繁栄をもたらしたことに加え、人柄も素晴らしかったらしいということからトラヤヌス帝は後世の人からも評価が高い君主ですね。
あの立派な柱、そして格調高い文字は
ローマ帝国の繁栄を表現しているのでしょうねたぶん。
アルファベット(ラテン文字)について
ちなみにローマ人は 紀元前7世紀頃からラテン文字を使い始めた ようです。
その後改良されていきますが柱ができた時代はまだ23文字しかなく、大文字のみで小文字はありませんでした。
その頃日本は…?
弥生時代の終わりごろといったところでしょうか。
金印を漢の光武帝から送られたのが57年、卑弥呼や邪馬台国が出てくるのが2~3世紀なので、まだまだ謎が多い時代ですよね。
参考
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