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極上のメルティングレンズと巡る、世田谷さんぽ

数日前、カメラのレンズを買った。

悩んだ末に選んだのは、FUJIFILMの神レンズと言われる「XF35mm f1.4 R」。

10年前に発売されたレンズなのに、いまだに人気のレンズである。

ということで、お試しスナップ散歩をしてきたよ。

「XF35mm f1.4 R」を購入した決め手


まずはなんでこのレンズにしたの?というところから。
(興味ない人は飛ばしてね!)

最近、親友のお子さんを毎月撮影させていただいていて、手持ちのレンズではまかないきれなくなってきたのが大きな理由だった。

・室内で使えるレンズ
・お子さんを柔らかく写せるレンズ
・軽くてスナップ撮影も楽しめそうなレンズ

と揃っているレンズは……?と探した結果、まず焦点距離は35mm(換算焦点距離約50mm)のレンズがやっぱりいいだろう、と。

カメラのレンズは、焦点距離の数字が大きくなるほど、撮影に広いスペースが必要になる。50mm(換算焦点距離約75mm)のレンズでは、室内だとアップの写真ばかりになってしまう。

でも、35mmなら被写体との距離感がほどよく取れる。普段人間が見ている視野角と近いらしく、ナチュラルな写りが期待できそうだ。

FUJIFILMなら、「XF35mm f1.4 R」の他に「XF35mm f2 R WR」もあるのだけど、そちらのレンズは少しキャラが違っていて、比べると若干だけど、色味がパキッとしているレンズ。

ほわっと空気感のある写真が好み、ということも踏まえ、溶け込むようなボケが特徴の「XF35mm f1.4 R」に白羽の矢が立ったというわけだ。

唯一の懸念点が、「AFが遅い」だったけど、そのへんはどうだろう?

「XF35mm f1.4 R」を携えて

届いた次の日、さっそく撮影に出かけてみた。


小田急線梅ヶ丘駅→経堂駅までの道のりをのんびりと歩く。

ボディ:FUJIFILM X-S10
レンズ:XF35mm f1.4 R
絞り優先モード、開放f1.4で撮影。フィルムシミュレーションは「クラシックネガ」。
明るさのみ調整してのほぼ撮って出し。

ただ撮っただけ。なのに、この描写とは……!
いつもと同じ景色が違って見えるレンズである。楽しくなってきたぞ。

梅ヶ丘駅周辺

まずは梅ヶ丘駅周辺から。
世田谷区は、川を暗渠化した上部を緑道として整備していて、この辺は東西に緑道が伸びている。

緑道は、隠れた撮影スポットのひとつ。そう、住宅地にも撮影スポットはたくさんあるぞお!

コスモスと蝶々

このレンズで初めて撮ったのがこの一枚。
AFが迷いがちという口コミ通り、たしかに少しピントが合いにくい。

けど、ボディが比較的新しいものなせいか、そこまで気にならないかな。
以前、X-Pro2で使用したときは、もっとジーコジーコいってた気がする。

ちょっとノイズが入ってる気がするけど、
後ろの丸ボケで雰囲気出るな

ほわっとボケる背景が優しい。
とろけるボケとはこういうことなのか。

夏の名残り
コスモスを前ボケに。

適当に撮っても、なんか雰囲気出る〜!

電柱

ふと空を見上げて、パシャリ。風景も意外にパリッと写ってた。

猫じゃらしを発見。もう秋だね。

スーパーの横でしゃがみこんで、撮影。めちゃくちゃ怪しい人。

アンダーめに撮ってしまうクセがモロに出てる。ちょっと暗めですね。

この数字のフォントに、ノスタルジーを感じる。幼少期、団地に住んでいたからかな。懐かしいなあ。

豪徳寺駅周辺

花壇のベゴニア

小学生のときに、ベゴニアを全校生徒で植えたから、花壇の中のベゴニアだけはすぐ発見できる。

花壇のはみ出し者
マリーゴールドがはみ出していた

花壇のはみ出し者がいた!こういう子に惹かれてしまうのは、似た者同士ってことか?

奥で何かが光っている。

奥にあったのは、提灯集合体

赤い光は、提灯だった。
この近くでなにか催し事でもあるのだろうか?
世田谷なのに、昔からの雰囲気が残るこのエリア、いいな。住んでみたい。

猫じゃらしとお兄さん

ピントがうまく合わなくてもなんかいい感じになる。

意外に写る

細かい花はどうだろう?と試したら、すんなりピントがあった。
植物との相性がいいレンズなのかもしれない。

空と電線と高架下

エモい、と見せかけて、デンタルクリニックの看板がばっちり入ってる。笑

経堂駅周辺

貯水槽?

丸い貯水槽?がチャーミングで撮った1枚。
暗くなってまいりました。

せたがやふれんどバスのロゴ、なんかレトロでいいな
適当に撮ったけど夕焼けもこんな感じ

看板や標識を撮りがち。
空の自然なグラデーションが、どぎつくなくていいよね。

おっちゃんの走りを激写

こういう切り取り方ができるのは新鮮。
50mmのオールドレンズも持っているけど、それはもっと狭い切り取り方になるので。

ぶれてる日、そんな日ばかりさ

ブレっブレだけど、こういう写真もつい残しておきたくなる。

すずらん通りのすずらん型街灯

35mmの切り取られ方と、このカメラのピント合わせになかなか慣れない。

これは、もっと近くで撮りたいけどむずかしいやつ。

時間は午後6時前。おつかれさまでした!

気軽に撮影できて、なんか絵になるレンズ

「XF35mm f1.4 R」の試し撮りをしてみて。

このレンズ、被写体に対して「あ、いいな」と思った気持ちが素直に乗る。

スナップをしていると、勢いとタイミングで撮って、水平や構図とか難しいことは後回しにしがちなんだけど、それが逆に味になったりもする。これは、ラフに撮るのが気持ちいいレンズ!

構図がピタッと決まると、それはそれでピシッと締まった絵になるし、おもしろいなあ……。

カメラにハマると、レンズ沼にずぶずぶ沈むというけれど、すっごくわかる。新しい扉をまた開いてしまったようです。

久しぶりに #大人のまちたんけん 書きました!
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