2023.04.18のにっき
先日、以前住んでた街を歩いた。
離婚する前に住んでた街。
この街自体には非常に愛着があり、お気に入りのお店も多い。また住みたいと思うくらいなのだが、この数年は足が動かなかった。
歩いたら、きっといつかのあんなことこんなことを思い出して、苦しくなりそうで。
しかし、数年ぶりの街は想像していたよりは変わっていなくて、ただただ懐かしかった。やっぱり好きな街だ。
‥‥懐かしい?
過去に起きたしんどいあれこれを掘り起こしてしまいそう、という予想に反して、おだやかな心持ちで街を見ることができている。
やっと、やっと、本当の意味で過去にできたのかも。
上京以来、いろんなことがあった。
仕事もプライベートもうまくいかない。
どんぞこを這いつくばって、背負っていた荷物をたくさん下ろして、波に流され、今にたどり着いた。
5年前、病みに病んでいたころ。
夜、閉店間際にトレーにたくさんのパンを並べ、爆買いしたパン屋。飲んだ帰りにいつも寄っていた本屋。
街のあちらこちらに、過去の私の断片があった。数年前なら、きっと拾い集めて反芻して苦しくなっていたけど、今はもう断片を拾い集めることはしない。傍観するだけだ。
街を通して、過去との適切な距離を掴めた気がする。
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