塾講師の戦闘〜ヤリガイ篇〜
最近お天道さま荒れてますよね。
昨日なんか、「洗車かっ」ってツッコミたくなる大雨でした。
その影響で半日以上電車が止まっちゃいまして、今日は初車出勤でした。
大荒れが去った後の快晴が田舎道に最高にお似合いで、、🚘
もちろん大雨も好きなんですけどね、
洗車好きだからですかね。
塾に到着し、塾長に田舎道の良さについて一方的に語っていたら、担当の小学生の女の子がばたばたやってきて、間に合ったぜと言わんばかりの顔で無言で私を見つめる。。。
無言で、見つめる。見つめる。。。。
いやまず筆箱出せぃ。てか1分遅刻だけどな。
と思いながら、「よしじゃー筆箱と算数出そっか〜」と言いながら雑談と授業を始める。
このくだりは何故かもう1年半ほどやっている。
ほっといたら筆箱とか出して準備始めるかな?と思ってちょっと試したこともあるが、
案の定手はお膝でニコニコこちらを見ているだけだ。
彼女は授業する気あるのだろうか。本当に。
語れば長くなるが、そして聞いて頂くが、担当になった当初、彼女はとんでもない人見知りで目を合わせるどころか頷くリアクションすら難しいほどだった。
や〜〜っと受け答えしてくれるようになったと思ったら今度は声が小さくて小さくて小さくて!
しかもちょ〜キュートボイスで、可愛いーー♡ってことは解るが内容が一切聞き取れないというなかなか大変な時期もあった。
まあ最近では私の手に落書きしてくるわ、シャー芯でぶすぶす刺してくるわ、両思いになったおとこのこに告白されて逃走してしまった話を聞かせてくれるわ、随分心を開いてくれたと思っている。
まあ今度は別の意味で大変なんだが。私可哀想。
そして、何故に逃走した。
そんな彼女が昨年からずっと苦しんでいたものがある。それは、割り算の筆算だ。
割る数が2桁になった途端、彼女の中で2桁という数字がとんでもなく未知な数になってしまってなかなかどうして答えをどこに立てたらいいのかさっぱりという具合だった。
どう教えたら彼女が理解できるのか、どこが理解できないのか、毎度教え方を変えてみたりしながら色々工夫していたものの中々苦戦していた。
それが、なんと、遂に、今日、
彼女が割り算の筆算を全問正解したのだ。
コツを掴んだのか、一問解く度に本当に嬉しそうな顔をしてガタガタ机を揺らしたりばしばし叩いて私にアピールしてくる。
いや普通に「解けたよ!」って言えよと心の中でツッコミながらも、
感動して興奮している私を、彼女よりも喜んでいる私を隠すことに尽力しながら、一問解ける度に彼女とグータッチした。
彼女が割り算を解けたことよりも、
彼女が勉強を通して
"できた!嬉しい!"
という気持ちを得られたことが
何よりも嬉しかった。
そんな喜びでニタニタしていたら、受付の方で、先日体験授業で担当したこどもの保護者が、塾長と面談をする声が聞こえてきた。
「塾に連れて行く前は、ものすごくだるそうで嫌がっていたんですけどね、体験授業から帰ってきてから元気になって。"授業のおかげで、自分が勉強できないんじゃなくて、不注意のミスが多くてバツが多かっただけだったって気がついたー"とか言ってて」
うわぁーー元気になったってうう。
元気になったってことば、
嬉しいなぁぁあああ。
私誰かを元気にできたのかな。
今日はなんだかこの仕事のヤリガイとやらを
噛み締める。そんな1日だった。
P.S.
その後その体験授業で来てくれた子をこれから担当することになったのだが、おかげで出勤時間がかなり早まった。
うう、担当できるの、嬉しいけど、ううう、
私のダラダラ自由時間が、かなり削られたぁ。
がんばれ、私。
こうして私の担当時間、曜日が増えて、
週2、週3、週4、しゅ、週5、、
となっていくんだ。
でもみんなの授業したいし、
という大きなジレンマと闘っています。
(毎週日曜のアレです。私大好きなんですよねなんなら推しだし。リアタイしてます。わかる人にはわかる。)
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