当たり前のことが当たり前に出来ない。ヒモになった経緯(5)
先日、”毎日同じところに同じ時間にいくこと”に抵抗を感じ、そのことを克服しようとも思わなかった僕のこれまでを書きました。
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本日は、更に幼少期まで遡り...... 僕が不気味な幼稚園児だった頃の自分を喋らせてください。
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なぜ僕はみんなが出来る当たり前のことが出来ないのでしょうか、今更幼い頃の教育環境に原因を追及するつもりもありませんが、”義務感めいたもの”に拒否反応を示し始めたのは幼少期の学習塾です。
いわゆる”教育ママ”の元に育った僕は、2 歳の頃から学習塾に通わせてもらっていました。
もともと絵を描くことが好きな子どもだったこともあり、鉛筆や紙には馴染んでいたはずだったのですが、初めに渡されたペーパーテストに「点 A から点 B まで線を引っ張れ」といった指令が書かれていたことに、もの凄く窮屈な気持ちになってしまったのです。
もの心つくのが早かったからか、何かその紙に”義務感めいたモノ”を感じた上、「この線を引っ張ってしまったら、これから先やっかいな紙がたくさんやってくる」とも直観的に感じ取ってしまったんです。
その場で泣き出した記憶こそありますが、何せ 2 歳でしたので「お母さん、息子の意志を尊重してくれ、むしろペーパーテストを疑問視するこの姿勢に賭けてみよう」などと切り返すことも出来ず、結局僕はその学習塾に通うようことになりました。
ここでもアルバイトや学校の授業同様、勉強自体を嫌いになることはなかったんです。算数も国語も楽しかったですし、漢字もどんどん覚えていきました。
転機は 4 歳の時です。公文式から帰ってくるときに「僕サラリーマンむり!」と、天啓のようなモノが降ってきて、僕は自転車に乗ったままスっ転びました。
マセていた僕は、大人は月から金の間、同じ時間に同じ所に通う生活を送っていることを知っており、”義務感めいたモノ”ばかりが続くであろうこれからに対して、えも言われぬ不安が襲ってきたんですよね。
それは、ここ最近月曜と水曜に必ず学習塾に行かされていることと、2 歳の頃に直感的に感じた”義務感めいたモノ”とが、同じ違和感として重なったのだと思います。
学習塾に通っていた僕は小学校に上がる前に 3 桁の掛け算くらいなら暗算でも出来るようになっていましたが(今は出来ません、当時が僕の頭脳のピークです)、同時にこれから増えてい く”義務感めいたモノ”からどう逃げるかで、頭がいっぱいでした。
幼稚園では大嫌いだったお遊戯の時間をサボり、裏山の木に隠れて友達がお遊戯させられている教室を覗く不気味な園児でしたし、小学校時代は夜更かしが酷かったので毎朝友達が 迎えに来てくれたことで何とか学校に行けていました。中学校に上がってからは......サボらない日の方が珍しくなっていたのではないでしょうか。
そんな生活をしていれば、普通は「このままではマズい」と、どこかで思い立つと思うんです よね。僕も「このままではマズい」と思うタイミングがやってくるモノだと考えていました。
おそらく、ここがヒモに至る考えや、ヒモとしての自分を受け入れることが出来るかどうかの ポイントでもあると思うのですが、僕は部活で汗を流しているクラスメイトや就活生に囲まれ ながらも、ボンヤリし続けることだけは筋金入りでしたし、やるべきことから目を背けることに抵抗がないままにここまで来てしまったのです。
「このままではマズい」と思わなかった僕は、自分の得意とする能力だけを必要とされる人に使うことで居場所を創り出すことの方が性にあっていたらしく......気がつけば、ヒモ生活に漂流していました。
教育ママの意向虚しく、”こうあるべき像”から逃げ続けるようになった僕の姿勢は”引きこもり”にも通づるモノがあると思います。 拒否反応が内向きに”ひきこもる”として現れるのではなく、女の子の家に出ずっぱる”ので 僕はヒモとなっているようにも思えるのです。
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商業施設で迷子になった際、迷子センターのお姉さんに「館内放送するから」と母親の名前を訊かれたことがあって、母親の名前に"若々しい"印象を抱いていた僕は"母親らしからぬ?"名前をお姉さんに伝える事に恥ずかしさを感じ……
「お母さんはお母さん(4歳ならこれで許されるだろ)」
と、その場をやり過ごしたこともあります。園児の頃の僕は(生じっか勉強もできていたせいか)ものすごくマセていたんです。
それはそうと、”現状がイヤだから出ずっぱる”行動は、たとえば卑近な例で言えば”勉強に集中出来ないから喫茶店を変える”......といった行動も、動機は同じところを発端とする気が します。
結局場所変えても意味なかったりするんですけどね。 居心地の良い場所を探して、ずっと寝返りをうっているようです。おわり。
飼い主の彼女の一言
他にもふみくんが嫌いな当たり前としては、予定を立てて行動するというところでしょうか。気分次第で数秒後に行先などを変えてしまうことがあります。
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