#2/じぶんで食べる!0・1・2さい/生活スキルが身につく時期に褒めるABAがオススメなワケ
こんにちは。ふみ/子育てABAへようこそ!
#1「自分でできる!」を読んでいただきありがとうございます!
日々の子育て色々ありますよね。(笑)
なので難しく考えず、叱るときがあっても褒めるときは思いっきり褒めてくださいね!
今回は月齢にあった離乳食メニュやバランスの良い食事の話ではなく、自分で食べる!お話です。
離乳食の始め方(褒め方)
離乳食が始まるのは生後5~6か月頃ですね。
離乳食の進み具合や食べる量は個人差が大きいです。食べさせなければと一生懸命なほど食べてくれなかったり。
でも、「ごはんの時間だよー」と、ごはんやスプーンを見せると、多くのお子さんは
”そういう時間”が始まったと寄ってきて、椅子に座らせると興味深々に座ってくれます。
食べるかどうかは別ですが。。。
『初期はペースト状のものから、だんだんと固形のものを自分でつぶして食べられるよう進めていきます』
と母子手帳に書かれてます。が。。
それだけ?やり方は?食べたら褒めてあげてよ!
と、ツッコミいれちゃいますが、気にしないでください。
まず、ごはんのときにイスに座るのだってすごい事です。
(大人に付き合ってくれているわけで)
イスに座わらせてあげたら、それを褒めてくださいね。
「ちゃんこしてエライエライ!」
これは関東の方言でしょうか?
ちゃんと腰かけてエライエライですね。
ちゃんこ/えんこと言わなくなってきたのであえて言います。(笑)
うちの姑は「えんちゃこ」と言っていました。ミックス進化系?
(えんの意味は縁側です)
さて、次はスプーンと食べ物を口に入れることに慣れていきますよ。
ごはんだねー。スプーンだね。覚えたのねー!
お口あーんできたね。ごっくんしたね。凄いね!食べられたね!
こんなふうに楽しく穏やかにできたら理想ですが、脱走する?茶碗をひっくり返す?匙を投げる?そんなことは想定済みで。
褒めどきがない日もあります。(笑)
気を取り直していきましょう!
一人で食べるまでの具体的な褒め方を紹介します。
1歳くらい…スプーンを手に持って食べる練習です。
まず、スプーンで適量をすくってから赤ちゃんに軽くにぎらせ、ママがコントロールできるように手を添えます。
「あーん」と口まで運んであげて口にいれたら、「スプーンでお口に上手に出来たね」と褒めてあげます
1歳半…自分でやりたがるようになってきたら
あらかじめスプーンですくえる一口分の量を食器に入れておきます。
ちょっと手を添えてスプーンを手に持たせ、すくいやすいように食器を押えてあげましょう。
手は添えたままで一緒に口に運んでうまく食べられるようにアシストしてあげます。慣れてきたら2、3口分の量を器に取ってすくう練習も。
手を添えずに自分でスプーンですくって口に運べても、スプーンを下にくるっと返すタイミングが早いとこぼすので、そこをアシストしてあげます。
一口食べるごとに「上手上手」とにっこり笑って褒めれば完璧です!
※スプーンを下にくるっと返す動作はやらない子もいますし、その後、お箸の練習をすれば自然となくなります。
※月齢はあくまで目安です
なんと手厚い離乳食タイムでしょう (笑)
でも、1歳半になる頃、そろそろ一人で食べる練習しようかなと思ったら、ぜひ、この手厚さからやってみください。
手をとってやり『身につけさせたい行動』を”させて”すかさず”褒める” がコツです。
「自分でたべる!」とやる気満々でスプーンやごはんを目の前にして、一瞬のすきになぎ倒されてしまたり。。
はい、少量を盛り付けると被害が最小ですみます。
1、2口食べては「全部食べた!スゴイスゴイ!では、おかわりどうぞ」と
名付けて『わんこそば方式』はいかがでしょうか。
スプーンに限らず、まだまだ自分で上手に出来ないのは当たり前ですよね。
なんでも練習してこそ身に付くんですね。何度も褒められると練習が楽しくなります。
わんこそば万歳!
ご飯を残さず食べる
さて、子育ての関門に「ご飯を残さず食べる」があります。
実は「ご飯を残さず食べる」は”結果”なうえ、行動が結果に結びつくまでにたくさんの工程があるのに結果が出てから褒められるという、子どもにしたら迷惑な行動目標でもあります。
着席することからはじまり、食器を使ったこと/口にいれたこと/飲み込んだこと、一つ一つ別の動作なのに、全部すっ飛ばして、残さず食べる=いい子、ご飯を残す子=ダメな子と思ってしまいがちです。
つい残さず好き嫌いなく食べることを期待すると褒めてあげられなくなりますから、目標はもっと具体的に。
そこで食事のポイントは何か考えてみましょう。
栄養バランスよく食べる
→ピーマンとハンバーグをたべる
たくさん食べる
→ピーマン50ℊハンバーグ50gたべる
行儀よく食べる
→スプーンやはしで食べる
→座って食べる
これだと行動目標がわりますね。
よく噛んでのみ込むことも、嫌いなものを食べることも、それぞれに練習の仕方があります。
つまり、それぞれ具体的に練習した方が身につきやすいですよね。
余談ですが、母子手帳には
『基本の3食をしっかりと食べるように育てましょう』とあります。
そう育てる方法を提案せず「子ども本人の努力と親の忍耐で頑張って」というのは、育児をわかってない中年オジサンのお役所仕事なのかなと思うのです。
遊びだしたら
0~1さいの離乳食のお悩みで「スプーンを持たせても落とします。ワザとやってるよに見えて…」と困ってお話されます。
ママが食べさせてあげているとき「スプーンや食器を持ちたがるので、赤ちゃん用にカラのお椀やスプーンを持たせると、ポイしてしまう。拾って持たせるが繰り返される」といった様子です。
あるある!と思われましたか?
これは赤ちゃんにしたら遊びの一つなのでしょう。
飽きたらやらなくなるかもしれません。
なぜ「かもしれない」なのか。
ABA(エービーエー)なら飽きるまでやらせて、やらなくなったね、ああ、よかった。なんて考えません。
繰り返しスプーンを投げられないようにします。
さてどうやって?
そうです!
正解です!
はよ正解書け。(笑)
答え:投げたものは拾わない=投げさせない
つまり投げる機会をなくしましょう。
そして何を投げても投げたことに対して『無反応』です。投げた行動だけスルーです。
あ!も言わない。投げたものも見ない。
怖い声を出さなくていいし、怖い顔もしないでください。
何事もなかったように食事を続けて、スプーンを口に入れ食べたらたくさん声をかけてあげます。
そこのお母さん!投げられたら大惨事になる醤油差しは警戒レベル5ですよ!
スプーンを使って食べる練習をしたい時期なら、前述した練習のように一人で自由に持たせるのではなく、ママが手を添えていれば投げることはできませんね。
一人で持てても使い方を教えなければ、そりゃ投げる。
『自由は不自由や』(笑)
ほんでスプーン投げたら、ママがいつもと違う声と顔になった。
「これはおもろいな」てなとこですね。
初めから正しい使い方を練習することで、投げて遊ばないで口に運んでたべることを身につけます。
また、遊び食べについては育児書によっては、「遊びだしたら食事を切り上げましょうと」アドバイスされていることがあります。
「つい遊んじまって食事が終わっちまったあああー!」と後悔できるのはもっと大きくなってからです。あと食いしん坊な子。
まだこの時期の言葉で気持ちを伝えられないお子さんは、スプーンを投げたことで食事が終わった経験があると、次からも、食事を終わらせたいときにスプーンを投げて終わらせようとします。
赤ちゃんも賢いわけで。
食事量は個人差もあり日によって違いますから無理強いはできませんが、スプーンを投げて遊び出したから切り上げるのではなく、スプーンを投げたことはスルーして、ぜひ、口に一口運んで食べさせ、「もぐもぐごっくんしたから食事が終わる」経験を上書きしてください。
スプーンを投げてもそれまでは塩対応だったのが、食べた途端、「おいしかったね!ごちそうさま!」と場面が切り替わるくらいに褒めてくだね。
最後に
用意した食事を食べない/食べてくれないと褒められないのは、親子ともに食事が苦痛になります。我が家がそうでした。
まだ0~2さいなら(いや4、5さいもね)甘えたくって当たり前。
一人で上手に食べきれないのも当たり前。好き嫌いも当たり前。食べる時食べない時があって当たり前。
でも、食事は大切なことなので、
”身につけさせたい行動を褒める”ために”させて褒める”戦法を試してみてください。
あ、でも子どもは褒めなくても育ちますから。(笑)
3歳くらいになれば集団生活に入るので生活が規則的になり、運動量も増えることで食事量にも変化が出てきます。
園や学校では嫌いなものでも食べられる子たくさんいます。
そしたらその時は褒めてあげてくださいね。
けっきょく褒めるのね。(笑)
それでは、#3/ぜんぶ食べる!食事のお悩み編もお楽しみに♪
少しでも子育てのヒントになれば、お読みになった方がクスっと笑ってくだされば幸いです。
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