たとえば「愛」を知る者に欠ける優しさ
愛を知らないなんて悲しい人ね。のような言葉を見聞きするたび、いやんなる。
持つ者は持たざる者に対しひどく無思慮無遠慮に思える。あなたが偶々、それが良いと信じることができたのはひとつの奇跡であって、そうでない人に哀れを感じるなど、もしもそうだとしたらそれは誠に自分勝手で暴力的な愛の獲得者ではないでしょうか。
お酒の美味しさが分からないなんて損してるね。
やっぱりひとりっ子じゃ可哀想かと思って。
神を知らないなんて不幸だね。
優しさの皮を被った言葉で、無自覚に人を貶めているのかもしれない私や誰かが怖い。
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