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農場ピクニックの開始を2カ月延期します。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、農場ピクニックの新規・一般募集の開始時期を約2カ月延期することを決定致しました。

当初は通常通りの開催を予定していましたが、事態の収束が見込めないことからの苦渋の決断となります。

2012年の創業以来、2016年の連続台風、2018年の胆振東部地震などを経験してきましたが、これほどまでの事態は初めての事です。

夏休み(7月18日~)からの開催を予定して準備を進めて参ります。
既に旅行会社で契約させて頂いている商品や視察については可能な範囲で対応させて頂く予定ですので、お問い合わせください。

通常の観光事業者よりも長い休業を決めた理由

感染拡大防止は当然の事ですが、万が一お客様がツアー参加後に発症された場合、農産物等への風評被害を引き起こす可能性があり、不特定多数の方の受入に対して産地の方々が不安を抱くと判断したことが、他の観光事業者よりも長い休業を決めた大きな理由です。

当初は例年通り5月にスタートするつもりだったのですが、農協は職員が町外の方と接触することを禁止している、プライベートでも札幌に行った職員は自己申告し1週間の自宅待機が課されるなど、非常に厳格な対応をしていると知り、改めて生産現場の危機意識の高さに触れたことが、一番のきっかけです。

農業を伝える立場にある私たちが、産地の不安を煽るような行動を取るべきでないと決断をしました。

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また、夏休み前はほとんどが海外からのお客様で、今からでは集客の見込みが少ないことから、(恐らく)来ないお客様のために準備コストをかけ、過大なリスクを負うよりも、研修も兼ねて人手の足りない農作業の手伝いに出かけたり、丁寧な顧客管理をするなど、今まで忙しさを理由に取り組めなかったことに時間を使う方が有益と考えました。生産現場を第一に考えながら、この状況の中で前向きに歩む、私たちらしい判断とご理解下さい^^

一部スタッフに関しては休業してもらうことになりますが、雇用調整助成金を申請する予定で手続きを進めています。状況を理解し協力してくれる仲間に感謝です。観光業は現在瀕死の状態なので、今回は遠慮せずに頂けるものは頂いて、生き延びることを最優先に考えたいと思います。

”前向きに諦める力”が身に着いたからの決断

ロイヤルエクスプレスチームは、何としても列車を走らせる!と頑張っていますし、8-9月は道内修学旅行の予約も入っているので、とにかく一刻も早い収束を願うばかりです。

…とはいえ、いつ収まるのかとヤキモキしていると精神が持たないので、今年は復調すればラッキー、くらいに頭を切り替えました。
来年もダメだったらと考えると気が重いですし、生まれて初めてお金を借りようかと考えてはいますが、この1年は何とか持ちこたえられそうです。
自然と共に生きる農家の方々から学んだ、”前向きに諦める力”が、私にも少しは身に着いたのかもしれません^^
人間にはどうしようもないことなんて、たくさんありますからね。

今私たちがすべきこと、できることを考えながら粛々と

農家さんや農協の方が、心配して仕事を紹介して下さることにも心が救われています。
出面(農家バイト)としてはそれほど優秀ではない(笑)ですが、多少の人手と農業の発信者も兼ねてであればお役に立てるのではと、少しづつ予定を入れ始めている所です。
※井田は札幌との不要不急の往来は控えているため状況が落ち着くまでは現地のスタッフに任せることになりますm(__)m

今私たちがすべきこと、できることは何なのか考えながら、少しでも心穏やかにこの緊急事態を乗り越えたいと思っています。
良いアイディアがあれば、是非いただければ幸いです!

この機会にと、十勝のスタッフがまとめてくれている農場ピクニックの記事

人気のとうきびピクニック、じゃがいも堀りピクニックの記事は今後公開されると思います^^

札幌で子どもたちと引きこもる私には、今なにができるだろう

私は、感染防止の観点から札幌で両親と別れて暮らすようになり、子どもたちとの引きこもり生活のペースをつかむのに忙しかったのですが、ようやくそれも落ち着いてきました。

この時間を使って、出版に向けて文章を書き進めようかと思っています。あとは、アフターコロナにどう生きるのか真剣に考えなければなりません。

少しでも医療現場に負担をかけないために今私たちにできるのは、不要不急の外出や三密を控えることだけです。
もちろん、自分たちが感染しないためにも。
少しの間我慢をして、一刻も早い収束を待ちたいと思います。

東京、大阪、名古屋、札幌など、特に都市圏にお住いの方は、体調不良でなくとも制約の多い息苦しい毎日を送られていることと思います。
そんな皆様に、状況が落ち着いたら疲れた心を癒やし、大切な人との楽しい時間を過ごしていただけるよう、準備して参ります。

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皆さまを畑でお迎えできることを楽しみに、北海道でお待ちしております。

おわりに

新型コロナウィルスに罹患された皆様の一刻も早い回復を願うと共に、最前線で戦う医療従事者や食品、衣料品等生活を支えるお仕事をされている皆様に心から感謝致します。

同業の観光事業者の皆さん、厳しい年になりますが、何とかこの苦境を乗り越え、事態が収束したら沢山のお客様をお迎えできるよう協力し合いましょう。

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北海道・十勝の大地では、いつもと変わらず種まきの準備が進んでいます。
今年も実り多き年となりますように!!

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