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福圓ガラス 撮影日記⑤

今回のガラスの写真には思っていたより時間がかかってしまいました。が、なんだかとても大事なことを教えてもらった気がします。

今回は自然の中にポンと置くのではなく、自宅で作り込みの撮影。
まず一本の中にオレンジ、黄色、白のグラデーションがあるダリア探し。
どこかにはあるはず!と思いながら探すもなかなか見つからず…それでも以前知り合いに教えてもらったお花屋さんを覗いてみたら、一本だけ発見。
「明日再入荷したら教えてください」と頼み、次の日同じ店で追加購入ができました。
お花屋さんに感謝(;ω;)
そして諦めなければ何でも手に入る東京はやっぱりすごい、、

購入してからすぐに撮影に取り掛かったのですが、なかなかピンとくる写真が撮れずモヤモヤ。
記録で適当に撮ったスマホ写真の方がよかったことに落ち込み、結局3日粘りました。
その間またお花を買い足したりはしましたが、目立つ位置に配置したダリアたちが枯れずに踏ん張ってくれて良かったです。

今回こんなにモヤモヤしてしまった原因は、作り込みの過程でこの作品のゴールがブレてしまったことにありました。
いつもは外の世界の植物相手に撮っているのに対し、今回はある程度こちらでコントロールできる状況。
手をかけすぎると、カタログのような写真になってしまいそうでした。

いま改めて思うのは、福圓ガラスの写真にそういう意味の完璧さは必要ないということ。
それは福圓さんのガラスが生き物のように、どこか不格好な愛嬌があるから。張り詰めたような美しさのある広告写真ではなく、市井の人の、その人らしさが出るポートレートを撮るように向き合いたい、、
だから、作り込むけど作り込みすぎない、というさじ加減が今回は特に難しかったです。レンズも最初は105mm単焦点を使っていましたが、24-70mmのズームに変えたことで、良い意味で肩の力を抜くことができました。

ほっと一息。ガラスとダリアたちも、おつかれさまでした。

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