見出し画像

独身1人娘経験したコロナ禍の母の見送り②

2:葬儀準備
2−1:病院~葬儀会社まで
 病院から安置所への移動は過去親族の葬儀をお願いしていた葬儀会社へお願いしました。
看護婦さん、医師の方みなさんに見送られながら、霊柩車仕様の車で。

その際に伺ったのですが病院では葬儀会社への引き渡しについては病院の外ではないと。。という病院もあるようです。(コロナ感染の疑いのある外部からの接触を極力避けるため)自分の亡くなった身内が外の道路に長い間放置されながら事務手続きをする。。という今までの常識では考えられないこともあるようです。

時期や状況により今までは考えられないこともいっぱい経験すると思います。そして哀しみを抱えているからこそ余計、ショックを受けたり立腹することもあるかと思います。すべてがコロナ禍の中での初めての体験
大きく一つ深呼吸して受け入れるべきことは受け入れ、それでも耐えられなければ、改善策を提示しましょう。意義を申し立てるときは申し立て、割り切れるようだったら割り切り受け入れる。この後数日という間、葬儀会社の方にはお世話になるのでいい関係を構築できるかという判断もこの時しておくべきかもしれません。

2−2:葬儀会社にての打ち合わせ
 葬儀会社とのお打ち合わせとして葬儀社へ。そしてここから事務的なお話の連続です。疲れていようが、大事なことが目白押し。
手続き、葬儀会場の予約確認、日程調整など。一気にきます。
今回は父と私。身内を亡くした二人で聞くことに。
人生であまり結婚願望が芽生えなかった私が唯一、私にパートナーがいればなぁと思った瞬間でした。しかし、今いないパートナーを欲したところで時間は待ってくれないのでここから完全に私の場合は、仕事モードへ切り替わり悲しむという感情を捨ててしまいました。

一番の親友といっても過言ではない母へ私からしてあげられる最後の
今できる最善の”母らしい葬式”というセレモニーを!
父を上司、葬儀をイベント業務と思うことに。

ここからは怒涛の3日間のタスクです。
※太字部分はコロナ禍の特別対応
翌日までにしたタスク
・父が考える葬式のイメージの共有化(プランの決定、お花の色など)
・葬儀用写真の準備
・現在予約している会場のキャパ確認
 (密を避けるため呼べる人員数は通常キャパと異なります
・キャパ確認後、親類、親戚へ母が亡くなったことの連絡
 葬儀屋さんへ安置場への訪問時間も遺族からの予約が必要で、
 安置場への訪問時、遺族立ち合いが必要だったため、必要最小限のみの連絡 (少ない人手でのオペレーションのため)
・食事の準備など当日免疫等が損なわれないよう食事を気を遣う

翌日
・葬儀屋来訪(契約手続きのため)
・葬儀用写真依頼
・葬儀屋安置場への親族訪問のための立合い(1日2回)
・11月だったため、買い物ついでに喪中はがきの値段やデザインの検討
・香典返しについてどのようなものがあるかデパートで検討
 (父へ望むものを確認)
・食事の準備など当日免疫等が損なわれないよう食事に気を遣う
・コロナ太りのため通常の喪服が着れず、デパートにて試着を繰り返す
・美容室に行きたいが感染確率が高くなるかも。と思い自分で白髪染め
・夕方葬儀場の予約完了連絡あり(葬儀場の予約はかなり大変)
・親族、親戚への電話連絡、会場決定のためキャパに合わせた母友人たちへ参列のお声かけのため数人電話
翌々日
・喪中はがき申込
・喪服購入、葬儀当日つまめるようなお菓子を購入
・葬儀用写真等確認
・葬儀屋安置場への親族・親戚訪問のための立合い(1日2回)
(世帯主である父は各種手続き確認など別行動)
・翌日葬儀のため夕方「納棺の儀」のため、葬儀場へ
・親族等へのお茶出し
・帰宅後、お声かけした母の友人以外へお詫び電話
・翌日のための準備(書類、洋服など)

2−3:ここまでの感想
コロナ禍ということで特別だった対応としては、葬儀場&火葬場の予約です。最初、2週間後だったんですが、キャンセルが出たため慌てた感じの怒涛の動きに。通常より亡くなっている方の人数が多くなり葬儀場というより火葬場の予約が取りづらいため、望んでいる日にできること自体ラッキーと思うことにしました。そして予定外の出来事は喪服でした。コロナ太りで大変見苦しい状態となり、、慌てて買いにいきました。

一番難しかったのは”亡くなった”ということをご連絡する時のタイミング。
葬儀へ参列できる人数が決まっているため、親族や親戚、遠方ではない深い付き合いの母の友人に数人お声かけしました。(他の方へのお声かけは控えていただく。)
割り切るしかないんです。コロナ禍ですもの。

葬儀後、「葬儀に行きたかった」「お見舞いしたかった」「焼かれる前に会いたかった」「手伝いたかった」などなど電話越しに色々と泣かれながら参列していない方からお電話をいただきました。
その気持ちはありがたくいただき、残念ながらお誘いできなかった旨や、遠方の方をお誘いするわけにはいかないと判断した旨を誠心誠意お話しました。

今でもこの判断は正しかったかはわかりませんが、あの時ちゃんと判断し
父と話し合い、納得したので
どんなことを言われても今のところ、落ち込むことは1回もありませんし、ご連絡いただいた方はたぶん納得していただきました。

割り切るということがこんなに役立つ感情だったか。。と改めて認識した3日間のお話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?