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『東京嫌い』オーディエンスからの手紙

またかよ、と思われるかもしれないのだけど。ふだん、自分の仕事を含めて「告知」とか「宣伝」を滅多にしないから余計に。

でも、今回、僕たち三人が責任編集している『東京嫌い』に関しては、そこの意識がいろんな意味でなくて。

告知しなきゃとか宣伝! っていう感じでもなく自然にやってる。なんだろう。ただの宣伝なんて誰も見たくないし興味持たないのはわかってるから、フェスの楽屋裏とかリハーサルとか「こんなんです」って開放してる感じ。

まあ、それでも人によっては「いいよ、そういうの」って感じる人もいるから。それはそれで。

そんな感じで2020年10月22日(木)に第一夜の幕開けしたnote同人誌マガジン『東京嫌い』。

今夜で第七夜を迎えたのだけど、『東京嫌い』各作品を読んでいただいた読者のみなさん(この言い方もへんな感じ。ふだんは僕もnoteの読者だから)というか、オーディエンスから手紙のようなnoteも発表されてて、それがすごくうれしい。

まさにいまも毎晩、新しい夜を塗り重ねて進行中のnote同人誌企画の作品ライブ会場を移動しながら歓声が聴こえてくる感じ。

ここでも紹介したいと思います。


☆verdeさんの 東京大好き (#東京嫌い に寄せて)


アンチ東京が初期設定の大阪(最近少しまろやかになってきてるとはいえ)で生まれ育って「私は東京が大好きだ」を言うときの謎葛藤。

「東京に魂を売る」感覚がいまだに流れてるのは否定できない。べつに魂売ったとかそんな次元の話じゃなく、自然に馴染める人は馴染めるし、そこで自分の歩き方をできる人はできる。

自分で見つけた街、自分で歩いた街、自分でつくったものがある街。出身地じゃないからこその「自信」や「覚悟」。
凛としたメッセージが伝わってくるverdeさんのnoteは、どの街で生きててもスッと入ってくる気がします。


☆George Yamamotoさんの 赤い鉄橋のある街 ~東京ノスタルジア~


東京につながってない街はない。だからこそ東京で一度でも大事な時間を過ごした経験のある人間は、東京を離れてもどこかで東京を感じてしまうことがある。

人もモノも情報も楽しいこともそうでもないことも、すべてが閉店5分前のセールのようにぐちゃぐちゃに押し寄せてくる街。何年たっても、そこに自分の断片があるような気がする。

そんな東京を抱える人は少なくなくて、それでも時々、自分の中にある東京の断片を「これか」と確認する時間のせつなさとおかしみをGeorge Yamamotoのnoteは読ませてくれるんです。


☆クニミユキさんの 「それも含めての、あれですから」#東京嫌い 【500字コラム】


いろんな人を追いかけ回し『東京嫌い』の赤い提灯が揺れる街をざわつかせた「とうきょうたろう」。

この「とうきょうたろう」を一度で捕まえられた人はまだいなくて、出会ってしまった驚きや恐怖、好奇心、淋しさや落胆やいろんなものが気付いたらくっついて膨れ上がってしまう。

クニミユキさんのnoteで、また「とうきょうたろう」を探してしまう人をたくさん見かけました。

こんふうに『東京嫌い』に触発されたnote読むのも『東京嫌い』の楽しみです!


★note同人誌マガジン『東京嫌い』

21人の書下ろし21作品が300円で読み放題!(かなりお得) 
作品ラインナップは下記↓↓『東京嫌い』マガジンバナーから

作品リリースは10月22日(木)~11月11日(水)まで毎日1作品! 

クリスマスの(ちょっと早いけど)アドベントカレンダーのように、毎日ひとつずつ東京の知らない夜をめくっていく楽しみをお届けします。

中から出てくるのは「プース・カフェ」のように、色も比重も異なるさまざまな東京の想い、愛憎、出来事を愛しく鮮やかに見せてくれる作品たち。

「あの人の新作や意外なあの人の新境地も……」


◎責任編集

林伸次(BAR BOSSA)
https://note.com/bar_bossa

Yuki
https://note.com/asama

ふみぐら社
https://note.com/fumigura